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乃木坂46「ヘビーローテーション」CMは苦肉の策かプロモーションか?

何げなくネットを見ていたらビックリ!

乃木坂46でちょっとした炎上が起きている。

どうやら、紳士服量販店のはるやまのCMに関することらしい。

 

乃木坂46×はるやま=ヘビーローテーション。

はるやまのCMに起用れた乃木坂46がAKB48の「ヘビーローテーション」を歌っている。

同じ歌を歌っても、AKBver.はパワフルで元気、乃木坂ver.はかわいさ優先という違いがある。出だしの「1、2、3、4!」にしても、大島優子と白石麻衣では声の大きさやハリがまったく異なっている。両者を比べてみてもおもしろいかもしれない。

それにしても、乃木坂46が出演するCMにもかかわらずAKB48の歌を歌うというのは、お互いのファンにとってはなんとも複雑な心境だろう。実際、どちらも好きなぼくはちょっとばかり微妙な気持ちになる。乃木坂が出演するなら乃木坂の歌を歌えばいいのにという思いと、「ヘビーローテーション」を歌うならAKB48を出してくれよという思いと。

ただし、乃木坂46に「ヘビーローテーション」を歌わせるというのは、現実的にはいいアイディアなのかもしれない。それは、このCMを作る側になって想像するとよくわかる。

乃木坂の曲から選ぶのは至難の技

このCMのターゲットは新社会人である。とすると、いくつかの絶対に外すことのできない条件が浮かぶ上がってくる。以下に列挙してみよう。

①フレッシャーズをメインにする以上、爽やかでポップな曲調であること

②CMである以上、数秒で耳に残るメロディーであること

③特定の季節の歌でないこと

④テーマ性を過剰に伴っていないこと

こんなところだろうか。

どれも説明するまでもないことだろうが、念の為に④の条件がわかりづらいので詳しく書くと、これはラブソングだったり特定の政治思想を訴えていたりしてない歌という意味。熱烈なラブソングは紳士服のCMには似合わないし、欅坂46の「サイレントマジョリティ」のようなテーマ性の強い歌も、はるやまという企業イメージに合致しない。さらにいえば、歌詞にシャンプーとか裸足といった紳士服と異なるイメージを想起させる単語が入っているのも好ましくはないだろう。

さて、こうして条件を挙げたところで、実際にこれに当てはまる曲が乃木坂46にあるのかどうか。すべての曲を検討したわけではないが、正直いって見当たらないというのが結論だ。たとえば、初期の代表曲である「おいでシャンプー」はどうか。②、③には当てはまりそうだが、①と④は難しい。疾走感のある曲といえば、「走れ! Bycycle」があるが、これは自転車のCMにはぴったりでもスーツのCMにはあまり適さないだろう。同じく爽やかな曲調の「ガールズルール」はサビの「彼を好きになって」がネック。これがウィメンズのブランドのCMなら問題はないが、メンズ・ウィメンズ共に扱っている企業では性別を意識させない歌が望ましい。

となると、実は乃木坂46オリジナルの楽曲では以上の条件を満たすことができなかったのではないだろうか。そして、この条件を考慮して「ヘビーローテーション」を聴いてみると、実に使い勝手のいい曲であることがわかる。なんせ、サビのもっともキャッチーな部分が「I want you I need you」という、ほとんど意味のない文章なんだから。

もう一歩踏み込んで、対象となるフレッシャーズに視点を移そう。AKB48の『ヘビーローテーション』が発売されたのは、いまからおよそ6年前の2011年である。そのとき、まさにメインターゲットであるフレッシャーズは高校生。AKB48が大ブームを巻き起こしたころに、フレッシャーズは思春期の真っただ中にいた。つまり、彼ら彼女らにとって、「ヘビーローテーション」はいわば青春の一曲となるわけで、琴線にひっかかることは間違いないだろう。

こうしてみると、CMで「ヘビーローテーション」を使ったのにも納得がいく。

AKB48の17thシングルと乃木坂46の17thシングル

さらに邪推してみよう。

乃木坂46は、つい先日、17枚目のシングル曲の選抜メンバーを発表したばかりだが、何を隠そう、AKB48の17枚目のシングルこそが『ヘビーローテーション』なのだ。17枚目のシングルが近々発売されるタイミングで、AKB48の17thシングルを歌う。

これになんらかのつながりを見出さないほうが不自然だ。

乃木坂46による「ヘビーローテーション」。

これは苦肉の策なのか、はたまた17thシングルのプロモーションの一環なのか、あるいは炎上商法のひとつなのか。真相は、17thシングルの発売で明らかになるだろう。

(注)

長々と書いたが、はるやまは以前AKBを使ってこんなCMを作っていた。

ご覧の通り驚天動地のダサさである。

したがって、はるやま(に依頼された制作会社)がリアルガチで何も考えずにCMを作ったという可能性も否定できなくもないどころかかなり蓋然性が高いなぁ。