家から出て握手したら負けだと思ってる

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大失敗に終わった「FNS歌謡祭」アイドルコラボの感想

フジテレビで放送された『2016 FNS歌謡祭 第2夜』を見ました。

オンタイムでは岡田奈々の生誕祭を見ていたので、『歌謡祭』の方は録画したものをザッピング視聴したのだが、正直ひどい有様だった。アイドル好きのぼくですら退屈したのだから、普通の視聴者にとっては言わずもがなだろう。どう考えても、裏番組の鹿島アントラーズの快進撃のがおもしろいぞ。アジア初の決勝進出おめでとう!

平手友梨奈とゴスペラーズのコラボとか森保まどかのピアノとか見所があったのも確かだ。ただ、それにしたって大半の視聴者は平手友梨奈や森保まどかが誰かなんて知りもしないはず。まずは欅坂46やHKT48として出演させて、その後にソロで出演させなければ意味がない。あれだと、よく知らない女の子がゴスペラーズと歌を歌っていて、よく知らない女の子が後ろでピアノを弾いているだけ。

そんなものに誰が興味を持つというのか。

フジテレビは、広瀬香美を出せばいいと思ってるのだとしたら甘いぞ!

以下、特に気になったパフォーマンスについての感想です。

NMB48「僕以外の誰か」

城恵理子が映った瞬間、「あ、ジョー!」と口からもれてしまった。

さすがに山本彩加ほどのオーラはないけど、ジョーがあのポジションにいてくれてうれしい。藪下柊が卒業するのは、さしずめ天照大御神が天岩戸に引きこもるようなもので、いわばNMB48の太陽がいなくなるのに匹敵するが、その穴をなんとか埋めてくれ、ジョー。

SKE48「12月のカンガルー」

オリジナルのメンバーが少なすぎるのはしょうがないとしても、その代わりに入るのが斉藤真木子ってどういうことだ。真木子がキャプテンとしてがんばっているのはわかるけど、「12月のカンガルー」という曲のイメージや個人の人気や年齢を考えると正しい選択とは到底思えない。「金の愛、銀の愛」のような表現力が重要な曲や、「ESCAPE」のようなダンスナンバーならまだしも、「12月のカンガルー」はイチャイチャカップルを歌ったド直球のアイドルソングだ。ここで必要なのは、ダンスのスキルじゃなくてとにかく若さでしょう。周りの目も気にしないで彼氏のダッフルコートの中に入れるくらいの若さだよ。小畑優奈とか菅原茉椰とか高寺沙菜とか、若いメンバーがいくらでもいるじゃないか。

こういう物言いが失礼なのは百も承知だけど、いまさら斉藤真木子に貴重なテレビ出演の機会を割くのはもったいないと思う。なんといっても、彼女はもう22歳だ。そうやっているうちに小畑や菅原も20歳になり、透明感やきらめきといったものを失ってしまう。そのときになってテレビに出始めたとしても、もうアイドルにとって重要なものは失われているのだ。

松井珠理奈さん、内田有紀みたいでしたね。

アイドルメドレー

信じられないくらいの失敗作。

各アイドルグループから髪のきれいなメンバーを集めて「おいでシャンプー」を歌わせるというのは百歩譲って理解できる。しかし、ももいろクローバーの「走れ!」を、同じく各グループから足の速いメンバーを選らんで歌わせるというのはどういう神経をしているのか。スタジオセットの裏で徒競走して一等賞になった守屋茜が王冠をつけてスタジオ登場って、あれを考えた演出家は正気なのか? それともギャグなのか? だとしても、客席の白けた表情がお茶の間の感想を完璧に代弁していたぞ。

乃木坂46と欅坂46がコラボした「制服のマネキン」は、どちらも同じ衣装を着ている上に黒髪ロングという髪型せいで、誰がどのグループなのか見分けがつかない。もちろん、胸元のスカーフの色やワッペンのデザインは異なっているが、遠目からでは判別不能だ。さらにいえば、欅坂46とけやき坂46は厳密には別のグループなはず。乃木坂46、欅坂46、けやき坂46で別々の衣装を着せればいいだけなのに、なぜまったく同じ衣装にこだわったのか理解不能。

その他のメドレーもグループをシャッフルさせすぎて誰が誰やら状態。おまけにカメラワークが下手すぎるせいで、全体のフォーメーションがどうなっているのか、誰がどこにいるのか、いま歌っているのは誰なのかが極めてわかりづらい。

即席グループとあってはダンススキルを披露することもできず、棒立ちの手踊りに終始するのみなので、ハロプロ勢は宝の持ち腐れ。平手友梨奈は端のポジションに追いやられたりその他大勢のメンバーと一緒くたにされるせいで、カリスマ性、スター性をすっかり抑圧されていた。AKB48に関してはまったくいいところなし。

コラボレーションの良さは、意外な組み合わせから生まれる化学変化にある。クールなイメージのある平手友梨奈にキャピキャピのアイドルソングを歌わせたり、島崎遥香が汗だくになって「走れ!」を歌うならまだしも、適当にあちらとこちらのメンバーをピックアップして定番曲を歌わせるだけのコラボに価値はない。

 

今回の『FNS歌謡祭』は本当につまらなかった。

カメラワークの雑さといい、選曲やメンバーの組み合わせの拙さといい、ただただアイドルへのアンチを増やすだけのものだったと思う。

劇場公演を選んだ岡田奈々ちゃんの勝ち!