小栗有以&岡田奈々主演「舞台版 マジムリ学園」見てきた
お久しぶりの更新です。
10月23日に上演された『舞台版 マジムリ学園』を見てきました。
笑いあり涙あり、歌って踊っての総合芸術!
というと大げさだけど、事前に思ってたよりちゃんとエンターテインメントとして仕上がってた。
実をいえば、この日のチケットを取った目的の半分は岡田奈々の歌だった。ソロコンの評判があまりにもよかったので生で見たかったと思っていたところ、オープニングアクトが追加され、渡りに船と23日のチケットを応募した次第(ソロコンのDVDも買いました)。
歌ったのは「1994の雷鳴」と「涙の表面張力」。後からわかったことだが(というフレーズが劇中で何度か使われたので癖が移ってしまったが)、この2曲は舞台の雰囲気にもネロというキャラクターの生い立ちにも重なるものがあって良い選曲だった。
なにより、岡田奈々は本当に歌が上手い!
喉の手術をしたせいか、以前より声が高くなり音の通りも良くなっていて、ぼくとしてはあのハスキーな声もけっこう好きだったのでちょっと残念な気もするのだが、そのぶん声の伸びがものすごいことになってる。あまりに声量がありすぎてマイクが割れんばかりだった。
たった2曲だったけれ魅力は十分に堪能できた。
ただし、このオープニングアクトの時間が曲者だ。開演は18:30なのだが、オープニングアクトは18:20ごろから始まる。冷静に考えれば開演前にやるのは当然なのだが、席に座ってそわそわしていると客席の明かりが点いたままあのOvertureが流れてオープニングアクトが始まったのでちょっぴり驚いた。周りの人も「お、これはもう始まるのか?」的な雰囲気で、あわててスマホをしまったりしていた。
これから行く人は、周囲に迷惑をかけないように遅くとも開演15分前には着席して準備万端しておいたほうがいいですよ。
あとですね、この時点で痛感したことは2階席はハズレもハズレ大ハズレですね。
キャストの表情はほぼ見えません。おまけに、脚本そのものが1階席に向けて演技をするようになっているので、2階席はあまり作品世界に入り込むことができない。
舞台の奥には階段があってこれが作品上の演出効果を高めてる。たとえば、ネロがこの階段を駆けあがってソファに座ったり、荒地と嵐が丘をつなぐ地獄坂をこの階段で象徴させたり。奥行きを生かした殺陣が魅力的なんだろうけど、残念ながら2階からでは俯瞰する視点になってしまう。場面転換する際にはキャストがステージから客席に降りて通路を歩いてはけたりもしているので、1階席はまさに作品のただ中にいるような臨場感が得られたんだろうなと羨ましく思う。
ぼくは2階席でも前のほうだったんですけど、H列とかはさらに通路一つ隔ててるんで、もうなにがなんだかって感じになると思います。
で、肝心の劇本編。
以下、核心的なネタバレは避けますがストーリーに触れていますのでご注意ください。
まず、物語の大前提を知っている身としては冒頭の数分の件はやや退屈。ニュータウンができて、そこに高校もできて、生徒の大半は団地の住人だからヒエラルキー制度になってしまって、そこにリリィーが転校してきて……そんなんもう知っとるわ!
世界観説明は思いきって削ってもよかったんじゃないかなぁと思わなくもないが、テンポよくコミカルにやってくれるのでそんなにストレスにはならない。岡部麟の独白も聞き取りやすいし。
なにより、こうした説明シークエンスの終わりとともに始まるキャスト総出の「百合を咲かせるか」は圧巻だった。舞台手前の華組と奥の荒地が入れ替わり入り乱れ踊るさまはさしずめ『ウエスト・サイド・ストーリー』。その背後に映し出されるキャスト紹介。いわば最低限の設定説明をアバンタイトルとして消化しているわけで、これは上手いなと思った。
ほら、映画とかでもあるじゃないですか、始まってストーリーが進行して、しばらくしてドドンとタイトルが映し出されるやつ。あるいは、映画の最後の最後になってようやくタイトルが出るやつ。
あれ上手くいってるときはめちゃくちゃ気持ち良くてゾクゾクするでしょ。今回の舞台はそんな感じでした。
「あたしがリリィー」と歌い終わった瞬間、アメリカ人なら指笛を鳴らしていたに違いない。
で、まあ、なんやかんやあって、嵐が丘学園と荒地工業の物語が並行して語られる。一方の嵐が丘では、転校生のリリィを中心とした生徒会への対抗組織=華組が結成され、他方の荒地工業では、嵐が丘学園への復讐を企むネロが勢力を拡大し四天王のひとりに食い込む。
華組の人気が面白くない生徒会は、荒地四天王の3人、ゾンビ、クインビー、赤犬を利用しリリィを倒そうと画策。3人はリリィの前に破れるものの、そこにネロがやってきて言葉巧みに配下にし、とうとう荒地の番長に登り詰める。
この辺のネロの人たらし感は良かったですね。何度やられても立ち上がるがゆえにゾンビと呼ばれながら、リリィーに負け心の折れかけたゾンビには「おまえはまだ負けてないだろ」と助け起こし、実は家族想いのクインビーには自分の手首をナイフで切り「おまえの血をあたしにあずけてくれ」と優しく頼る。天然でやってるのか計算高いキャラクターということなのか、いまいち判然としないが(たぶんどちらでもあるということなんだろうが)、「こんな風に励まされたり優しくされたらイチコロで子分になるわ」という説得力十分。
ネロはもちろん、
「あ、いま堕ちたな」
とはっきりわかる演技をしていたゾンビとクインビーの二人もお見事。特にクインビーは女王さまキャラなだけに、素の会話のかわいさといい、ネロに墜ちた後の雰囲気といい、なんというかギャップが良かった。
「ネロさま、近隣の高校を制圧し配下を100人(50人)増やしました」と仕事熱心なゾンビとクインビーである。
唯一、赤犬だけが突然ネロに従っていて、というか、赤犬はリリィにも勝っていたのではないかと思うんだけど……さすがに同じ展開が3回続くと飽きるということでカットされたのかな。あれはどういうことなのかよくわからん。
そんなこんなで番長になったネロの元へ生徒会がやってくる。これまでの3人と同じように金を渡しリリィーと戦うように依頼するが、ネロはライターで火を点けこれを拒否。「わたしの狙いは嵐が丘だ」と宣言し、いよいよ全面対決になるのだが、この決起集会的なシーンで流れる歌が抜群にかっこよかった。
ドラマにはなかった舞台用の歌で、詳しい歌詞とメロディはさっぱり忘れたが、「トタン屋根とドブ川がおれたちの生まれた愛する街だ」、「荒れ地に咲く花であれ」、「苦しくても辛くても顔を上げ拳を突き上げろ」という内容で、これがめちゃくちゃ胸を打つ。
大嫌いだけど大好きな街だぜ、貧しくて辛い毎日だけど誇りを持って生きてるぜという荒地のアンセム。
ネロの優しい歌声から始まり、最後は荒地みんなで拳を力強く突き上げての大合唱。まるで『レ・ミゼラブル』の「民衆の歌」みたいだった。
いっしょに拳を突き上げ歌いたかったぞ。
歌詞がわからないし周りに迷惑だから自重したよ。
最後は両軍入り乱れての対決で、ここは冒頭と同じように「百合を咲かせるか」をBGMにしたダンスバトルの様相。気分はすっかりネロさまの子分なので荒地を応援していたのだが……オチはあれでいいのか!?
笑い話みたいになってるけど、出オチに逃げずもっと真正面から行ったほうがよかったんじゃないか?
リリィーに敗れたネロに悲しい歌のひとつでも歌わせるべきじゃないのか?
というか、客席は笑っていたけど、あれって演出家としては笑いを意図したシーンじゃないのではないか?
荒地に感情移入していただけにどうも最後の展開に納得がいかねえぜ。
最後に総論を。
この舞台は荒地の物語だなという印象を受けた。嵐が丘が舞台になるシーンはコメディパートが多く、実際、けっこう笑いも取っていた。そのぶんキャラクターの掘りさげはほとんどなく、主役のリリィーでさえ唐突に過去の回想が入るくらいだ。まあ、この辺はドラマでやっただろ、という判断なのかもしれない。
ひるがえって荒地の、特に四天王には、きっちり背景と見せ場が用意されている。それぞれにどういう事情があって、どういう理由で不良になったのか背景を説明し、感情を発露する場面がある。やってるメンバーは大変だけどやりがいもあっただろうなと思う。
それに、何を置いてもあの荒地の歌がある。あの歌を聴いたからには、これはもうどうしたって荒地に感情移入せざるを得ない。どこの誰が作った曲かも知らないが、あれを聴けただけでも見に行ってよかった。
岡田奈々が表紙のUTB5月号を買いました
AKB48の岡田奈々が表紙の「アップトゥボーイ」5月号を買いました。
この月は、表の表紙が岡田奈々で裏の表紙が村山彩希という、ゆうなぁ好きとしては購入不可避の仕様。
まずは表紙の岡田奈々。
写真集『飾らない宝石』からのアザーカットと、これまで「アップトゥボーイ」のグラビアから集めたミニ写真集という組み合わせは、豪華なようでもあり、撮りおろしがない分セコイようでもあり。
まあでも、黒髪ロングの時代からいままでの軌跡をこれ一冊で追えると思えばお得かもしれない。谷口めぐとの2ショットや、男装姿のカットもあってバラエティにも富んでいる。
次に村山彩希。
デニムに水着という衣装がとてもよかった。
ウエストがすっごい細いのと、あと、おへその近くにホクロあるんだね。
知らなかったよ。
最後に乃木坂46の伊藤かりん。
ぼくは将棋が好きで、NHKの『将棋フォーカス』と『将棋トーナメント』は毎週録画して楽しく見ているのだが、いつのころからか『将棋フォーカス』の司会が伊藤かりんに変わった。初めはルールがギリギリわかるくらいな感じだったように見えたけれど、だんだんと詰将棋コーナーも解けるようになったりしていて、いまではすっかり番組になじんだように思う。
ちょっと応援してます。
ポスターはゅぃゅぃでした。
AKB48の浅井七海と山内瑞葵が「ジェーン・スー 生活は踊る」に出てるよ
TBSラジオで毎週月曜日から金曜日の11時から13時に放送されている「ジェーン・スー生活は踊る」に、16期生の浅井七海(なーみん)と山内瑞葵(ずっきー)がコメント出演していました。
この番組は日々の生活を豊かにする情報を発信する番組で、ふたりが出演したのは「生活情報」のコーナー。
スペシャルウィークのこの日は、アシスタントの堀井美香さんがひとりコンサートの楽しさをプレゼン。ひとりコンサートの実践編として、AKB48劇場の「レッツゴー研究生公演」を見たとのこと。
詳しい感想などは実際に聞いてほしいのだが、行く前は不安もあったそうだけど、いざ行ってみるとひとり客が多くて「なにこれ、おばさん楽しすぎ!」とのことでした。「スーちゃんにも生きてるうちに行ってほしい」とのお褒めのお言葉もありました。
堀井さんとスーさんで、なーみんとあやみん(長友彩海)のキャッチフレーズのマネしたりとかもあったりして。
で、肝心のコメントは、ひとりで来るお客さんについてどう思いますかという質問に答えるというもの。ふたりともがんばってハキハキ答えていてかわいかったです。
ぼくはこの番組をずっと前から聞いていたけど、堀井さんの声で「レッツゴー研究生公演」という言葉を聞くとは思わなかった。
ちなみに、コーナーの後半では細川たかしさんのコンサートに行った感想もあって、それもおもしろいです。
番組はTBSラジオクラウドというアプリをダウンロードすれば無料で聴けます。
コーナー自体は8分くらいなので、なーみん推し、ずっきー推しの方はちょっとした空き時間に聞いてみてください。
AKB48 岡田奈々1st写真集「飾らない宝石」買いました
写真集買いました。
特典とかポストカードとか、さすがに全部コンプリートするほど熱狂しているわけではないので、一冊だけですけども。
付録のポストカードはこんなんです。
店舗ごとに違う特典については、本当はセブンネットの爽やかな水着のものがよかったけど、発売当日ちょっと目を離した隙に売り切れになっていて・・・やむなく楽天のちょいエロなものを選択。
肝心の中身は、ボーイッシュなものからセクシーなものから謎のコスプレっぽい衣装まである。なにより良かったのは顔のアップが多かったこと。
最初の数ページめでさっそく顔のクロースアップがあるんだけど、これに写っている瞳がすっごくきれい。茶色い色味の中にいろんな光彩が混じっていて、神秘的な感じ。
一番のお気に入りは、FLASHの表紙にも使われていたミントカラーの水着のページ。
ビーチサイドをデートしてるみたいなシチュエーションで、
①こちらの視線に気づく
②にっこり笑顔(FLASHの表紙にもなってるやつ)
↓これね。
③うれしそうに走りよってくる
という一連の流れになっている。
すごく明るい雰囲気で、笑顔も自然体でかわいかった。
後半のスケスケキャミソールもセクシーでなかなか。
写真集ってなかなか買わないけど、後悔のない買い物になりました。
あえていうと、本そのものがちょっと大きいので気軽に見にくいのが欠点かな。
AKB48ボーカル選抜「予想外のストーリー」がめっちゃいい曲!
AKB48の50枚目のシングル『11月のアンクレット』。
とっくの昔に購入していたものの、思うところあっていままで封を開けていなかった。なので、今年になってようやく全曲通して聞いてみたところ、びっくり!
劇場版にとんでもない名曲が隠れているではないか。
ボーカル選抜による「予想外のストーリー」である。
歌っているのは、岡田奈々、柏木由紀、白間美瑠、高柳明音、田野優花、峯岸みなみ、山本彩、横山由依の8名という少数精鋭。
曲調はR&Bで、あまり音楽のジャンルに詳しくないんだけれど、あれですよ、映画「ドリームガールズ」のあの曲(わかるでしょ?)を、もうちょっと色っぽくした感じ。
まずね、冒頭からサックスのセクシーな音色が響いて、そこにメンバーの「uh」というコーラスが重なる。この時点ですでに100点。
ここから柏木、岡田、山本と1フレーズずつ歌っていくのだが、この歌声もいつもよりも大人のムードたっぷり。
ぼくが一番ハマったのは歌詞です。
秋元康お得意の恋愛もので、HKT48の4期生が歌っている「さくらんぼを結べるか」が10代の女の子の視点から見たボーイ・ミーツ・ガールの曲だとしたら、この「予想外のストーリー」はもっと大人の――それこそ30代までいってもいいもしれない――男性が、愛想のない(と見えた)女性に出会って恋に落ちるまでの歌。
恋は予想外のストーリー
すべてがサプライズ
二人 いつのまにか
惹かれて
気づいた時には
人前で濃厚なキスしてた
このサビを聞いた瞬間、ぼくの頭の中にはレオナルド・ディカプリオが主演をした「華麗なるギャツビー」の映像が流れました。
なんというか、
すべてがゴージャスでキラキラ輝いていた古き良きアメリカ!
のイメージです。
で、ここで終わらないのがさすがで、この後にはこう続く。
こんな裏切られるものなのか
ファーストインプレッション
オセロが変わるように
負けたよ
世界の誰よりも
今君に ぞっこん ぞっこん
首ったけ
ぞっこん!
首ったけ!
首ったけなんて言葉は、『メリーに首ったけ』でしか見たことないよ。
「今君に ぞっこん ぞっこん」の後には、メンバーのコーラスで「ぞっこん」がありますからね。3回も「ぞっこん」いうんですよ。
2017年の曲なのに。
でもこれが全然滑稽じゃない。
2番では「もう僕は君の虜/逃げられない」とか、「どうせ/転がるダイス」といったフレーズがあって、意図的にキザで時代がかった言葉選びをしているのがわかる。そして悔しいことに、この曲ではキザなセリフがめちゃくちゃかっこよく聞こえるのだ。
大サビでは、柏木由紀が歌う「恋は予想外のストーリー」にメンバーの「すべてがサプライズ」というコーラスが重ねって、もうムード満点。
曲調といい、歌詞といい、すべてがパーフェクトでした。
劇場版に収録されているのでMVがないのがもったいない。
キャバレーやクラブといった大人の空間でドレスを着た色っぽいメンバーの姿が見れたことだろうに。
残念ながら公式の音源がないので良さを伝えづらいのだけれど、iTunesでサビ前から視聴できるので、ちょっとでも気になった方はぜひ。
久保田利伸さんや清水翔太さんにカバーしてもらいたい一曲だ。
AKB48の組閣で単独シングルなるか?
12周年記念公演にて、AKB48の組閣が発表されましたね。
出演メンバーにチーム8全メンバーの名前があった時点でなんとなく察しはついていたため、組閣そのものには大した驚きはない。
問題はその中身だ。
今回の発表で明らかになったのは大きくわけてふたつ。
SKE48、NMB48、HKT48メンバーの兼任解除と、チーム8メンバーのAKB4チームへの兼任発表。
これをチーム8の乗っ取りと捉えるかAKB4がチーム8を吸収したと捉えるかはともかく、曲がりなりにもAKB48だけでチームを成立させ、公演をやりくりさせようという意志が見えたのはよかったと思う。
というか、現状があまりにもひどすぎて、いくらいじったところでこれ以上は悪くなりようがない。
たとえばいまのチームAを例に出してみる。
チームAに在籍しているのは兼任メンバーも含めて13人。
普通、公演は16人でやるから(当日の体調不良などで15人でやる場合もある)、全員が出演できたとしてもすでに3人足りないことになる。
もっとも、白間美瑠も宮脇咲良も、ぼくの記憶が確かならチームA公演に出たのは初日のみなので、実質的な在籍メンバーはこのふたりを除いた11人ということだ。
さらに、大家志津香、入山杏奈、横山由依あたりはスケジュールの都合で出られない日が多いため、最終的に常に出ているのは8人ほどといっていいだろう(別にこの3人が悪いわけではない)。
したがって、チームA公演は、純粋なチームAメンバー8人+チーム8や16期の研究生まで含めた他のチームからのヘルプ8人で行われていることになる。
これでチームカラーなんて作れるわけがないだろう。
運営もそれをわかっているのか、最近はチームをシャッフルした著名人プロデュース公演を軸に劇場をやりくりしているように思えるが、これにしたって個々のつながりはできても、それはあくまで一過性のものにすぎない。
あのチームのあの公演を踊っていた先輩のポジションをあの新人がやるんだという、いわば部活的なストーリー性こそがAKBの魅力なわけで、そこをなくしてしまったら、ただただ小さな箱でライブをしているだけになってしまう。
その意味で、とにかく各チームの人数をそろえて、可能な限りヘルプに頼らずオリジナルメンバーだけで公演ができるようになったことはうれしい限りだ。
強いて難をいえば、8を混ぜてしまったこと。
8はすでにひとつのチームとして確立していたのに、これによって箱推しが弱まる可能性がある。
ぼくが思っていたのは、いまのチーム4を解体してA、K、Bに振り分け、16期生をそのままチーム4に昇格あるいは研究生のまま暫定所属という形にするという案だった。
でも、実際の組閣の内容やメンバー編成も悪くない。
というか、くりかえすが、いまがひどすぎるのでこれ以上は悪くならない。
さて、タイトルにも書いたAKB48単独シングルについて。
今回の組閣で兼任が解除になったとはいえ、まだハードルは高い気がする。
でも、ようやく止まっていた時計の針が動きだした感はある。
あとは秋元康がチームオリジナル公演や、カップリング用のチーム曲を書くだけだ。
そうすれば、またチームごとに特色ができ、切磋琢磨し、ストーリーが生まれるだろう。
まずは、この新しいチームによる新公演からだ。
もっとも、新公演は2016年から待っているのだが・・・。
渡辺麻友の魅力が詰まったAKB48のMV神7を選んだ!
渡辺麻友の卒業も近いということで、ここでぼく自身の総決算的な意味も込めて、まゆゆがかわいく映ってるMVを7本選んだ。
渡辺麻友個のソロや渡り廊下走り隊などのユニットは除外。
あくまで、AKB48の渡辺麻友という括りで選ぶことで、まゆゆの存在がAKBにとってどれだけ大きいものなのかわかると思う。
基本的に時系列順で、メジャーなものからややマイナーなものまで、あどけない幼い表情から大人の艶っぽい魅力まで、幅広く拾ったつもりだが、選択はあくまでぼくの好みである。
1.ポニーテールとシュシュ
2010年リリース。
言わずとしれた超有名曲なので説明は不要でしょう。
まず注目すべきはこのシーン。
水玉のソックスがかわいいです。
無事ヒッチハイクが成功して、してやったりのニヤリ。
夕日をバックに切ない笑顔。
2.呼び捨てファンタジー
2011年にリリースされたじゃんけん大会曲『上からマリコ』のカップリング。
残念ながらYouTubeに動画がない!
歌詞のストーリーはこんな感じ。
友達とカフェで食事をしていると、気になっている彼とばったり遭遇。
ところが、彼は私のことを名字にさん付け(「渡辺さん」)で呼ぶ。
私のことは呼び捨て(「麻友」)で呼んでよ。
まるで二人が付き合っているみたいに。
と、なかなか可愛らしい世界観だが、MVはこのストーリーと関係なく、妖精のような衣装を着たメンバーがダークな雰囲気のクマに囚われていたのに、いつの間にか仲良くなって――というもの。
何を言っているかわからないと思うが、おれも何を言っているのかわからない。
おまけに、このMVには個人的にやや不満がある。
せっかくかわいい衣装を着てニーハイソックスも履いているのに、全体に暗い照明を使っていて、なおかつ全身が映るシーンはほぼダンスシーンなため、ガッツリ眺めることができないのだ!
これじゃあせっかくの衣装が台無しだ。
あと、これはMVの責任じゃないんだけど、実際にメンバーが自分の下の名前を男の声をマネして呼ぶパートが大サビにあって、これが何度聞いてもレベッカの「Moon」に混ざりこんだ「先輩・・・」という幽霊の声みたいで怖すぎる。
見どころとしてはまゆゆのチュー顔ですね。
あと、このころのまゆゆは、変な例えだけど、中国の美少女みたいなかわいさだった。
↓この感じからなんとなくニュアンスが伝わると思うし、そういうかわいさがあったから、中国でも人気が出たんだと思う。
3.孤独な星空
2012年にリリースされた『UZA』のカップリング。
こちらも残念ながら動画がない。
中国の夢幻的な曲調、ある場所に囚われ孤独に生きる女性の心境をつづった歌詞、そして遊郭をイメージしたと思われるMVの世界観と、珍しく歌詞とMVがぴったり合っている。
なんといっても素晴らしいのは衣装。
妖艶な美しさです。
4.とっておきクリスマス
2012年にリリースされた『永遠プレッシャー』のカップリング。
セブン&アイのクリスマスキャンペーンのタイアップソングです。
ミニスカートの寒そうな赤いドレス。
それとは打って変わった冬服の衣装。
一粒で二度おいしい良作。
待ち合わせ相手が来なくて不安になるまゆゆと――
相手がやっと来て、ちょっと怒ってたけど「許してあげる」とばかりにマフラーを巻いてあげるまゆゆ。
こちらも二度楽しめる。
ちなみに、待ち合わせをしていたのは彼氏ではなく女友達だった!
スタッフのファンへの配慮が感じられますね。
5.水曜日のアリス
2012年リリース。
「水曜日のアリス」という女性向けのファンシーなショップがあるが、それとは無関係。これは、京楽がAKB48を題材にした「重力シンパシー公演」というパチスロ台を作ることになり、そのために書き下ろされた曲のひとつである。
ちなみに、あちらの「水曜日のアリス」は2014年に開店。
セット全体がドールハウスを模した作りになっており、メンバーもその世界観に合わせて、無表情でカクカクした人形らしいダンスを披露する。瞬きすらほとんどしないので、撮影は大変だったろうなと思う。
この曲のおもしろいところは、歌詞の主役である「私」の立ち位置。
アリス
あなたに会える気がする
だって 水曜日だから
私は暇なの
夢は
いつでも見られるでしょ?
約束してないけれど
うさぎになりたい
「私」はあくまで「うさぎ。
だから女の子は、いくつになっても夢を見さえすれば「うさぎ」になって「アリス」に会える=少女に戻れるという、大変ロマンチックな歌詞である。
このメルヘンな歌詞の通り、メンバーの衣装も非常にガーリーなものになっている。
このまゆゆの笑顔の破壊力!
もちろん照明も当たっているのだが、それ以上に内側からほとばしるオーラがすごい。
6.君のC/W
こちらも「重力シンパシー公演」の一曲。
ド直球のかわいさ。
まゆゆの脚が細くてきれい。
ウインクもある。
7.さよならクロール
2013年リリース。
最後はぼくがAKB8の、いや、あらゆるMVの中でも最も好きな「さよならクロール」で閉めたい。
蜷川実花でAKBといえば、一般的には「ヘビーローテーション」だと思うんだけど、ぼくは「さよならクロール」のほうが圧倒的に優れていると思う。
水着、夏服、浴衣を着た女の子と、色とりどりの花や風船が常に画面にあふれている。
幸福な空間である。
あえていうけど、ぼくはこのころの、少女性がかろうじて残っているころのまゆゆが一番好きだった。
これが一年後の「ラブラドールレトリバー」になると、ややお姉さんぽくなっていて、それはそれできれいなんだけど、でもぼくは「さよならクロール」のまゆゆが好き。
まとめ
こうしてあらためて見直すと、「この11年間、AKB48の中心メンバーとしてまゆゆはファンの期待を裏切らなかった」by堺雅人が本当に実感される。
まさにどのMVを見ても、まゆゆは中心にいて輝きを放っている。
一方で、前田敦子や大島優子のような完全な主役にもなれなかったのも事実だ。
中心にはいるけど、主役ではない。
それは妹キャラとしてグループに加わったからなのか、中心メンバーの卒業ラッシュと新メンバーの台頭の狭間に立ち会ったからなのか、あるいは総選挙のせいなのか……。
理由はさまざまに挙げられるけれど、ぼくとしては、まゆゆを完全なエースとして配置したAKB48を見てみたかったというのが正直な感想だ。
とはいえ、10年間本当にお疲れさまでした。
生で動くまゆゆを見る機会はほとんどなかったし、「劇場の女神 ようやく会えたね」という経験もとうとうなかった(卒業公演もきっと行けないと思う)。
でも、テレビやグラビアで見るまゆゆも輝いていたぞ!
楽しい日々をありがとう。
最後までアイドルとしてがんばってください。