家から出て握手したら負けだと思ってる

完全在宅アイドルファンによるブログです

HKT48 4期生「さくらんぼを結べるか?」の高飛車な女の子が好き

HKT48の10thシングル『キスは待つしかないのでしょうか?』を買いました。

このシングルに収録されている曲はどれもかなりのものですが、なかでも特に気に入ったのは、typeCに収録されている4期生だけのオリジナル曲「さくらんぼを結べるか?」。

女の子が友だちの紹介で男の子とカフェで待ち合わせしたものの、彼は地味めで本ばかり読んでるつまらなそうな相手。退屈しのぎに「さくらんぼを舌で結べる?」とからかってみたら、彼はソーダのさくらんぼを口に入れて……というストーリーを、爽やかなギターの音色で歌っている。

まずね、このタイトルがいいですね

「さくらんぼを結べるか?」。

いうまでもなく、これは口の中でさくらんぼのヘタを結べる人はキスが上手というイメージを念頭に置いたもの。ちょっと刺激的でいて、この歌の主人公である女の子の雰囲気を一発でイメージさせる見事なタイトルだ。きっと彼女は学校でも評判の美少女。それこそHoney Cinnamonなんか着ててほしい。オシャレでかわいくて恋愛経験も豊富でって感じ。

対する男の子は典型的な文系男子。せっかくのデートなのに、髪の毛には寝ぐせがある。服の趣味はトラッドなんだけど地味で、フレッドペリーのポロシャツにベージュのチノ・ハーフパンツ、足元はジャックパーセルとか履いてる感じかな。

そんな対照的なふたりなので、女の子は初めから乗り気じゃなくて、どうも高飛車というか上から目線。それがはっきりあらわれるのがサビのこのフレーズ。

さくらんぼを結べるか?

そんな驚くような手品じゃなく

馬鹿馬鹿しい小ネタでいい

女の子を楽しませて!

「女の子を楽しませて!」。

こんなにかわいくてわがままなセリフを、女の子から直接いわれたことのある日本男子がいままでいるだろうか。たいていは「つまんなー」とか「なんか面白いことやって」といわれるのが関の山だ。

「女の子を楽しませて!」から漂う圧倒的お姫さま感。

さくらんぼを結べるか?

あれから待ってるけど時間切れ

目なんか閉じたりして

モゴモゴ動かすだけ

さくらんぼを結べるか?

結局 頑張っても無理なのに

まだずっとあきらめない

無邪気さは嫌いじゃないよ

 「時間切れ」という一方的な通告。そしてきっと同い年のはずなのに、「無邪気さは嫌いじゃないよ」というお姉さん的なまなざし。

下手すると女の子のことを嫌いになってもおかしくないのに、この歌を聞くととっても魅力的にイメージできる。それはひとえに、楽曲と歌っているメンバーの魅力が大きい。メインボーカルを務めるメンバーの歌声はお世辞にも上手とはいえないけど、それゆえに等身大の女の子の声という感じがある。なんというか、歌の発声というよりは、普通におしゃべりするときの発声で歌っているような印象。だから、「女の子を楽しませて!」や「真面目すぎる人ね」と歌っても全然嫌味に聞こえない。むしろ、背伸びしてるなぁって微笑ましくなる。当然これだけじゃ歌として物足りないので、そこはコーラスの力で奥行きを持たせている。

そしてカッティングというのか、曲の初めから終わりまで鳴り響くギターのチャカチャカ音。これがあるおかげで曲全体がとっても爽やかな響きに彩られているし、同時にリズム感も生まれて、それはそのままこの女の子が男の子に惹かれていくドキドキにもつながっていて最高!

まーとにかく非常にかわいくて素敵な曲です。

MVもとっても手がかかっていて、ドローンつかったりなんだりしての1ショット撮影風で、これまたぼくの好きな感じ。余計なストーリーパートなんかいらないぞ! ダンスは全然そろってないんだけど、でもこの曲の場合はこのゆるい感じがむしろ正解というか、メンバーみんなが楽しそうに笑ってるのが一番。

これがAメンでもまったくおかしくないし、むしろHKTの楽曲のなかでもトップクラスの出来だと思うんだけど、一方で、4期生が歌わないとこの味わいは出せないよなぁとも思う。

どうもHKT48は、「ぼくだけの白日夢」といい、カップリングに神曲が来る傾向にある。

このMVを見て曲を聞いたものは、必ず4期生を好きになるであろう。

お手本のようなアイドルソングでした。

 

ところで、一定期間経ったらMVをフルで公開するのはいいアイディアですね。

どうせどこかにアップされちゃうんだし、それなら公式でアップしてわずかでも広告料もらったほうが得だ。