AKB48の組閣で単独シングルなるか?
12周年記念公演にて、AKB48の組閣が発表されましたね。
出演メンバーにチーム8全メンバーの名前があった時点でなんとなく察しはついていたため、組閣そのものには大した驚きはない。
問題はその中身だ。
今回の発表で明らかになったのは大きくわけてふたつ。
SKE48、NMB48、HKT48メンバーの兼任解除と、チーム8メンバーのAKB4チームへの兼任発表。
これをチーム8の乗っ取りと捉えるかAKB4がチーム8を吸収したと捉えるかはともかく、曲がりなりにもAKB48だけでチームを成立させ、公演をやりくりさせようという意志が見えたのはよかったと思う。
というか、現状があまりにもひどすぎて、いくらいじったところでこれ以上は悪くなりようがない。
たとえばいまのチームAを例に出してみる。
チームAに在籍しているのは兼任メンバーも含めて13人。
普通、公演は16人でやるから(当日の体調不良などで15人でやる場合もある)、全員が出演できたとしてもすでに3人足りないことになる。
もっとも、白間美瑠も宮脇咲良も、ぼくの記憶が確かならチームA公演に出たのは初日のみなので、実質的な在籍メンバーはこのふたりを除いた11人ということだ。
さらに、大家志津香、入山杏奈、横山由依あたりはスケジュールの都合で出られない日が多いため、最終的に常に出ているのは8人ほどといっていいだろう(別にこの3人が悪いわけではない)。
したがって、チームA公演は、純粋なチームAメンバー8人+チーム8や16期の研究生まで含めた他のチームからのヘルプ8人で行われていることになる。
これでチームカラーなんて作れるわけがないだろう。
運営もそれをわかっているのか、最近はチームをシャッフルした著名人プロデュース公演を軸に劇場をやりくりしているように思えるが、これにしたって個々のつながりはできても、それはあくまで一過性のものにすぎない。
あのチームのあの公演を踊っていた先輩のポジションをあの新人がやるんだという、いわば部活的なストーリー性こそがAKBの魅力なわけで、そこをなくしてしまったら、ただただ小さな箱でライブをしているだけになってしまう。
その意味で、とにかく各チームの人数をそろえて、可能な限りヘルプに頼らずオリジナルメンバーだけで公演ができるようになったことはうれしい限りだ。
強いて難をいえば、8を混ぜてしまったこと。
8はすでにひとつのチームとして確立していたのに、これによって箱推しが弱まる可能性がある。
ぼくが思っていたのは、いまのチーム4を解体してA、K、Bに振り分け、16期生をそのままチーム4に昇格あるいは研究生のまま暫定所属という形にするという案だった。
でも、実際の組閣の内容やメンバー編成も悪くない。
というか、くりかえすが、いまがひどすぎるのでこれ以上は悪くならない。
さて、タイトルにも書いたAKB48単独シングルについて。
今回の組閣で兼任が解除になったとはいえ、まだハードルは高い気がする。
でも、ようやく止まっていた時計の針が動きだした感はある。
あとは秋元康がチームオリジナル公演や、カップリング用のチーム曲を書くだけだ。
そうすれば、またチームごとに特色ができ、切磋琢磨し、ストーリーが生まれるだろう。
まずは、この新しいチームによる新公演からだ。
もっとも、新公演は2016年から待っているのだが・・・。