家から出て握手したら負けだと思ってる

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AKB48 大荒れの総選挙速報を考える-おぎゆか新潟5万票問題-

5月31日。

いよいよ総選挙の速報が発表された。

ぼくも『サムネイル』公演を見ながら正座待機。

いや~たまげた!

速報1位がNGT48のミーアキャット荻野由佳って、こんな予測は不可能だ。

おぎゆかはAKB48の15期生オーディションに受かりながらも研究生の審査に落ち、それでも夢をあきらめきれずバイトAKBに応募し、その活動の後に第二回ドラフト会議に参加して見事NGT48の立ち上げメンバーになった苦労人。

ようやく報われるときが来たかと感慨深い。

ただ……この結果、すでに一部で騒ぎになっている。

不正投票があったのではと疑いの目がかけられているのだ。

たしかに、疑う気持ちも理解できなくはない。

荻野由佳の速報獲得票数はおよそ5万票。

指原莉乃、渡辺麻友、松井珠理奈といったそうそうたるメンツを差し置いての順位と票数だ。そして、驚くべきことに、この5万票というのは去年12位にランクインした北原里英とほぼ同じ。つまり、すでにいまの時点で、これから1票たりとも増えなくても、荻野由佳の選抜入りはほぼ確定しているということだ。

まあ、ぶっちゃけ、ぼくもこの結果はにわかには信じがたい。はっきりいって、紅白以上のサプライズだ。

ただ、不正があったと捉えるのではなくもっとプラスに考えることも可能なのではないか。すなわち、荻野由佳はAKBヲタではなく一般層から支持されていると。

高倉萌香 速報目標4000票

荻野由佳には選挙対策委員会(選対)がないということなので、話をわかりやすくするために、同じく大躍進を果たしたNGT48の高倉萌香を例にあげる。

高倉萌香にはきちんと選対があり、彼らが掲げる速報での目標は4000票だった。

しかし、実際には高倉は2万票を獲得して速報7位にランクイン。選対の目算と実際の獲得票数の間には、1万6000票、実に5倍のギャップがある。

おかっぱちゃんの選対が計算をミスったのか?

握手人気≒票数

高倉選対がどういった計算で4000票という数字をはじき出したのかは定かではない。ただ、それを推測する手段がある。『願いごとの持ち腐れ』の劇場版完売数だ。『願いごとの持ち腐れ』の劇場版には、握手券と投票券が付いてくる。当たり前だが、握手人気のあるメンバーは総選挙でも強い。

この完売数で高倉は7/24という数字を出している。

AKBグループの握手会は朝から夜までの部数制になっており、どの部を何枚買うという形で購入する。分子が完売した部数で、分母が全体の部数。この場合でいえば、24部あるうちの7部が完売ということになる。定説では、ひとつの部で出せる握手券は500枚まで、つまり、1部完売ということは500枚CDが売れたということ、すなわち、投票券も500枚存在するということだ。これが7部完売ということは、7×500=35000。単純に考えて、3500票が高倉萌香に投票される計算が成り立つ。

もちろん完売した部に加えて、まだ完売こそしていないものの購入された部もある。これに加えて、いわゆる基礎票というものも存在する。

これについても高倉選対がわかりやすく説明している。

基礎票11票×人数分+CDの投票券3500票。

もちろん、高倉萌香の握手券を買ったすべての人が高倉に投票するとは限らない。しかしそれは逆も同じで、他のメンバーの握手券を買っても高倉に投票する人はいるし、基礎票11票のうち2、3票をおすそ分けする人もいるかもしれない。

こうしてみると、選対の速報4000票というのはなかなかいい目標だったと思える。

では、選対すら把握できなかった1万6000票はどこから湧いて出たのだろうか?

1万6000=新潟の一般票

結論からいえば、これはいわゆるAKBヲタではない、一般層からの投票なのではないか。当たり前のことだが、選挙に投票できるのは熱心なファンや選対だけではない。誰であれ、CDを買ったりモバイル会員になりさえすれば投票はできるのだ。

噂によれば、NGT48のデビューシングル『青春時計』25万枚は、その多くが新潟県内で売れたらしい。それを傍証するように、NGT48の冠番組『にいがったフレンド』では、道行く人の多くがNGT48のことを認識している。先週の放送では、高倉萌香の認知度は驚異の100%だった! おそらく、新潟県民の間にはNGT48を「おらが街のアイドル」として暖かく見守る空気がある。

そしていわゆるそういった非ヲタの一般層が買うのは、劇場版ではなく(これは購入が非常にめんどくさい)、街中のCDショップで売られている初回限定版や通常版だろう。劇場版完売部数にはあらわれない、隠れた支持者の存在があったと考えるのは深読みしすぎですかね。

新潟=228万票

大阪お笑い100万票という言葉がある。

お笑い芸人の西川きよしが無所属ながら参院選挙で100万票も大量得票で当選したことを揶揄する言葉だ。

同じことが今回も起きたとは考えられないだろうか。

新潟県のHPによれば、現在の新潟県の人口はおよそ228万人である。228万人のうち、200人にひとりがCDを買い高倉萌香に投票したとすれば、選対目標4000票と実数2万票のギャップは埋められる。

そして同じことは、そのまま荻野由佳にも当てはまるだろう。

不正だと疑う人は、5万票を一日で投票するのはありえないという。しかしそれは、限られた少数が行った場合の話だ。極論すれば、5万人が一票ずつ入れたのなら、こんなに簡単な話はない。

もちろん、この一般層(それが存在すると仮定して)は総選挙に命がけになっているわけじゃない。「テレビやラジオによく出る『おらが街・新潟のアイドルNGT』の応援になるなら、CD一枚くらい買おうかな」程度の軽い気持ちだろう。わざわざ握手券付きの劇場版なんて買わないし、メンバーのグッズだって買わない。当然のことながら、この結果が出たからといってCDを買い増ししたりヤフオクで投票券を買ったりしない。

しかし、そういう一般層の動きがコアなヲタ以上に効果があるというのは、紅白歌合戦の投票で学んだばかりだ。そして、仮にこんな風にして、新潟県民の軽い気持ちで票が積もっていったのなら、これはすばらしいことだと思う。

なぜなら、ちゃんとNGT48が新潟に根付いたということだから。

不正を疑うよりは、ぼくはこっちのほうを信じたいです。

 

もちろん、果たして一般人がきっちり速報当日に投票するのかという疑問はある。そしてこんなこと書いておきながら、皮膚感覚的にはやっぱりちょっと信じられない。じゃあ、なぜ同じことがSKE48やNMB48では起きないのかという疑問も残るし、YouTubeのアピール動画の再生回数も他の選抜メンバーと比べても少ないし……。