家から出て握手したら負けだと思ってる

完全在宅アイドルファンによるブログです

TIF NGT48はやや消化不良ぎみ&北原里英はもっとがんばれ

TOKYO IDOLE FESTIVAL 2016に出演した、NGT48についての感想です。

またまた例によって、HOT STAGEをテレビ観戦したもの。

チーム8とSKE48の感想はこちら。

at-home.hatenablog.jp 

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overtureが響きわたりステージにフラッシュが瞬くと、そこにはメンバーの姿が。

かっこいい登場だ。

一曲目は「言い訳Maybe」。北原里英が甘噛みしながら「お手柔らかに」と挨拶する。その後、「Everyday、カチューシャ」と来て「重力シンパシー」を持ってくる怒涛の三連発。チーム8と違ってMCを挟まなかったのはいい判断だった。また、「重力シンパシー」を見れたのもうれしい。チームサプライズは名曲がいっぱいあるので、ドンドンやるべきだ。

ただし、そのあとに「NGT48」を歌うのであれば一曲目からでもよかった気がする。もしくは「会いたかった」でスタートとか。ベタだけど、ベタは大事だと思いますよ。

「Everyday、カチューシャ」、「君のことが好きだから」、「大声ダイヤモンド」はチーム8のセットリストにもあるが、ダンスも歌唱もチーム8に軍配を上げざるを得ない。まあ、年数が違うんでしょうがないです。

最後はオリジナル曲「Maxとき315号」で閉め。これは、さすがわかってる選曲。

セットリスト全体を見ると、あまりメリハリがない印象がある。つまり、この曲はダンスを見せる、この曲は会場全体で盛り上がる、この曲はメンバーのかわいさをアピールするといったような、曲ごとの役割分担がされていないということだ。「重力シンパシー」ではなく「水曜日のアリス」のようなかわいい系を入れるとか、チーム8のように、みんなでタオルを回して会場全体で盛り上がれる曲をひとつ組み込んでおくとか、そういう工夫が必要だったと思う。

 

正直、ダンスは上手くはない。

止めるところも動くところも、みんなバラバラで全然そろってない。とはいえ、ダンスはこれからだろう。チーム8やSKEと比べるのが無理がある。

ただ、個人レベルで見るとハッとする瞬間がいくつもあった。加藤美南のアクロバットはマジですごい(回転してステージ中央に来たらなお良し)。本間日陽は笑ってるだけで十分すぎる。一番グッときたのは荻野由佳だ。がむしゃらなダンスは西野未姫に負けずとも劣らない。汗で前髪が崩れながらも終始笑顔は忘れなかった。めちゃくちゃ好印象です。「Maxとき315号」では、山田か荻野か判然としないけど、ときどきひとりだけ目立つほどの大声で歌っているメンバーがいて、それもよかった。

MCコーナーも残念だった。

パフォーマンスと同じくまだ場数を踏んでいないので、ぎこちないのはしかたない。

しかたないのはわかった上でいうが、明らかにMCコーナーのせいで会場のボルテージは下がっていましたね。

一般論として、ぼくは、アイドル自ら「イェー!」というのは控えるべきだと思っている。沈黙が怖いのはわかるけど、それをいったところで盛り上がっていない会場はついてこない。それどころか、ますます引いてしまうだけだ。「イェー!」が有効なのは、会場が温まっているときのみです。観客が興奮していれば、アイドルの「イェー!」に、喉がつぶれそうな勢いで「イェー!」が返ってくる。でも、会場が冷めているときは逆効果。

個別のメンバーについていうと、まず、山田野絵。パントマイムという特技を披露するのは悪くないけど、カバンを持ち上げるのは選択ミスかも。なぜなら、遠くの客は見えないから。カメラは普通の客席よりも上から撮影していたけど、それでも山田の手元がよく見えなかった。たぶん、現地会場の最後列の人は、なにをしているかさっぱりだと思う。それって、観客にとってはストレスになるし、没入感を損なってしまいかねない。やるのであれば、壁があるフリのような、遠くからでもはっきりわかるものを選ぶべきだと思います。これでも二階席は置いてけぼりになりかねないが、カバンよりはマシでしょう。

中井りかのネタはとてもよかった。「一階の人!」「二階の人!」「全員!」みたいに三度にわけてやるとより良くなりそうだが、こういう全員でやれるネタは楽しい。観客の一体感が生まれますね。

北原里英についてはかなり不満がある。もっと客席を煽ってもよかったし、曲紹介やMCではもっと声量を上げるべきだと思う。SKEの高柳明音や須田亜香里と比較すると、どうしても物足りない。このふたりは、完全に息切れしてますからね。それどころか、チーム8の中野郁海と比べても煽りの声が小さすぎるし、坂口渚沙や太田奈緒と比べてもトークスキルが低い。

ちょっとショックでした。

余力を残しているように見えたけれど、一番の先輩であり経験者なんだから、一番必死でバカみたいに大騒ぎしないとダメでしょ。

 

TIFに出演した48グループ三組のライブについて書いてきたわけですが、あらためていうまでもなく、ぼくが一番いいと思ったのはダントツSKE。次いでチーム8。最後にNGTになる。

で、この差っていったいどこから生まれるのか考えてみた。

ぼくは自宅でこのライブを観戦していたわけです。つまり、ぼくにとっては、観客の盛り上がりすらパフォーマンスの重要な要素のひとつということになる。いくらステージ上のパフォーマンスがすばらしくても、ファンの歓声というリアクションが少なければ、モニターの前のぼくには響かない。

だとすれば、SKE48やチーム8にあってNGT48にないものははっきりしている。両者の最大の違いは、パフォーマンスやMCのスキルではなく、観客の盛り上がりである。ダンスがどれだけ下手だろうと、MCがどれだけグダグダになろうと、ファンが必死に盛りあげれば、それは最高のライブになる。

SKE48のライブでは、一曲目から観客のテンションは高まっていた。つまり、それだけガチオタが会場に詰め掛けていたということだろう。NGT48のライブのときには、そこまで熱烈なファンは会場に少なかったのかもしれない。これはある意味で仕方のないことだ。なにせ、NGTの本拠地は新潟だから。ただ、わがままをいえば、ガチじゃないファンすら熱狂させるほどのパフォーマンスをしてほしかった。それはダンスを上手く踊れということではなくて、下手でもいいから死ぬ気で踊り大声で歌うというごく基本的なことをしてほしかったという意味です。

とはいえ、まだ一年目。

来年はもっともっとよくなるはずだ。次こそは柏木由紀も来いよ。