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家から出て握手したら負けだと思ってる

完全在宅アイドルファンによるブログです

バッドボーイズ卒業で『AKBINGO!』はおもしろくなるのか?

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6月7日の『AKBINGO!』で、MCを務めるバットボーイズの番組卒業が発表された。どぶろっくとはなわさんによる歌での発表ということや、以前も卒業ドッキリがあったこともあって、メンバーは半信半疑。そこに日テレのアナウンサーが登場し「ドッキリではありません」と告げることで、ようやく事態を飲みこみはじめる。

泣いていたメンバーもおり、ふたりは愛されていたらしい。バッドボーイズも公式お兄ちゃんとしてがんばっていたんだな、メンバーがかわいそうだなと思った。と同時に、卒業はさもありなんとも思ってしまった。

だって、バッドボーイズおもしろくないもん。

 

なぜAKBINGO!はつまらないのか?

放送初期から番組を観ていた一視聴者としていわせてもらえば、この番組はつまらない。

正確にいえば、最初は「おもしろくない」という消極的な否定だったのが、しだいに「つまらない」という積極的な否定になっていった。同じくAKB48を中心とした番組でも、『有吉AKB共和国』と比べると雲泥の差。姉妹番組である『NOGIBINGO!』と比べても劣る。グループの屋台骨であるAKBの冠番組でありながら、グループの冠番組のなかでダントツおもしろくない。

このつまらなさの原因のひとつがバッドボーイズだったと、ぼくは思っている。

だから、ぼくはバッドの卒業を喜びこそすれ、悲しむことはない。これで番組をつまらなくしていた要因がひとつ消えることになるから。

とはいえ、このエントリはバッドボーイズを叩くために書いているわけじゃない。ふたりは与えられた仕事をこなしていただけだし、もう番組を去る身だ。バッドをいまさら叩くなんて不毛すぎる。

そんな無駄なことをするより、「なぜAKBINGO!がつまらないのか」について書きたい。

1.MCの能力不足

上にも書いたように、MCのバッドボーイズはおもしろくない。

なぜそう思うのか、その根拠を教えろといわれると、ぼくは素人なので答えに窮してしまう。でも、こんなことをいうのは卑怯かもしれないが、バッドボーイズってまったく売れてないじゃん。これだけで十分だと思うのだけれど、ぼく個人が「これはダメかも」と思った理由として、佐田さんのツッコミの下手さがある。

具体的にいえば、大堀恵への「黙れ、ババア!」だ。大堀恵といえば熟女キャラだったので、このツッコミじたいに問題はない。大堀がコメントをして、佐田さんが「うるさいんじゃ、ババア」とツッコむ。それがおもしろいときもある。

しかし、いつでもどこでも「ババア!」じゃダメだろ。せめて3回に1回は熟女キャラではなく、アイドルとして扱うべきだ。こんなことはお笑い芸人には釈迦に説法だろうが、ツッコミは人格否定じゃない。相手のミスや過ちを受け入れて肯定するという行為だ。ボケとツッコミはイチャイチャラブラブの関係じゃなきゃ成立しない。

相手が吉本の女芸にであればまだしも、デビューしたばかりの受け身の下手な大堀に「ババア」と連発することは、ただのイジメでしかない。大堀がなにをいっても「黙れ、ババア」。これじゃあ、大堀は少しもおいしくないし、メンバーも気まずくなるだけ。実際、大堀が嫌気がさしたような顔をしていたり、メンバーが苦笑いしているときもあった。

 

同じような熟女キャラとして、SKE48の佐藤実絵子がいた。『エビショー』や『エビカルチョ』では、MCのオアシス大久保さんから、ババアとイジられる。ここまでは大堀と同じ。しかし、佐藤の場合は受け身がうまかった。キャバ嬢企画では、みなが華やかな格好をする中で、ワンレグ・ボディコンというバブルをイメージさせる衣装を着こなし、ボーリング企画では、「ボーリングにはよく来るの?」という大久保さんのフリに「そうね、アベックでよく来たわね」と、わざわざ"カップル"ではなく"アベック"という言葉を使って答えた。こうしたカンの良さが大堀になかったのも事実だが、それはアイドルなのだから当たり前。佐田さんが男で大久保さんが女という違いはもちろん大きいが、佐藤へのイジりが笑いにつながり大堀へのイジりが苦笑につながるのは、MCの力量、具体的には、声の大きさや言葉遣いやタイミングや間に差があったからなのは、明らかだと思う。

 

同じく毒舌ツッコミをするMCとして、有吉弘行さんがいる。

『有吉AKB共和国』での有吉さんは、なかなか厳しいツッコミをしているが、不快感はない。なぜかといえば、有吉さんはまず相手の話に乗るからだ。メンバーに特技を披露させたり趣味について話させたりして、泳がせる。これなら、メンバーの見せ場はあるし、トークがつまらなかったとしても「全然興味ないよ」や「なんなんだよ、この話」でオチがつく。

最近の佐田さんは、中西や小笠原や伊豆田といったいじられキャラにも、大堀にしたような厳しいツッコミをしていない。しかし、そうなると佐田さんの個性は消えてしまうことになる。

結局、アナウンサーでもできるような進行役をしたり、メンバーへコメント振ったりするだけ。これじゃあ芸人さんを起用する意味ないですよ。

なお、清人さんについては、たまにおもしろいツッコミをするときがある。

伊豆田を称して「ひ孫みたいな顔」といったのは感心しました。

たしかに、伊豆田のあの顔はひ孫顔だ。

2.マンネリ化した企画

ここまでバッドボーイズの批判ばかりしてきたが、このふたりも割りを食っています。

というのも、ここ最近のBINGOといえば、「ショージキ将棋」と「ムチャぶりドッヂボール」を交互に繰り返すばかり。まれにメンバーが男装しての告白やデート、制服を着ての告白や、歌やダンスを中心にした企画もあるが、おおむね、定番の企画を使い回すだけだ。

そうした企画でのバッドの役割といえば、ドッヂボールの罰ゲームを決めるボールを出したり、ショージキ将棋で「一本!」と大声を出すことくらい。「DIVAチャン」や「私服ファッションショー」では審査真やメンバーに感想をたずねるという仕事があるものの、これはカンペに従えばいいだけ。

つまり、バッドの役割はメンバーや日テレの局アナがやっても問題ないものばかりであり、わざわざ芸人を使う理由がないのだ。

その証拠に、『さしきた合戦』では日テレのアナウンサーが似たような役割を演じていたけれど、なんの問題もなかったでしょ。

 

企画を個別に見てもひどい。

たとえば「ショージキ将棋」。番組当初こそメンバーの意外な一面を明らかにするというおもしろさがあったが、ここ最近の質問は「そんなの知ってるよ」という意外性のないものばかりだ。チーム8の横山はわざと方言をしゃべっているといわれたって、そのイジりはかなり前から『AKBINGO!』の中でしていただろう。いまさらそこを突いてなにが起こるんだ。「ムチャぶりドッチボール」だって、とりあえずゲテモノ食わせとけばいいんだろという投げやりな企画に堕している。

フォーマットがあれば、作る方は頭を使わなくていいから楽だ。収録時間の計算もできて、編集のタイミングも以前の企画と同じようにすればいいので悩まなくて済む。「ショージキ将棋」なら、「ショージキ○○」という質問以外はそのままリサイクルできるし、質問部分だって、メンバーと軽く打ちあわせしたりネットで探せばネタは見つかるだろう。「ムチャぶりドッヂボール」のゲテモノはいつもの割烹料理屋さんにお願いすればいい。

しかし、それじゃあ"遊び"や"広がり"といったものが生まれる余地がないじゃないか。

たとえば、乃木坂46の冠番組であり『乃木坂ってどこ?』とそれに続く『乃木坂工事中』はどうだろう。生田の絵の下手さが番組で明らかになるや、たびたびイラストを中心にした企画を立てている。メンバー同士で旅をさせたり(星野&堀の旅行は最高でしたよ)、メンバーだからこそわかるメンバーの細かすぎて伝わらないモノマネを披露させたり、企画の幅も広くメンバーの個性をアピールするものばかりだ。

ふたたび『有吉AKB共和国』を例にあげれば、この番組にルーティーンワークはなかった。やさしい雨の松崎さんによる相方への愛の告白企画や、『テラスハウス』をもじった「シラスハウス」、同じくパロディ企画でありながら、茂木忍のかわいさを完璧に引きだしていた、『LAST KISS』をもじった「OSUSTO KISS」など、予算がないならないなりに、常に攻めた企画ばかりだった。

はっきりいって、全然AKBが関係ない企画も多く、ただのバラエティ番組だった回もあった。特に最終回間際の「OSUTO KISS」のやさしい雨のふたりによる企画は、オッサンふたりがデートしてキスするのをワイプでNMBのみるきーとみおりんが見るという異次元の領域に到達してましたね。

しかし、「メンバーが全然関係ねえじゃねえか!」という文句をいわせないおもしろさが、たしかに『有吉共和国』にはあったのだ。

なぜおもしろかったのか。

企画の秀逸さ、編集の巧みさなどいろいろあるが、一番の理由はメンバーが楽しそうにしていたからだ。

『HKT48のおでかけ』にBerryz工房の大ファンであるフットボールアワーの岩尾さんがゲスト出演した際、こんなことをいっていた。「アイドルはおもしろいことをいわなくてもいい。楽しそうにワイワイしてれば、ファンが勝手に盛り上がるから」。

テレビを見ていたぼくは、この発言を聞いて我が意を得たりと前のめりになった。

『AKBINGO!』スタッフのみなさん、気づいていますか?

「ショージキ将棋」をやっているふたりのメインメンバーの後ろ、ひな壇に座る多くのメンバーは、退屈そうな顔をしていますよ。そりゃそうだよ。だって、ひな壇のメンバーが絡むことなんて、ほとんどないんだから。よしんばたまにフリが来たとしても、そのトークが発展して企画そっちのけになることなんて一切ないんだから。

ひるがえって『乃木坂工事中』。つい最近放送された第二の聖母オーディションでは、ひな壇に座っていた聖母の名づけ親たる川後陽菜が、生田・秋元・堀の三候補にとことんダメ出しをし(それがまた、筋が通った意見なんだ)、井上小百合は秋元真夏を「嘘つきクソ野郎」と呼ぶ始末。

前回の父の日にちなんだ企画では、普段なかなかフィーチャーしにくいアンダーメンバーの鈴木絢音、相良伊織、中田花奈、樋口日奈を中心に進行していた。

おかげで鈴木絢音の肉声を久々に聞けました。

7月にはテニス中継で順延になっていた千葉でのロケ企画が放送されるそうで、これは、メンバーがプレゼンしたロケのアイディア大会で優勝したものを実際に行ったもの。企画を使い回すのではなく、発展させて使っている。

毎度毎度「私服ファッションショー」じゃなくて、オモテメンバーがおブスメンバーを全身コーディネートして最下位はおブスメンバーの私服で握手会やるとか、「ショージキ将棋」じゃなくて、「実はあのプロフィールは嘘でした」暴露大会をするとか、いろいろやりようがあるはずだ。

ゲテモノ料理の蓋が開いた瞬間、メンバーが大げさに逃げる姿はもう飽き飽きですよ。

 3.稚拙な編集

残念ながら、『AKBINGO!』編集もイマイチだ。番組の構成をおおまかにわけると、「Aパート→Bパート→情報コーナー→歌→おまけ」ということになる。

この構成じたいはいろんな都合があるのだろうが、最後の「おまけ」はどうにかならないだろうか。たいてい、ここではメンバーの特技や一発芸や変顔が披露されるのだが、そのツマラナイことときたら。冷蔵庫マンも驚く冷え冷えっぷりだ。

もちろんメンバーに非はない。アイドルなんだから一発芸がつまらなくて当たり前。

問題は、ただでさえつまらない一発芸をわざわざ、「この続きは、番組の後半で!」と煽ったあげく、情報コーナーやスタジオでの新曲披露やCMを挟んでから流すことにある。こんだけハードル上げられて、しかもCMで視聴者の没入度を下げたあげくに披露する一発芸がおもしろいわけないだろ。スベった芸を流されて、そのメンバーはひとつも得がないよ。

唐突にひな壇のショットを混ぜるのもやめるべきだ。退屈そうな顔した面々を映してなにが起こるんだよ。これって、とりあえずほかのメンバーも映さないとマズイよなというアリバイじゃないんですか? そうしないと事務所からなにかいわれるのかもしれないけど、死んだ目をしたメンバーを見て、ファンはその娘を好きになるかな?

4.打てど響かぬメンバーたち

ここまで制作陣やMCに文句をいってきたが、メンバーにも責任はある。

いくらなんでも、受け答えが下手すぎる。上に書いた井上小百合の「嘘つきクソ野郎」のような切れ味のいいフレーズを、なぜいえないのか。

あるいは同じ回で堀が披露した、

堀「聖母といえば何色だと思いますか、伊藤純奈さん?」

伊藤「じゃあ、緑とか」

堀「違いますね」

というようなやりとりがなぜできないのか。

片やバナナマンという超一流のMC、片やバッドボーイズというハンデはあるかもしれないが、「コイウタ大賞」や「DIVAチャン」での感想を聞くとがっかりする。「普段○○が歌が上手いってイメージはなかったけど、歌いだした瞬間、鳥肌が立った」や「初恋がそれって本当?」のような、通り一辺倒の感想を聞くとがっかりする。

ひとことひとことがチャンスなんだぞ!

編集の区切りとなるキラーフレーズや、ひな壇同士のやりとりにもっと注意を払うべきだ。

と、ここまで書いて思ったが、もちろんテレビには台本がありますよね。

ぼくが失望したメンバーの感想が台本通りだとしたら、構成作家の責任ということになるので、となるとスタッフ陣の問題になる。

まあ、この辺は視聴者のぼくには知る由もないのでなんともいえない。

ただし。

おぎやはぎがMCを務めた『AKB48の今夜はお泊りッ』で、咳をした谷口めぐを退場させようと背中を押す達家真姫宝に泣きながら言い放った「真姫ちゃんが行けばいいのに!」のような発言まで台本通りってことはないだろう。

ぼくはときどきHuluで『今夜はお泊りッ』を見て、あのシーンで爆笑している。たったひとことだけで、あの回の主役が、いや番組全体の主役が谷口めぐになったといっても過言ではない。

もっと感覚を研ぎ澄まし、神経を張り巡らせて、番組に臨むべきだ。

足りないところを補うのが編集の仕事であることは、いうまでもない。

残念ながら……

こうして三つの論点をあげてみると、どうやら番組がつまらないのはバッドボーイズだけの責任ではないようだ。番組では新しいMCの発表にこれまた一回を費やすらしいが、はっきりいって、これはムダ。

個人的には、MCは小笠原真由や中西智代梨がやり、補佐として日テレの男性アナが付けばいいのではないかと思う。そっちのほうがメンバーのわちゃわちゃ感や手作り感が出て、いまよりマシになるんじゃないか。

本音をいえば、『今夜は帰らない』というラジオ番組を聞いてから、岩田華怜こそ仕切りもできる上にひな壇では気の利いた返しもできるバラエティのエースだと思っていたので、彼女がいたらと思う。(『今夜はお泊りッ』のHuluオリジナルコンテンツでのMCも安定感抜群だったのに残念)。

 

閑話休題。

バッド卒業で番組はおもしろくなるか?

ここまで書いたものを読めばわかるように、ぼくの考えは悲観的です。

以前どこかのエントリで書いたように、バラエティ番組というのは世間との懸け橋であり窓だ。島宇宙となって内に内に向かってしまうアイドル界にとって、バラエティは数少ない世の中との接点なのです。

世間の人はGoogle+や755なんて見てくれないよ。

たまたまザッピングして見た瞬間が、世間の抱くAKB全体やメンバー個々人へのイメージになってしまう。

だからこそ、運営はもっともっと熱をこめて番組を作るべきだ。

なお、新しいMCですが、個人的にはNON STYLEの井上さんとかがいいなあと思ってます。『アッパレやってまーす』や私立恵比寿中学の『エビ中なんやねん』を聞く限り、ボケもツッコミもできる万能派でアイドルのイジリ方をわかってる。

ロンドンブーツの田村淳さんのように、メンバーの間に前のめりでグイグイ分け入っていく感じです。

すでにアイドリングとの番組で実績のあるバカリズムさんもいいでしょう。

こちらは、設楽さんや土田さんと同じく、斜め上から俯瞰するようにメンバーを観察する、いい意味での傍観者感があります。

前のめり型であれ、俯瞰型であれ、次はもうちょっとイジリとツッコミの上手い芸人さんでありますように。