家から出て握手したら負けだと思ってる

完全在宅アイドルファンによるブログです

「報道ステーション」加藤玲奈のホステス然とした安定感

いつものように見るともなく『報道ステーション』を見ていたら、聞き覚えのある声が!
AKB48の、れなっちこと加藤玲奈が出演しているではないか!   
どうやら、18歳選挙権や、憲法学者の木村草太さんとの朝日新聞の連載つながりで出演したらしい。もともと『報ステ』の金曜日は緩い構成で、レギュラーコメンテーターの後藤謙次さんではなく、ミュージシャンや文化人などがゲスト出演していたが、それにしても報道番組にアイドルが出る時代になったのか。
いずれにせよ、加藤玲奈がいるとなれば、ながら見は許されない。れなっちは、生放送の報道番組でどのような振る舞いをするのか。寝ていた体を起こして、食い入るようにテレビを見つめた。

 

 

トップニュースは、アメリカでの警察官による黒人射殺事件と、それに対するデモの最中に起きた警察官射殺事件。なかなかにハードなニュースだ。これについては、加藤はノーコメント。時おりスタジオの全景の一部として映るさいは、木村さんのコメントに、邪魔にならない程度に相づちを打っていた。

 
次は参院選の話題。期日前投票をしたという加藤が、選挙への関心などについて語る。このために呼ばれただけあって、コメントも多い。「朝日新聞を読んでいるので、政治家のみなさんの意見と自分の意見を照らし合わせて投票しました」、「草太先生の連載のおかげで、いろんなことを勉強して、家族とも話し合うようになりました」といった、当たり障りないが100点のコメント。
 
都知事選の候補者ニュースの後には、キャスター富川さんの「候補者が後だしジャンケンのようにどんどん出てますね」に続いて、「AKBのジャンケン大会では、後だしジャンケンはダメなんですよね」という唐突すぎるフリがれなっちへ。あまりにもムチャぶりすぎて、「ダメですね」と笑うしかない。こうしたムチャぶりは、前任の古舘伊知郎譲りだ。
 
スポーツコーナーでは、「加藤さんは小学生時代に水泳をやっていたので、寺川さんは憧れなんですって」という軽めのパスが。スポーツという話題に加えて、キャスターの寺川綾さんも明るい性格なため、れなっちも楽しそうに答える。
 
番組のエンディングでは、選挙に行こうか迷っている人へのメッセージを求められる。「わたしの一票で変わるのかと思っている人もいるかと思いますが、選挙に行くことで政治に興味を持つこともあると思うので、ぜひ投票にいってほしいと思います」と、これまた波風の立たない100点のコメント
 
加藤玲奈は、報道番組に呼ばれた18歳のアイドルという役割を、最後までソツなくこなしていた。富川さんのムチャぶりには困ったように笑っていなし、自分の関係ない話にはうるさくない程度に相づちをし、話をする際にはどこにも敵を作らないように当たり障りのないことをいう。その姿に、ぼくはホステスを連想した。品のいい白のワンピースといい、コメントの閉めにお辞儀をするしぐさといい、まるで初々しい新人ホステスではないか! 
いや、実際ホステスがいるような高級クラブに行ったことなんてないけど。
 
れなっちが新人ホステスだとすれば、メインキャスターの小川彩佳さんはチーママというところか。だとすれば、ムチャぶりをしかける富川さんはスケベな質問で困らせる常連さんで、木村さんは、れなっちの同伴客だ。
その証拠にといってはなんだが、いつもは能面のような顔をしている木村草太さんも、れなっちのコメントに、ときおり照れたように笑っていた
 
すべて国民は、かわいいの前には平等に弱いのである。