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家から出て握手したら負けだと思ってる

完全在宅アイドルファンによるブログです

AKB48「サムネイル」公演初日の感想 

5月12日に初日を迎えたAKB48の『サムネイル』公演をオンデマンドで見ました。

思い返せば去年の総選挙。

80位以内にもっとも多くのメンバーをランクインさせたグループに、ご褒美として新公演が与えられるというアナウンスがあった。誰かさんが曲を書かず、かといってアウトソーシングもしないために、新公演なんてほとんどのメンバーが経験のない現在。たぶん、多くのファンは自分の好きなメンバーのためにがんばって投票したと思う。

それからおよそ一年が経つ。

2016年の10月に初日を迎えるといっていたはずがズルズル先延ばしになり、おまけに当初は書下ろし公演のようなニュアンスだったのがアルバム『サムネイル』の収録曲から選んだセットリストになりといった有様。気づけばそろそろ今年の総選挙が始まる。もはやグダグダすぎて怒る気も失せるような怠慢ぶりだ。

まあ、時間も内容も大幅に予想とは違ったものとなったけれど、実際公演はあったのだから良しとしよう。なんせ、この運営はグループ対抗のペナントレースやるとかいっておいてやらない、公約破りが当たり前の運営なので。

ただなぁ……メンバーがSNSなどで練習の様子を画像で知らせていたのを見て、こちらのハードルが上がったせいもあるのかもしれないけれど、期待値をやや下回る出来だった気がする。これはメンバーのパフォーマンスがどうとか以前の問題があると思うが、以下、各曲の感想を述べつつ書いていきます。

サムネイル公演セットリスト

Get you!

のっけから申し訳ないが、そんなに感想はない。

ただ、岩立沙穂が妙に色っぽかった。

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青臭いロック

アルバムの中でも割と好きな曲。

ターンしてのバン!っていうこの振付がきれいにそろっていたのでかっこよかったです。

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ランナーズハイ

この曲はやっぱり中高生くらいのユニットで汗だくにやってこそな気がする。

唇にBe my baby

これもあまりなし。

全体曲が終わって、ここからはユニット曲。

コイントス

岡田奈々の持ち歌を柏木由紀が披露。

前から思っていたんだけど、この曲は女の子が歌うにはキーが低すぎる。岡田奈々もかなり苦しそうに歌っているけど、柏木由紀もかなりてこずっていた。ユニットはオリメンから変更するというコンセプトがあったのだろうし、メンバーの中で生歌ができてかつ低音が出せるのは岡田奈々以外にはゆきりんしかいないのもわかるけど、やっぱりちょっと大変そう。

和柄の衣装がかっこよかった。

すべては途中経過

爽やかでいいですね。

過ち

予想以上のすばらしさ。

オリメンである稲垣潤一のアンダーである岡田奈々がかなりいい味を出していた。横山由依が山本彩より声が高く、かつ岡田奈々が稲垣潤一より声が低いので(そういう風に歌っていたので)、本家の山本&稲垣コンビとは違った魅力があった。

具体的にいうと、さや姉の声はハスキーなので、まさに歌詞の「ウォッカのショットグラス」が似合う遊びなれた大人の女性って感じなんですね。しかし、ゆいはんの声はそれよりも高音でしかもところどころ不安定になるので、弱い女性が強がってバーでお酒を飲んでいる雰囲気になる。そこに岡田奈々のややハスキーな低音が加わることで稲垣潤一にはなかった男の要素が生まれる。この曲は男女の別れの歌のはずなのに、いままさにふたりが過ちを起こしそうな気配がムンムンに漂ってくる。

何度も見直すほどよかった。

ひび割れた鏡

大人メンバーが多くて、特にさっほーはやはり色っぽかった。

しかし、倉野尾成美はこの曲はあまり似合わない気がする。中高生だけでやるなら背伸びした感じがあっていいけど、リアルな大人の中に混ざってやっても幼さが目立つだけではないかな。もっと元気な曲のほうがよかった。もっとも、それがないというのが重大な問題で、これは最後にあらためて触れます。

バケット

非常によかったです。

曲調といい歌詞の世界観といい、「星の王子様」や「幸福な王子」のようなヨーロッパの短いお話といった感じで、それが入山杏奈・込山榛香・向井地美音の三人にぴったりだった。「成功して何もかも手にしたにもかかわらず、ずっとそばにいてくれた好きな人は失ってしまった」という切ない歌詞を、表情と歌声できちんと表現できていた。

衣装もフリフリのかわいらしいもので、振付も腕の動き多めの女の子っぽい感じ。あと、腰のコルセットがエグイくらい細い。

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こみはるのこの表情が印象的。

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「過ち」と同じくらい素晴らしいパフォーマンスでした。

ここでMCがあって、再び全体曲。

誰が私を泣かせた?

 「制服が邪魔をする」系の不穏な楽曲で、それにふさわしく衣装もシックな制服風。ベルベッドっぽい生地が大人っぽい。胸元のラペルが白い切り替えになっていて、腰のベルト風の飾りがオシャレ。

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ダンスも集団行動のような凝ったものだったし、照明もいろいろ切り替わっていて演出効果抜群だった。

だから君が好きなのか

まあ悪くはないんだけど、やっぱりこの曲はユニットでちゃんと歌ってるメンバーの声がわかったほうがいいと思う。

LOVE TRIP

特になし。

あの日の自分

同上。

以下アンコール曲。

誕生日TANGO

きれいすぎて生きるのが大変っていう曲です。タンゴに合わせたのか、背中のぱっくり開いたゴージャスなドレス。ステージを広く使った振付が見ていてキャバレーを思わせる。

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岡田奈々がセンターだったんけど思ったよりハマリ役。男なんて一切信じない強い女に見える。細長いタバコ吸ってる高級娼婦の気怠い様子というか、往年のヨーロッパの名女優の諦念というか。

「男は言い寄ってくるし、女には嫉妬されるしめんどくさい人生」って感じの表情でとても素敵。

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君はメロディー

なんか知らんけど、この曲が流れると大団円って感じですね。

発売された当初はあっちゃんとか優子の参加といったギミックばかりに気をとられていたけど、まさにこの曲のとおり、街中で音楽を聴きながら歩いていて、ふいにスマホに取りこんだ「君はメロディー」が流れてきたときに初めて魅力に気づきました。いまではサビを聴くだけでうるうるしそうになります。

パフォーマンスについては特になし。

ここで本編は終わって、最後は恒例の新曲披露。

願いごとの持ち腐れ

純粋なAKB48のメンバーでやった場合、岡田奈々と向井地美音のWセンターになるというのがわかって興味深かった。この曲も最初に合唱バージョンを聞いたときはどうなることかと思ったけど、編曲が加わると思ったより悪くない。

まあ、曲の感想はまた別の機会に。

それよりも、ダンスが変則的なのでアンダーポジションに入る人は大変そう。

まとめ

1年待った第一党の新公演なわけですが、ここまで読んでもらえればわかるとおり、ぼくはイマイチだなと思いました。

その理由として

①暗い曲が多い

②メンバーの熱量が感じられない

③客席がお通夜

の3つがあげられるでしょう。

まずについて。

客席がお通夜

これはメンバーには直接的な原因はないと思われるけれど、客席がとにかく静かだった。『ミネルヴァよ、風を起こせ』公演の初日と比べると雲泥の差。コールもなければMixもない。静かに聞き入る曲ならまだしも、「ランナーズハイ」とか「青臭いロック」のような曲でコールないのはダメでしょう。在宅が偉そうにいって申し訳ないけど、MCで岡田奈々が「アルバムを聴いてきた方?」と質問したさいに手を挙げた人が少なかった。これはぜひとも予習してきてほしかった。

次に①について。

暗い曲が多い

これもメンバーに非はなくて単純に運営サイドの問題。一曲目から「Get you!」はどうんなんだろうか。これモーニング娘。とコラボした曲ですよ。おまけにその要因となったであろう指原莉乃は参加していない。これで一発目から盛り上がれって無理でしょう。翻って『ミネルヴァ』公演はどうか。こちらは、きっちり「重力シンパシー」という定番曲を持ってきている。おまけに、前田敦子に声が似ている岡部麟をセンターに起用するという気の利いた配慮もある。曲だけで比べてみても、「Get you!」と「重力シンパシー」のどちらが盛り上がるか、聞くまでもない。せめて一曲目は「唇にBe my baby」のような、誰もがなじみのあるAKB48の曲で始めるべきだったと思う。

で、この暗い曲が多いというのはセットリスト全体にもいえる。

なんというかな、疾走感のある曲がすごく少ないんですよ。みたび『ミネルヴァ』公演を引き合いにだすと、「重力シンパシー」があって、「ゼロサム太陽」があって、「私たちのReason」があって、「ラベンダーフィールド」があってと、とにかくテンポが速い曲が立て続けにある。おまけにそのあとも、「コップの中の木漏れ日」、「オフショアガール」、「夢でKiss me」とアイドルらしい曲が目白押しで、少なくともこの前半の四曲とユニット曲の三曲は息つく暇もないくらい楽しい。

一方、『サムネイル』公演の楽曲はどうも歌謡曲や暗い曲やおとなしい曲が多い。そもそも、「コイントス」と「過ち」はどっちかで十分でしょう。ユニットで「ひび割れた鏡」をやって、すぐ後に全員で「誰が私を泣かせた」やる必要ってありますかね。似たような曲多すぎじゃないかな。

アルバム収録曲でセットリストに組まれてない楽曲は、「365日の紙飛行機」、「翼はいらない」、「しあわせを分けなさい」、「光と影の日々」、「ハイテンション」の5曲。「ハイテンション」は時節柄遠慮したのかと思うが、残りの4曲もバラードよりの楽曲だ。つまり、こうしてアルバム曲だけでセットリストを組んだ結果、ある重大な問題が露呈したわけである。そう、近年のAKBの楽曲にはアイドルらしいキラキラした曲が少ないという問題が。

これはもう多くの人が気付いているだろうけれど、ここ数年のAKBには本当にアイドル的な曲が少ない。そのかわり、変わり種の曲ばかりが来る。その最たる例が「願いごとの持ち腐れ」だ。悪い曲じゃないけれど、これを表題曲にするってどうなのよ? やっぱり夏は明るく爽やかな曲で盛り上がるべきなんじゃないのか?

閑話休題。

といったように、この公演は非常に盛り上がりにかけるものになっている気がする。その大きな原因はセットリストの貧弱さにあるだろう。せめてteam8の「星空を君に」や「思春期のアドレナリン」でもあれば別だけど、残念ながら『サムネイル』には収録されていないので……。

最後に②について。

メンバーの熱量

印象論になるけど、はっきりいって今回のメンバーからは熱意とか圧力といったものが感じにくかった。もう四度目になるけど、『ミネルヴァ』公演の初日は本当にすごかったですよ。とにかくみんな笑顔で一生懸命で、あっという間に時間が過ぎちゃった。数名のメンバーが「この公演は汗をかく公演」といっていたけど、それは甘い。『ミネルヴァ』公演はもっとすごいぞ!とぼくは思っていた。どこがどうってわけじゃないけど、例えば、ダンスのポジションを移動するときの動作であるとか、腕を振り上げたり振り返るときのキレであるとか、そういった細かい部分が積み重なって全体がまったりしているように見えた。

これに関して倉野尾成美が爆弾発言をしていて、曰く「8だったら曲がなったらすぐ練習するけど、先輩たちは振りのVTR撮影が終わったらそれで終わり」。それに峯岸みなみが「効率的なんだよね」と冗談っぽく答えた。

マジだとしたらかなりダメでしょう。

かなり長くなったのでそろそろ〆ます。ところどころ楽しいところや目を見張る部分はあったものの、ちょっと期待外れな公演になってしまいました。岡田&横山の「過ち」と、入山・込山・向井地の「バケット」はまた見たくなるものだったし、これを見れただけでも価値があった。ただ、それ以外はぶっちゃけあまり……。

いまのままだと『ミネルヴァ』公演か『僕の太陽』公演のがいいかな。

ここからゆいはんやあんにんが抜け、さらに加藤玲奈や小嶋真子も抜け、そこに谷口めぐや大森美優が入ると思われるので、それでどうなるかですね。

あとおまけ。

一曲目の衣装からしてセーターなんだけど、もしかして10月にやるように作った衣装をそのまま使ってるのかな? これから夏になってもこのままだと見ていて暑苦しい気がする。