家から出て握手したら負けだと思ってる

完全在宅アイドルファンによるブログです

HKT48 松岡はなの笑顔は「最高かよ」!

 

HKT48の8thシングルの表題曲「最高かよ」のMVを見ました。

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なんといっても新センター・松岡はな!

後藤兄さんでなくとも、「は~な~ちゃん!」と言いたくなるほどのかわいさだ。指原、宮脇、兒玉の3トップと並んでもまったく引けをとらずにセンター・ポジションに収まっている。それどころか、むしろフレッシュさも加味されて三人を上回っている感すらある。

MVの冒頭、ステンドグラスみたいな衣装を着たはなちゃんが、集音器らしき小道具を持って秋葉原をうろつき、渋谷のタワーレコード前の交差点に登場して颯爽と片手を上げる。このときの、はなちゃんの笑顔だけで、もうこのMVは成功したようなもんです。松岡はなの笑顔は特別で、彼女の笑顔を見ているこちらまで頬が弛んでしまう。小嶋真子と同じく、他人を油断させる不思議な力がある。しかし、こじまこと違うのは、素の表情はかなりキリっとしていて隙がないのに、笑いだすと突然へにゃへにゃになるところ。これは、はなちゃんのすばらしい才能だと思います。

MVはロケ部分とスタジオでのダンス部分のふたつのパートにわかれている。

スタジオ部分で特筆すべきは絶妙なチープさ。セットも衣装も、なんというか、日本のサブカルチャー好き外国人オタクによるまちがった日本のイメージみたいな感じで、たまらなくチャーミングだ。スタジオの電子機器を模したセットの配色が醸し出す低予算感といい、「熱烈歓迎!」のフォントや背景の脱力感といい、楽曲のテイストどおり、真面目にふざけようというスタッフの熱意が感じられる。NMB48の「妄想マシーン3号機」のMVでも思ったが、ぼくはこういう、チープというかキッチュなものが大好きです。

ロケ部分では、メンバーが数名にわかれて「タイガー! ファイアー! サイバー! ファイバー! ダイバー! バイバー! ジャージャー!」というMIXにちなんだ場所を訪れていく。なにを隠そう、ぼくはこうした、街中を舞台に普通の人と一緒に撮影したMVが大好きなのです。たとえば、SKE48の「コケティッシュ渋滞中」とか、AKB48の「恋するフォーチュン・クッキー」とか(「心のプラカード」はちょっとやりすぎ)。なんか、メンバーがみんなの人気者みたいでいいじゃないですか。このMVの登場人物はおおむねいい感じだが、特に土屋製作所の職人さんたちの、満面の笑顔を浮かべたノリノリのガッツポーズはすばらしかった。その前のシーンで、職人のみなさんにきちんとお辞儀をする渕上舞ちゃんにも注目。

驚いたのが、四代目タイガーマスクが登場したところ。目元の垂れ具合とかマスクからいって、たぶん偽物ではなく正真正銘四代目タイガーマスクである。その辺のパーティグッズでお茶を濁さず本物を出演させるあたり、ここでもスタッフの誠実さがうかがえて好感がもてる。まあ、四代目タイガーマスクは武藤十夢と家族ぐるみの付き合いがあったはずだし、新たにタイガーマスクのアニメも始まるし、もろもろの事情がかみ合ったのかもしれないけど。

このシーンでは、井上由莉耶姉さんの素敵な笑顔も見られて大変満足しております。

 

ここまでMVについてのみ書いているけど、楽曲自体も非常に良かった。

前作「74億分の1の君へ」も悪くはなかった。悪くはなかったが、ややJpopに寄りすぎというか、他のアーティストが歌ってもいいような曲だったことは否めない。そこにきて「最高かよ」。これはもう、アイドルが歌うしかないような楽曲である。HKT48は、咲良とはるっぴのダブルエースが、実はかなりのおちゃらけキャラなので、こうしたにぎやかな楽曲はピッタリだ。ご丁寧に、コールの場所まで指示してくれているし、おまけに、MVでちゃんと文字起こしまでしてくれている。わざわざ会場でコールを書いた紙を配る手間がはぶけましたね。

このMIXやコールの要素が非常に重要で、メロディや歌詞だけ聴くと実は結構普通なのに、コールのおかげでコミックソング感がめちゃくちゃ強くなっている。特に、サビ前の「風に膨らむ窓のカーテン」で、やや落ちるところであえてふざけたコールが入ることで、この曲からシリアスな要素が完全に消え去る。するとどうなるか。残るのは、徹底的なポジティブさだけだ。

これが「最高かよ」のサビからコールを抜いたもの(耳コピなので間違ってるかも)。

I wanna do!

I wanna kiss!

君と出会ってすべて変わった

I wanna do!

I wanna kiss!

なんてラッキーな人生

素敵な思いを叫んでる

心の底から叫んでる

君って最高かよ!

ほぼ同じフレーズがHKT48の「スキ! スキ! スキップ!」という曲にある。

君に会わなきゃ

君に会わなきゃ

こんなワクワクした

今日にならない

君を好きになって

僕は変わった

思い出し笑い

どっちも君に出会えただけで俺は超絶幸せだぜ!というポジティブ100%の歌。

まだ一番しか聞いてないのにアレだけど、「最高かよ」って、五周年目を迎えたHKT48の新たな「スキ! スキ !スキップ!」なのだ。キャプテン穴井千尋を始めとするメンバーの大量卒業とチームTⅢの誕生によって、新たな体制に移行したHKT48。その後の重要な最初のシングルに、あえて1stシングル「スキ! スキ! スキップ!」に似た楽曲を持ってきた。これを、ぼくは、HKT上層部からの俺たちは松岡はなで勝負かけるぞという覚悟の表れと解釈した。

田島芽瑠と兒玉遥しか単独センターの経験がないため、不安でいっぱいだろうけど、はんちゃんにはがんばってほしい。

そして、「最高かよ」でミュージック・ステーションを見ているお茶の間を変な雰囲気にしてほしい。

応援してます。