「AKB48チーム8のブンブン! エイト大放送!」が期待以上におもしろかった
『AKB48チーム8のブンブン! エイト大放送!』の第一回目を見ました。
観覧席にファンを入れてのトークあり、歌あり、コントありの番組ということで、どんな感じになるか不安だったんですが、思った以上におもしろかった。
まず、一発目のコントがよかった。
アイドルがコントをやってスベろうものなら目も当てられないほどの悲劇になるわけだが、「アゲアゲ店員なちょぱ」という定番のファミレス・コントをギャルに扮した吉川七瀬がめちゃくちゃ上手に演じていた。
コントじたいの脚本も前フリとオチがしっかり利いたちゃんとしたもので、これをネタ番組でやっても遜色ないほどのクオリティ。若林さんのツッコミも相まって普通に笑ってしまった。吉川七瀬は肝心のフリとなるセリフを飛ばしてしまったけれど、そこで黙り込むんじゃなくてなんとか演技を続けていて偉かった。
続いてのトークコーナーは、オードリーがさすがの実力を発揮。
なまりキャラをアピールする横山結衣に、メンバー全員がエセ方言だとツッコんだ際には、「いきなりつぶし合いが・・・」とキラーフレーズをかます。
その後、本田仁美が毒舌キャラをアピールしたときに、とんちんかんなエピソードを話す小栗有以には、「小栗はすっこんどいて」と強烈なツッコミ。
ゆいゆいを溺愛するウーマランラッシュアワー村本さんとは180℃違う扱い方だけど、『あんた、誰?』や『あんた、ロケロケ!』などのトップリード新妻さんのツッコミを見ていると、むしろ、ゆいゆいはこうやってやや乱暴にツッコんだほうが天然な部分が強調されておもしろくなりそう。
しかし、今回いちばん活躍したのは、倉野尾成美&横山結衣推しのアンドウさんである。佐藤七海の握手会テクニックを実践するために、観覧席から選ばれてステージに上がったアンドウさん。不安そうに見守る二人に、「釣られない」と操を立てるも、佐藤七海が超絶テクニックを披露。
最後の理性で「剥がして~」と弱弱しく訴えるアンドウさんに爆笑した。
素人とは思えない活躍、お見事。
あの距離感で、「二人よりもあなたのことを大切にするから」、「今度握手会いらしてね」って、壇蜜ばりの言葉遣いで見つめられたらダメですね。
Huluでは、舞台裏やメイキングの様子が公開されており、なんと歌のコーナーは当日の8時間足らずの練習時間しかなかったようだ。ソロ・コンサートもあったのに大変だったろう。
全体的にとてもアットホームな雰囲気で、夕方のテレビ東京でやっていた公開生放送番組の気配もして、とても懐かしかった。
SKE48とコント番組をやっていたせいか、アイドルのいじり方がよくわかっている。
チーム8はいい「公式お兄ちゃん」を見つけられたかもしれない。
※
なかむらさん、コメントでのご指摘ありがとうございます。
該当部分は修正しました。
AKB48「だから君が好きなのか」に、泣いた
AKB48の8枚目のアルバム『サムネイル』TypeBを買いました。
このアルバムには発表済みのシングルに加えて、いくつかの新曲も含まれている。そのなかでも特にお気に入りなのが、このためにアルバムを買ったといっても過言ではない、「だから君が好きなのか」という曲だ。
歌唱メンバーはグループをまたいだシャッフルユニットで、 AKB48から田野優花、team8から小田えりな、SKE48から須田亜香里、NMB48から須藤凛々花、NGT48から荻野由佳が参加している。
小田えりなと荻野由佳が大好きなぼくにとっては、この曲のメンバーはまさに俺得である。
ところで、小田えりなはこれ以前にもAKB48の「また あなたのことを考えてた」という曲に参加している。こちらはコテコテのラブバラードだったので、タイトルが似ている「だから君が好きなのか」もバラード系なのかと思ったら、これが大違い。
アップテンポで爽やかなEDMだった。
正直いって、『AKB48のオールナイトニッポン』で初めて流れたのを聞いたときは、非情につかみどころのない曲だなと思った。田野優花も「歌うのが難しかった」といっていたように、Jポップでよくある、AメロBメロで溜めてサビで盛り上がるというような歌ではない。むしろ、サビの手前では間があって盛り上がりを意図的に拒否しているような気さえする。AメロからBメロまでスルスルと進み、サビの手前で一拍間があって、気づいたらサビも終わっている感じだ。
ところが、このテンポ感が歌詞のストーリーと絶妙に合っているのだ。
この歌の主人公である「僕」は「君」のことが気になっている。しかし、その理由を「僕」はわからない。どうして「君」に惹かれるのか。「僕」は「君」を「花」に例えて、「君」がどういう人間なのか、「君」のどこに惹かれるのか、心の中で思いを巡らせる。歌の早いテンポは、いわば「僕」が「君」のことを思い描く速度だ。「僕」の頭の中には「君」のことが次から次へと浮かんでくる。「君」は、辛いときも不満をいわず、飾ることなくいつも笑顔で、ありのままで――そうやって「君」のことを考えていると、まるで薫風が吹き雲の隙間から陽の光が差したように、「僕」は気づく。
君のどこに惹かれ
心が揺れるんだろう
私生活なんて
知らないのに・・・
肩肘を張らずに
空を見上げている
鳥たちが横切った時も
孤独だと感じずに
だから君が好きなのか
だから君が好きなのか
一度目の「だから君が好きなのか」は、まるで天啓だ。このとき、「僕」は「君」への想いを発見する。心のなかにあった正体不明の感情に恋という名前がついた瞬間である。そして、この発見の喜びと「君」への想いを確かめるように、そっと繰り返す。「だから君が好きなのか」と。
まさにこの歌は、人が自分の想いに気づいた瞬間という、最もきらめきに満ちた場面を切りとっている。と、同時に、前段の「君のどこに惹かれ/心が揺れるんだろう/私生活なんて/知らないのに・・・」という部分はファンとアイドルの関係そのもので、この歌を聴いた人は誰でも、自分が好きなメンバーのことを思わずにはいられない。もちろん、ぼくは荻野由佳と小田えりなのことが頭に浮かんだ。というか、この歌はふたりのために秋元康が当て書きしたんじゃないかとすら思える。「肩肘を貼らずに/空を見上げている」なんて、自然体でいつも笑顔のふたりにぴったりの言葉だ。
だからこそ、二度繰り返される「だから君が好きなのか」というフレーズを聴いて、自然と涙が出た。歌の中の「僕」と同じように、ぼくの心の中にもあった「何故?」に色と形が付き、「ああ、そうか」と納得したからだ。
だから、小田えりなや荻野由佳が好きなんだと。
やすす先生、ふたりに素敵な歌をありがとうございます!
乃木坂46西野七瀬「anan」で セクシーなバスタブカット披露
乃木坂46西野七瀬が表紙の「anan」を買いました。
毎度のことながら、特集はどうでもよくグラビア目当てです。
表紙からしてその予感は漂わせているわけですが、中身もかなり攻めたものだった。マンガ雑誌よりずっと露出度高めでかつオシャレでかわいいカットが盛りだくさんです。
特に、最後に載っていたバスタブのカットには驚いた。
ワキとか鎖骨とかうなじとか太ももととかが見えていて、体を泡で隠してるのが逆にエロさをブーストさせているっていうやつ。
ただ、個人的に一番好きだったのはこれ。
肩甲骨やくびれを写した左上のカットや、お尻から太ももへの曲線美に着目した右下のカットはもとより、左下のカットはマックス・ボルテージにやばい。たまにすごく痩せた女の子で、股の間にこうやって隙間ができる人がいるけど、まさかananでこの隙間にフォーカスしたカットを見られるとは。
自然体の笑顔のかわいさもさることながら、どう考えても性的なフェティシズムにこだわって撮影されたとしか思えない写真ばかりで、西野七瀬目当てに買った男性読者へのサービスも忘れていない。偉いぞ、anan編集部!
巻末近くで掲載されている衛藤美彩、高山一実、松村沙友里、若月佑美のグラビアはオシャレよりの感じで、きれいでオシャレな乃木坂っていうイメージを印象づけるものだった。
総体的に、そこらのアイドル雑誌よりもいい出来でした。
満足。
チーム8山形県代表 早坂つむぎの恐るべきAKB知識を垣間見た
二日間に渡って開催されている『AKB48グループ リクエストアワー2017』。
この舞台裏がShowroomで配信されてたので、土曜日の夜公演の配信を見ていたら、チーム8山形県代表の早坂つむぎのAKB愛を感じる場面に遭遇した。
「Choose me!」を歌い終わったばかりの大西桃香、岡部麟、吉川七瀬、早坂つむぎがゲストとして登場したときのことだ。四人が着ている衣装の胸元のYJというマークについて、MCの青木さんが話を振った。
(1:36:00~)
青木:YJって意味わかります?
岡部&大西:YJ……。
吉川&早坂:ヤングジャンプ。
青木:そう。
一同:おおぉ(拍手)。
岡部:すごい、わかんなかった、わたし。
青木:ヤングジャンプとヤングマガジンで対決してね。*1
大西:あ、そういうことなんや。
青木:「Choose me!」と、えーと、あともうひとつ……。
早坂:「遠距離ポスター」。
青木:「遠距離ポスター」で対決したっていう。
これ、すごくないですか?
早坂つむぎはまだ14歳か15歳くらい、「Choose me!」の収録されたシングル『桜の栞』が発売されたのは2010年だから、つむつむは当時8歳くらいだったことになる。チーム8に入る前は後藤萌咲が推しメンだったというのはエケペディアで読んだけど、まさかそんな子どものころからちゃんとAKBのことを追いかけてたんだなと、なんだかすごく感動した。
おまけに、続く「個人的なリクエストアワー1位は?」という質問への答えが「High school days」だと!
ぼくがオールタイムベストを選ぶとしたら、「High school days」は間違いなくベスト3以内にランクインする、それくらい大好きなこの曲を、まさかつむつむも好きだったなんて。しかも、理由が「チーム4とか研究生が好きだったから」だなんて。
選曲と理由が渋すぎるぞ!
「High school days」は2011年発表の曲で、そのころ君はまだ10歳にもなっていなかっただろう。そのころからこの曲の切なさを理解して研究生の魅力に気づいていたのか。
チーム8の吉川さんが実際のリクエストアワーで「次のSeason」に投票したってエピソードもグっときたけど、つむつむが「High school days」推しでチーム4推しだったというエピソードは強烈に印象に残った。
早坂つむぎのAKB愛恐るべしだ。
Showroomの個人配信では意外とテンション高くニコニコ話すし、隠れた名曲もきっちり押さえてる。
こういうとこ、テレビでアピールしたらもっと人気が出るよ。
でも、そういうのが苦手なタイプなんだろうなぁ。
そんで、そこが彼女の魅力なんだろうなぁ。
*1:後に、ヤングマガジンではなくプレイボーイと訂正が入る。ヤングジャンプのチームYJが「Chooese me!」で、プレイボーイのチームPBが「遠距離ポスター」。
AKBメンバーにオススメのプロレス本 「1985年のクラッシュ・ギャルズ」
いよいよ、48グループのメンバーが出演する新しいドラマが始まる。
その名も『豆腐プロレス』。テレビ朝日系列で2クールに渡って全国放送され、土曜日の24時30分からという恵まれた時間帯だ。アイドル×プロレスとは意外な組み合わに思えるが、どちらも肉体を武器にしたエンタテインメントであることを考えれば、キャバクラを舞台にした『キャバすか学園』よりもぴったりな題材かもしれない。
さて、AKBがいよいよプロレスとかかわりを持つということで、この機会にぜひとも運営およびメンバーに読んでほしい本がある。柳澤健『1985年のクラッシュ・ギャルズ』だ。ぼくはプロレス者というわけではないが、この本はスポーツもののノンフィクションとしておもしろく読んだ。それだけでなく、エンタテインメント業界のビジネス書としての側面も併せ持っている。観客を楽しませるとはどういうことか、優れたレスラーはいかにして客席の心をつかんでいるのか、興行団体の運営サイドはどうやってスターを育て上げればいいのか、といったことがらについての示唆に富む記述でいっぱいだ。
- AKB以上の残酷ショーを演出する全女
- 演者はいかにして観客の心をつかむのか?
- 卒業してからの人生は・・・
- クラッシュ・ギャルズをルールモデルとして
AKB48 SHOW!での「僕以外の誰か」 が息を呑むほどかっこよかった
12月24日に放送された『AKB48 SHOW!』を見ました。
冒頭のコント「楽屋にて」は、山本彩と山本彩加のコンビ。
ふたりの名前が似ていることから、あーやんがさや姉に改名を依頼し、最後はアゴいじりまで発展するというお馴染みの展開。あーやんのあどけない笑顔もかわいらしい。
ところが、スタジオライブになると雰囲気は一変。一瞬にして、楽曲の持つクールな世界観に引きずり込まれる。イントロが流れるや、床に仰向けになったメンバーと唯一立っている山本彩が天に向かって両手を掲げる。
続いて、さや姉に操られたかのようにメンバーが起きあがり、
周囲のメンバーが激しく体を動かす中、真打ち登場とばかりに山本彩加がゆっくりと起きあがる。
動画じゃないとわかりづらいかもしれないけど、言葉にすると「ぬぼー」って感じ。ゾンビとかキョンシーとかターミネーターみたいで、まったく意志を感じさせない起きあがり方。さや姉を筆頭にメンバーが激しく踊る中、「ぬぼー」と立ちあがる意志なきあーやんが、突如激しく両手を動かす。この静と動のコントラストのかっこよさは、ため息がもれるほどだ。
真っ赤なルージュが怪しく照り輝くさや姉のソロパートがあり、それを取り囲む、山本彩加、白間美瑠、矢倉楓子のトライアングルダンスがあり、その両脇の渋谷凪咲、藪下柊によるシンメダンスがありと、ひとりひとりの見せ場がきっちりと用意されている。YouTubeのMVではわからなかったが、2番では藤江れいなのソロダンスもあったりして、とにかく見所がいっぱい。
フィナーレはさや姉によるカズダンスばりの細かなステップのソロパートがあり、
ドーン!
とメンバーがノックアウトされ、立っているのはさや姉だけになる。
この流れは圧巻。ドキドキしっぱなしで、最後にメンバーが崩れ落ちてさや姉だけが残った瞬間、思わず拍手をしそうになった。
「僕以外の誰か」の振付は、欅坂46の曲を手掛けていることでも有名なTAKAHIROさん。この曲によって、NMB48は間違いなくダンスグループとしての地位を確固たるものにしただろう。
NGT48劇場一周年記念フライングLIVE ガチオタ多すぎて一般人の入る余地なし
NGT48劇場一周年記念フライングLIVE teamNⅢをDMMで見ました。
まず第一に、寒空にも負けず膝上丈のミニスカートで踊っていたメンバーは偉い。
さすがにMCのコーナーではベンチコートを着ていたが、見ているこっちが寒くなりそうだった。10代のメンバーはともかく、北原里英には心の底からご苦労様でしたといいたい。
そして、生歌が多めなのもすばらしかった。正確には被せもあったのかなぁという気はするが、完全な口パクじゃなかっただけでも十分。機材の関係とかいろいろあると思うが、ああいうイベントで口パクだとやっぱり冷めますから。
ライブのセットリストは『パジャマドライブ』公演を元にしたダイジェスト版といった感じ。「初日」で始まり、ユニット曲の「パジャマドライブ」、「てもでもの涙」「鏡の中のジャンヌダルク」を披露。続いて、「大声ダイヤモンド」、「君のことが好きだから」、「NGT48」をやって、アンコールとして「ラブラブNⅢ」、「Maxとき315号」で締めるという構成。
「大声ダイヤモンド」のような大ネタと「パジャマドライブ」のような公演曲をミックスした構成は、ご新規さんも劇場のファンも楽しめるようになっていて良かったと思う。ちゃんと劇場用の衣装も着ていて、野外で劇場公演を再現するぞという意気ごみが感じられた――のだが、果してその意味がどこまであったのかは疑問だ。
このライブには、こんな副題が付いている。「ありがとう1年、飛び出せ劇場! あなたに見てほしい!」。問題は、ここでいう「あなた」が誰を指しているかだ。もちろん、この「あなた」はNGTを応援してくれるファンを指している。彼らは天候の悪い中サイリウムを振り、声を張りあげて声援を送っていた。それは立派だと思う。メンバーも勇気づけられたことだろう。
しかし一方で、この「あなた」には、まだNGT48を知らない人も含まれている。劇場を飛び出したのは、NGT48を知らない人、知ってはいても興味を持っていない人に興味を持ってもらうという理由があったはず。そうじゃなかったら、わざわざ万代シティで無料の劇場公演をやる必要なんてないんだから。
で、それを念頭に置くと、DMMで見た限りでは現場にいたのは純度100%のガチオタであって、一般人の姿は皆無だった。もしかしたら、画面に映らない場所では普通の人たちも見ていたのかもしれない。でも、こんなことをいうのは在宅として気が引けるけど、本来なら、あの場の中心には普通のカップルとか家族連れがいるべきったんじゃないかな。万代シティで買い物をしたカップルや家族が通りすがりにNGTを見て、いつの間にかかぶりつきになっている……。それがあるべきライブの姿だったんじゃないかという気がする。
もちろん、根っからのファンがいなければライブは盛り上がらないし、アンコールも発動しない。それは困る。しかし、こういう場では、できる限り新規の人が最前列や真ん中で見られるようにファンの人たちが工夫すべきじゃないか。サイリウムを振り、ぴょんぴょん飛び跳ね、超絶カワイイとコールをする。これって、やっぱり傍から見ると異常な光景なんですよね。もうちょっと静観して見るというか、通りすがりの人も見やすい雰囲気にするのも、新規獲得のためには重要だと思います。
そうでなければ、わざわざショッピングモールで野外ライブをする意味なんかないですよ。