家から出て握手したら負けだと思ってる

完全在宅アイドルファンによるブログです

紅白歌合戦 坂道シリーズ&AKB48の感想

NHKで放送された『第67回紅白歌合戦』を見ました。

ピコ太郎、ゴジラ、けん玉と、近年まれにみる忘年会状態。

田舎のお年寄りはどういう気持ちで見ていたのだろうか。X JAPANが「紅」でゴジラを撃退する展開なんて、ちゃんと理解できたのかな?

それはともかく、ところどころザッピングしながらも欅坂、乃木坂、AKBは集中して見守りました。

以下、グループごとの感想です。

欅坂46「サイレントマジョリティ」

中世ヨーロッパの騎士然とした衣装が抜群にかっこいい。

おそらくこの日のために用意したと思われるが、裾の広がり具合といい、胴部に施された刺繍の細かさといい、手間暇かけたのは明らか。

紅白で勝負をかけてきたって感じだ。

肝心のパフォーマンスは、以前から思っていたのだが、この曲のかっこよさはPVの演出にあったんだなという印象。もちろん悪くはないが、あの深夜の渋谷の工事現場と照明やカメラワークがあってこそ鮮烈な作品に仕上がったわけで、こうしてスタジオでパフォーマンス単体を見てもそれほどのインパクトはない。

平手友梨奈は堂々としたもので、やはり格の違う大物といった雰囲気。

乃木坂46「サヨナラの意味」

歌の前に橋本奈々未の引退についてのトークがあり、そこでキャプテンの桜井玲香がいった、「これからは別々の交わることのない世界で生きていくけれど――」という言葉にぎょっとなる。

いや、たしかに芸能界は引退するけど、それにしたって「別々の交わることのない世界」って強烈だね。「交わることのない世界」って、平行世界の住人や未来人がいうセリフだぞ。

まあ、悪気や他意がないのはわかってますが。

パフォーマンスにはアンダーメンバーも登場したのはよかった。ぼくの好きな鈴木絢音ちゃんも見つけられて満足。選抜メンバーのワインレッドの衣装を見るに、乃木坂もとうとう制服アイドルには戻れない段階に来ている。実際、選抜はほとんどが20以上なわけで、乃木坂に限らず長期アイドルは高齢化と世代交代が難しいのがよくわかる。

AKB48「RIVER」

横山由依総監督「AKB48!」の掛け声とともに「RIVER」のイントロが。

う~ん……正直いって、このパフォーマンスは失敗。

「RIVER」の一番の魅力は「AKB48!」の掛け声と無言のストンプにある。仲間を鼓舞するような掛け声と、アイドルらしからぬ自分の体を叩きつけるダンス。これが「RIVER」の「夢を叶えるため、恐れずに川を泳ぎ向こう岸へ辿りつけ!」という歌詞と呼応するからこそいいのであって、それなしで突然歌われても魅力が半減どころか9割がたマイナスだ。

最近のAKBはフォークソングやディスコ調の楽曲のように、あまり踊りを重視しないシングルをリリースしている。まして「RIVER」は2010年に発表とあって、いまではこの曲を知らない人、忘れている人も多いだろう。だからこそ、この場所でストンプをやりきればパフォーマンス集団としてのAKBが再評価される可能性もあったはずだ。

ただただ残念。

しかし、その後の順位発表はまさに神!

先日、「AKB名物残酷ショー NHK紅白選抜で復活!」という記事を書いた。

ここのところ本家の総選挙で見られなかった波乱含みの展開がNHKの紅白選抜で再現されたことについて書いたのだが、当日はそれ以上のストーリーが待っていると誰が予想できただろうか。

「フライングゲット」が流れる中、ステージの巨大スクリーンに次々とメンバーの名前が映し出される。16位峯岸みなみ、15位白間美瑠――この時点で声に出して驚いた。峯岸は1期生なので想定の範囲内だが、よもや、みるるんが16位以内に入るとは。おまけに、12位大家志津香、11位松井珠理奈、10位市川美織、6位吉田朱里って!

総選挙でもめったに起こらない神7超え=神崩しを見事にやってのけた。吉田朱里のYouTube公式チャンネルの登録数が10万人、獲得票数がおよそ1万票なので、実に登録したうち1/10の人が投票したことになる。愛されてるなぁ。

3位の島崎遥香まで進み、残すはふたりのみ。最後はちょっとだけ間をおいて、2位指原莉乃、1位山本彩

「うぉぉぉ!」と大興奮。涙ぐむさや姉、後ろで渋谷凪咲が大喜び。

そのまま中央のマイクスタンドに立ち「君はメロディー」を披露。これから先、決して揃うことがないであろう選抜16人が並んで歌い、最後はさや姉のソロでフィナーレ。

順位発表のテンポが良すぎて、竜巻が過ぎ去ったようにあっという間に終わってしまった。本物の総選挙も徳光和夫さんに任せずこれくらいのスピード感でやったほうが興奮する気がする。

それにしても、今回の順位はAKBにとってかなり物議をかもしそうだ。

真っ先に問題になるのが、大家と市川に挟まれた松井珠理奈。しーちゃんは『クイズ ミラクル9!』と『ひるおび』のおかげ、みおりんは『めちゃ×2イケてるッ!』や『ロンドンハーツ』のおかげだろうか。やはり、ゴールデン番組での露出はでかい。

しかし、珠理奈も8年間SKE48のエースとして活躍し、数多くの冠番組に出演し、2016年にはTBSの連続ドラマの主役にもキャスティングされていたわけで。ただでさえSKE全体での紅白出場者が少ないうえに、総選挙では3位にもかかわらず、半ば知名度争いの紅白選抜で大家とフレッシュレモンの間というのは、エースとしてピンチなんじゃないか?

 

この順位についてはまたあらためて書きたいと思うが、いまAKBには指原莉乃と山本彩というふたりの王者がいることになる。さしずめ、ボクシングのWBCとWBA、プロレスのNWAとIWGPとベルトが分かれているようなもので、視聴者としては統一戦による完全決着を見てみたいというのが素朴な感想だ。

雰囲気的に、「これでさや姉卒業だな」という感じがビンビンに漂っている。ぼくもこれを手土産にソロ活動をするべきだとは思うが、その前に、なんとか今年も総選挙をやって真のチャンピオンを決めてほしい。

 

あ、岡田奈々と村山彩希はちゃんと見つけられました。

なこみくは、番組冒頭は超おいしいポジションにいたうえに、その後の展開を考えると、天童よしみさんの応援に回されて大勝利かも。