家から出て握手したら負けだと思ってる

完全在宅アイドルファンによるブログです

MUSIC STATIONウルトラFESでの48グループ&乃木坂46の感想

9月19日に放送された、MUSIC STATIONウルトラFES。

10時間というイカレた放送時間のため、リアルタイムではなく録画して見ました。

前半にパフォーマンスをした、HKT48、SKE48、NMB48、乃木坂46と、後半にパフォーマンスをしたAKB48についての感想です。

 

HKT48「スキ!スキ!スキップ!」

姉妹グループがデビュー曲を披露するコーナーのトップバッター。

田島芽瑠がセンターで歌う姿をテレビで見るのは久しぶり……なのだが、残念ながら、カメラワークは露骨に宮脇咲良、兒玉遥、指原莉乃の三人を中心にしていた。気持ちはわかるが、もうちょっと配慮してくれてもよくないかな。

全体のパフォーマンスは悪くなかったが、どうしてもデビュー当時の初々しさがあふれていたころと比較してしまうため、見劣りすることは否めない。

YouTubeで公開されているMVを見るとわかるが、みんな本当に幼い。少女というよりは子どものメンバーが、細い手足を目いっぱい動かしてるさまは最高にキュートだった。一方、今回のパフォーマンスをしたメンバーはすでに立派な大人の女性になっていて、ダンスも心なしかこじんまりしている。「スキ!スキ!スキップ!」のMVのなにが良かったかって、片思いに浮かれまくった心情を、悩み事なんかひとつもなさそうな女の子たちが歌っていたところだ。歌詞にあるように、無重力を感じられるところが魅力だった。

大人になったメンバーからは、少女特有の無敵感も有頂天な様子も感じられない。

誰のせいでもないが、今回はただただ懐かしの歌を披露した以上のインパクトはなかった。

NMB48「絶滅黒髪少女」

これはもう、なんといっても山本彩のかっこよさに尽きる。

髪を乱暴にかきあげる仕草、乱れた髪の毛、その奥からのぞく流し目。どれをとっても色気たっぷりでかっこいい。そっけなく乱暴なようでいて、その実こちらを誘うようなふるまいのオンパレードに釘付けになった。

最後のお辞儀のシークエンスの流麗な動きとお辞儀の深さが、すべてを語っている。

白間美瑠はまだまだカメラへの直接的なアピールに躍起になっている感じがして、こりゃ、さや姉一強は当分揺るがないなと思いました。

この曲は当時はピンと来ていなかったのだけど、あらためて聞くとすっごい名曲。延々くりかえされる「黒髪少女日本の美」というフレーズがグルーヴ感いっぱいで、聞いているとトランス状態に入ってくる。

SKE48「強き者よ」

難しい。

この歌をうたったメンバーは二人しかいないので、当時と比較して見ることもできない。かといって、今回のパフォーマンスが単体で目を見張る出来だったわけでもない。正直、あまり感想がない。

あと、個人的には「強き者よ」がデビュー曲って印象があまりないせいもあって、ちょっとなんともいえないです。

乃木坂46「ぐるぐるカーテン」

ぼくの記憶が確かならば、乃木坂46がMステで初めてパフォーマンスをしたのは「会いたかったかもしれない」だったはず(まちがってたらゴメンナサイ)。そのときは、とんでもないクソ曲をつかまされてかわいそうにと同情したが、次に出演したときに披露した「ぐるぐるカーテン」の衝撃はすさまじいものだった。

黒い髪、膝丈のロングスカート、白いソックス。女の子の秘密の花園を思わせる歌詞に、パーカッションが爽やかに鳴り響く清純なメロディ。

AKB48とはまったく違うアイドルの誕生に度肝を抜かれた。

MVも非常に好み。

モノクロの教室から始まり、大きなカーテンが揺れるスタジオへ。ローアングルのカメラが映すのは、ステップを踏みながら後ろ向きで入場してくるメンバーの足元。サビになると同時にジャンプをしてこちらを向く、その瞬間の、生駒里奈、生田絵梨花、星野みなみの笑顔。

この鮮烈さはいまでも色あせない。

で、今回のパフォーマンスはあの時の清新な印象をよみがえらせてくれた。

あらためてMVを見直してわかったが、もちろん初々しさでは当時に劣るのだけれど、生田と星野はいまだにフレッシュさを維持している。そして、白石麻衣と橋本奈々未の"クラスの遊んでる女子感"も健在。生田の「男子禁制~」の心地よさったら、たまらんものがある。

この歌を聴くと、ぼくの内なる乙女心がビンビンに刺激される。歌詞は言うに及ばず、ロングスカートの裾をつまんで踊ったり手を上下に動かしたりと、振付まで乙女なんだもんなぁ。そりゃ、女の子に生まれたらこんなアイドルグループに入りたいと思うに決まってるよ。

たぶん、曲終わりの歓声も一番大きかった。

いままさに絶頂期のグループの実力を堪能しました。

AKB48「ヘビーローテーション」「恋するフォーチュンクッキー」「365日の紙飛行機」

選抜総選挙の16人が出演したMステ午後の部。

メドレーの口火を切るのは、渡辺麻友をセンターにした「ヘビーローテーション」。大島優子のダンスを知っているだけに、間奏を笑顔で消化するという構成はいまいち釈然としない。それと、これはメンバーの責任ではないが、いくらなんでもカメラがアップすぎる。カメラ小僧かってくらい寄りで撮っているが、そんなにドアップで映すとかえってメンバーの顔が見づらい。あの急激な寄り方は、音楽番組ではなく、バラエティ番組でリアクションする芸人への寄り方だ。

お次は指原莉乃がセンターの「恋するフォーチュンクッキー」。渡辺麻友アップ越しの奥の岡田奈々の猛烈アピールが印象に残った。「イェイイェイイェイ」の部分でも、岡田奈々はひときわ高くジャンプをする。それと、全体的に須田亜香里の声が異様に目立っていた。こういうところで頑張っている人は、ちゃんと報われてほしいと思う。

最後は「365日の紙飛行機」。センターはもちろん山本彩。

ここでも、小嶋陽菜越しの岡田奈々の顔演技に目がいく。というか、単になぁちゃんの衣装が白で目立つのと、積極的に探しているだけなのだが。果たして、今回のMステ出演で岡田奈々は世間に見つかったのかどうか……。

三曲通して思ったことで、いまさら言うのもあれだが、ちょっと振付がバラバラすぎやしないか。アイドルにダンスのスキルは求めていないし、このメンバーがそろってダンスのレッスンをするのが不可能なこともわかる。でも、それにしてもここまで合わせる気がないというのは、けっこう問題だと思う。「365日の紙飛行機」のようなスローな曲の振付なら誤魔化しようもあるが、「恋するフォーチュンクッキー」でのジャンプでまったくジャンプしていないメンバーがいるっていうのは、それは合う合わないの話ではなくただの手抜きでしょうが。

三曲とも最近の歌な上に、テレビなどで頻繁に披露しているだけに、懐かしさだとか久しぶりに聞けたうれしさなどはない。いつものメンバーがいつもの歌をうたっているなくらいの印象でした。

まとめ

あえて順位をつけるとすれば、乃木坂が断トツの一位。以下、NMB、HKT、AKB、SKEといったところでしょうか。もちろん、ぼくの独断と偏見まみれなのは言うまでもない。

特にAKBについて言いたいが、申し訳ないが、指原、渡辺、柏木といったフロントメンバーはとうが立っていることを否定しようがない。この点、乃木坂は「ぐるぐるカーテン」を披露して、斎藤飛鳥、生田、星野という十代で攻めてきた。

乃木坂陣営の戦略勝ち。

乃木坂46のパフォーマンスを見た直後だけに(といっても、録画で見たからであって、本当はだいぶ時間が空いてるけど)、彼我の差を比べてしまった。

AKBは、できればこういう機会でこそ若手メンバーをフロントに据えたほうがいいと思うのだけれど、まあ、いろいろ難しいんでしょうね。