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家から出て握手したら負けだと思ってる

完全在宅アイドルファンによるブログです

HRとAKBから考える、人気夏歌MVの作り方

アイドル全般

夏のアイドルソングMVの方程式とは?

アイドルと夏歌

アイドルにとって夏の歌は欠かせないものです。

これはキャンディーズのころから決まっているので、もはやまったく微塵も異論の余地はない。

なので、ぼくはAKB48の44thシングルに夏の歌がないのはダメだというエントリを書いた。

 ちなみに、いまでも納得できてない。

この不満をやわらげるためにいろんなアイドルMVを見ていたところ、なんとなく夏のアイドルソングのMVに必要な要素というのがわかってきた。

ということで、このエントリではAKBグループとHRのMVを比較して、 夏歌MVの方程式を考える。

 

 「夏色キャンディ」という反面教師

福岡の専用劇場を拠点に活躍するアイドルと聞いて、なにを連想するか。

たぶん、ほとんどの人がHKT48だと思う。

しかし、HKT48が結成された2011年よりも1年早く活動を始めたご当地アイドルが存在する。それがHRだ。

正直にいってぼくはHRのことをほとんど知らないので、詳しい事情はウィキペディアや公式サイトを読んでほしい。

ともかく、劇場公演や各種イベントで活動していたHRは、2015年ついにメジャーデビューを果たした。

これが表題曲だ。

見た人の何人かは思っただろう。

AKB48のMVに似ているような……。

その通り。

確かに「夏色キャンディ」とAKBの各種MVには、似ている箇所がいくつもある。

たとえば

自転車が登場する

AKB48「Everyday、カチューシャ」

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HR「夏色キャンディ」

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水平アングルの定点撮影ショットがある

AKB48「ラブラドール・レトリバー」

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HR「夏色キャンディ」

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上空からの極端な俯瞰ショットがある

AKB48「ポニーテールとシュシュ」

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HR「夏色キャンディ」

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ラインダンス的演出がある

AKB48「ラブラドール・レトリバー」

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HR「夏色キャンディ」

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 風船(ビーチボール)で遊ぶ

AKB48「さよならクロール」

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HR「夏色キャンディ」

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勘違いしてほしくないんだけれど、ぼくは「夏色キャンディ」がAKBのパクリだといいたいわけじゃない。まあ、本音をいうと、参考にしたのかな……程度は思ってるけど。

とはいえ、AKBのMV同士でも似ているものはある。だって、どれも季節は夏なんだから。演出や背景が似ることは避けられない。

つまり、ぼくがいいたいのは、両者は似ているにも関わらず、「夏のキャンディ」ってAKBと比べてイマイチじゃありませんかってこと。

砂浜で水着の少女が踊るという基本コンセプトは同じなのに、どうしてこんな差ができるのか。

大変失礼ながら、AKBという成功例と「夏色キャンディ」という失敗例を比較することで、夏歌MVの必須要素が浮かびあがるのだ。

映画術 その演出はなぜ心をつかむのか

映画術 その演出はなぜ心をつかむのか

 

 夏歌MVここに気をつけろ5ポイント

1.画質にこだわれ

基本中の基本だけど、これが一番大事。

AKB48のMVでは、季節感が巧みに表現されている。

一方のHRのMVからは、照りつけるような日差しや、暑さのせいでゆらぐ大気といった感覚がまったく伝わってこない。それどころか、女の子の肌がくすんで見える。これじゃあ水着でMVを撮影する意味なんてない。

そんなこといっても予算が違うだろと思われるかもしれないが、HRの派生ユニットであるすぷらっしゅレボリューションの「めいいっぱいはしゃいじゃYeah!!」では、ちゃんと夏っぽい絵作りができている。上のキャプチャ画像が「夏色キャンディ」で、下が「めいいっぱい~」だ。

同じ女の子なのに、下のほうが断然かわいく見える。たぶんどちらも日本(というか福岡のどっか)だと思うのだが、見た目ではこんなに差ができる。

余談だけど、「めいいっぱい~」のほうが歌詞もメロディーもMVも高品質だ。どうして母体よりも派生ユニットのほうがいい曲をもらってるのだろうか。

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カメラワークとかストーリー以前にそもそも見た目として夏という季節を感じられないのならば、それは夏歌のMVである意味がない。

2.クロースアップやバストショットは特に大事に

「夏色キャンディ」は、どういうわけかクロースアップやバストショットが少ない。これは重大な欠点である。というのも、これらはメンバーの見せ場でありアピールチャンスだからだ。上がAKBの「ポニーテールとシュシュ」で下がHR。

午後の砂浜で夕日に照らされた女の子と、よくわからん部屋の中にいる女の子。

どっちの撮り方がアイドルを魅力的に映しているかは明らかでしょう。

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さらにいえば、AKBのほうはリップシンクのシーンであり、HRの方はただのクロースアップだ。カメラの向こうのこちら側を見つめながら歌うシーンと、ただの顔のアップ。どちらの女の子を好きになるか、これも明らかですよね。

それにしても、このまゆゆはちょっとかわいすぎる。

3.サビのダンスは大きく

どんな曲でもサビは一番の売りだ。だから、ここはできるだけ目立たせる必要がある。にもかかわらず、「夏色キャンディ」のダンスがは非常に小さい。歌詞やメロディーとの兼ね合いでダンスそのものを小さくせざるを得ないばあい、アングルなどで工夫する必要がある。

  • 「夏色キャンディ」

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サビの「笑顔キラリ」に合わせて手を顔の横でふり、「夏色キャンディ」の歌詞に合わせて、両手の丸でキャンディを作り、頭の横で動かす。このとき、体の動きは止まっている。

  • 「Everyday、カチューシャ」

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両手を頭に当ててカチューシャをかたどりながら、かつ足も動かす。

  •  「真夏のsound good!」

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「sounds good!」と同時に手をふりあげる。この瞬間に動きが止まってしまうので、斜め上からのアングルという変化が施されている。

  • 「ポニーテールとシュシュ」

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 「きみが走る ぼくが走る」の歌詞に合わせて駆け足のポーズ。ここでもカメラアングルによる変化。

  • 「さよならクロール」

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「さよならクロール」というサビの歌詞に合わせて、鼻をつまみ水に潜るポーズからの泳ぐポーズ。

  • 「ラブラドール・レトリバー」

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ロングショットで犬に引っ張られる振付からのワンワンポーズへ。全体から部分への緩急。この渋谷凪咲と宮脇咲良はすごくかわいい。

 こうして比べればわかるように、「夏色キャンディ」は水平アングルで動きがあるのは顔の周辺のみ。せっかく「Let's get summer! さあ ここから いっせーのーで走りだそう!」という前向きの歌詞なのに、映っているのは動きの乏しいバストアップ。

しかも、サビのダンスの合間にさきほどのメンバーのクロースアップが挿入される。

これで夏の爽快感や恋のドキドキを感じろってほうが無理ですよ。

AKBはダンスと歌詞がシンクロするようになっているし、動きが止まってしまう振付のばあいは、カメラそのものを移動させて動きを作っている。

「笑顔きらり」や「夏色キャンディ」の振付は、歌詞との関係上変更するのは難しい。だとしたらカメラを見下ろすアングルにするとか、逆に斜め上からにして上目遣いにするなどの工夫が必要だったと思う。

4.オフショットを充実させろ

MVには大きく分けてストーリーパートとダンスパートがある。オフショットというのは、この2つ以外のメンバーの素の表情(らしきもの)を映した部分のことだ。

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  •  「ポニーテールとシュシュ」

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  • 「Everyday、カチューシャ」

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  • 「ラブラドールレトリバー」

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これらのシーンが演技か素かは問題じゃない。重要なのは、メンバーが夏という季節を心の底から楽しんでいるように、視聴者に思わせられるかどうか。

「夏色キャンディ」にもプライベートショットらしきシーンはある。

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ただし、遠目から撮影されている上に暗いせいで、メンバーの表情がほとんどわからない。これじゃあ、意味がない。

ちなみに、「めいいっぱい~」には浴衣で花火という120点のプライベート風ショットがある。つくづく謎です。

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5.恋の予感を感じさせろ

恋の予感を演出する方法は3つある。

  • 乃木坂46「ガールズルール」

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ひとつめが男の子を登場させるもの。これは乃木坂46の「ガールズルール」がやっている。ただし、これはファンから不必要な反発を受ける可能性があるので、避けるべきだと思う。

  • 「さよならクロール」

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ふたつめはメンバー同士の恋愛。これはストーリーがあっても、その場しのぎでもいい。とにかく、なにかしらイチャイチャしてればファンは幸せになる。

  • 「さよならクロール」

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三つめは視聴者との恋愛。なるべくアップでかつ長くメンバーを映す。これはMVを撮影すれば必然的に発生することなので、それほど気をつける必要はないかも。

で、「夏色キャンディ」はどうかということだけど、これがほとんどない。男は出てこないし、メンバー同士のいちゃつきもないし、前述したようにクロースアップもほとんどないからだ。

ここまでくると、いったいなんのために海辺で夏のMVを撮ったのかわからなくなる。

まとめ

HRと「夏色キャンディ」のファンには申し訳ないが、ぼくはこのMVは失敗作だと思う。それは見れば明らかだし、理由は上に書いたポイントを踏まえていないからだ。もちろん、この考えはあくまで素人のファン目線なので、ところどころ間違っているかもしれない。でも、大筋としては正しいと思う。すぐれたMVは多少なりともこの原則を踏まえているはずだ。

あるいは、予算や日程の都合でどうにもならなかったのかもしれない。しかし、たとえそうだとしても、MVは一生残るものなのだ。それがこのクオリティって、メンバーもファンもかわいそうだと思う。

念のため。

このポイントってAKBグループだけじゃねえのか?と疑う人へ。

つりビット「裸足のマーメイド」

つりビットというグループの「裸足のマーメイド」という曲だ。

タイトルは80年代っぽいけど、すげえ名曲ですよ。

ぼくが挙げた原則もちゃんと押さえてる。しかも、AKBっぽさはない。

画質はいうに及ばず。

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各メンバー、たっぷり3秒ずつカットを割らないリップシンクのシーンもある。

サビのダンスは「裸足のマーメイド」らしく、足を強調した大きなダンス。

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メンバー同士でいちゃつくオフショットっぽいシーンもある。

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カメラに向かってキスするショットや、デートっぽいシーンもあるぞ

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ほら、ちゃんとポイント押さえてるMVはやっぱり魅力的でしょ。

なお、2016年6月15日には、8thシングル『Chuしたい』がリリースされる。

「裸足のマーメイド」が気に入った人は買いましょう。  

Chuしたい(初回生産限定盤)(DVD付)

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