倉野尾成美、魂の叫び「AKB48は顔じゃなくて努力」
11月22日と29日放送のAKBINGO!を見ました。
メイン企画は、「1週間でここまで出来た!AKB詰め込みチャレンジ!」。メンバーが一週間で習得した特技を披露し、それを村本さんがランクづけするというもの。
誰得のコスプレ運動会(伊豆田莉奈のドナルド・トランプは傑作でした)や、お決まりのグループ対抗企画(村川緋杏のゴボウネタは完璧だった)が続いただけに、番組のクオリティに不安を抱いたが、それも杞憂だった。
やっぱりアイドルは負荷を与えてナンボ。たった一週間とはいえ、真剣に挑戦する姿は美しいし、いざ披露するとなると見ているこちらもドキドキする。
ちょうど同じころに乃木坂46の『乃木坂工事中』でもチャレンジ企画が放送されていて、こちらの空中ブランコやらジャグリングやらドローンマシュマロキャッチやらと比べると、『AKBINGO!』の方はお楽しみ会というか、ちょっと早めのクリスマス会の余興を見せられているような感じだったが、それはそれ。
この企画、何がよかったかって倉野尾成美がドライブしまくっていたこと。
まず、小栗優以の特技がランキング一位であり続ける理由について、村本さんが「顔でしょ!」といったときの表情が最高。
にらみを利かせてお得意のコンビ芸に移行しようと目論む谷口めぐとは対照的に、下唇をかみしめる倉野尾成美。周りのバラエティ的リアクションとは一線を画すこの表情、非常にガチな感じですばらしい。
そして、「これはもう一つの総選挙だ!」と言われた後の絶妙の間と、なるちゃんの目からこぼれる涙。
この顔が映った時点で、主役の座は完全に倉野尾成美のものになった。
最後は必殺の名言
AKBは顔とかじゃなくて、努力だと思うんですよ。
村本さんは「倉野尾が泣く意味が一番わからない」というけれど、でも、その意味はわかるぞ。
なんといっても、なるちゃんは2014年と2015年のチーム8の夏合宿に参加し、有名ボイストレーナ菅井秀憲先生や振付師の牧野アンナ先生に厳しくしごかれ、2014年には東京ドームでのパフォーマンスメンバーに、2015年には「会いたかった」公演の初日のセンターポジションに選ばれ、2016年には総選挙でランクインし、その後も中野郁海と激しいセンター争いを繰り広げている、いわば努力でいまの地位を勝ち取ってきたメンバーだからだ。
そんな倉野尾の言葉だからこそ、これは心に突き刺さる。
バラエティ番組の何がおもしろいって、出演者が企画の範疇を越えてくること。特にアイドルの場合は、年齢的にも職業的にもストレスにさらされているから感情を爆発しやすい。そして、村本さんにはその感情のスイッチを押す技術がある。
最後の最後の、舞木香純への引き気味の「泣いてるやん」もすばらしかった。
ここ数回は大した盛りあがりもなかったけれど、この倉野尾成美の涙でがぜん『AKBINGO!』は盛り返した。台本通りに進行するよりも、出演者が感情むき出しになる方が企画に勢いがついておもしろくなる。
まあ、なるちゃんの涙のせいで、小田えりなの特技披露が蛇足みたいになってたのは残念だけど……。
余談だけど、中西智代梨にマジックを教えた先生のキャラクターと、岡部麟とのやりとりもとてもよかったですね。あれはまた番組に呼んでほしい。
「抑えきれない衝動」 に心を揺さぶられた
最近、「抑えきれない衝動」のMVばっかり見てます。
AKB48の公演曲に「青春の稲妻」という曲があって、「抑えきれない衝動」はそれの別バージョンって感じだ。どちらも思春期の感情をテーマにしているのだけれど、「青春の稲妻」が何者でもない自分自身への苛立ちを歌っているなら、「抑えきれない衝動」は、何者でもないがゆえに何にでもなれるという形で思春期を肯定している。
MVの設定としては、女子高生に扮したメンバーが「ドローンJK部」なるクラブを作り、体育館でドローンレースを繰りひろげるというもの。といっても、ストーリーはあってないようなものだし、ストーリーパートからダンスパートへの移行もちょっと強引で、正直いって、一度目に見たときは「え、そこでダンスになるの?」と虚を突かれた。
そんなわけでお世辞にも完成度が高いとはいえないのだけれど、でも、このMVを見ていると胸を締め付けられるような切なさを感じる。
たとえば、冒頭の夕暮れの教室でおしゃべりをしているシーン。
メンバーひとりひとりが本当に生き生きとしていて、ファンとしてうれしいと同時に、自分は一生この瞬間を共有できないんだという疎外感を味わうことになって、もう喜びと悲しみでわけわからない気持ちになる。
本当にこのシーンはやばい。特に、パーカを着た武藤十夢と赤いジャージの村山彩希の破壊力はやばい。生まれ変わったら二人と同じ高校に通って、文化祭の出し物の看板を作ったり体育祭で全員リレーをしたりしたい。
このMVは、ある年ごろの女の子にしか出せない内側から照らすような輝きを捉えている。それは作品内のドローンに熱中するキャラクターが放つ輝きであると同時に、AKB48に青春を賭けた本物の十代の女の子であるメンバーが放つ、いまこの瞬間にしかない輝きだ。
だから、彼女たちの切なくも力強い声で歌われたとき、
すべてが愛おしい
すべてが美しい
キラキラ輝いてる
この時間の中で
という、ひねりのないフレーズが、ノスタルジーを越えて、リアルで尊いものとして聴こえる。なぜなら、「すべてが愛おしい すべてが美しい」時間は、永遠には続かないからだ。
それを象徴するのがこのラストシーン。
ドローンが夕日に向かって飛んでいき、笑い声が聞こえ、満面の笑みを浮かべる三人が映し出されたところで映像は終わる。あたかも、これが人生でもっとも美しい瞬間、きらきら輝いている瞬間であるかのように。
このときの複雑な感情をどのように表現すればいいだろう。
素晴らしい瞬間を見られた喜びと、そんな瞬間を味わうことができた彼女たちへの嫉妬と、これが人生最良の瞬間であろうことへの憐れみと、この時間が永遠に続けという願いと……。
いったいここまで感情を揺さぶられるのは、このMVのせいなのか、はたまたぼく個人の問題なのか。現役の中高生はどういう感想を抱いているのかすごく気になる。
いずれにせよ、「抑えきれない衝動」って泣けるとか感動とかではなく、心に突き刺さる歌でありMVです。
最後に。
ドローンの操作に夢中になって列を乱す山田菜々美(左端)。
さすがだ。
NOGININGO!7の「乃木坂46ドールハウス」が怖かった
『NOGIBINGO!7』を見ました。
今回の企画は、「乃木坂46ドールハウス」。
メンバーがゴスロリや着物を着て人形に扮し、持ち主役のメンバーの言うことに従うさまを楽しむというもの。早い話がペット企画と似たようなイチャイチャ系企画なのだが、今回はちょっと様子が違った。
なんというか、ホラー・テイストなんですよ。
続きを読む山本彩 ananで腹筋と胸の谷間を披露
NMB48山本彩が表紙のananを買いました。
ananを買うのは今年で二度目。HKT48の指原莉乃が表紙を飾った「SEXできれいになる」以来です。
今週の特集は「腸と血管」。
体のめぐりを良くすれば腸が活発になり便が出やすくなり健康になり美肌になるぞという話だが、そんなことはどうでもいい。
問題は、山本彩だ。
特集にふさわしく、表紙はカーディガンの前をはだけたノーブラのさや姉が腹筋をアピールしている。女性らしくソフトに引き締まった腹筋が美しい。ただ、個人的にはもっとバキバキに割れている方が好みです。Tarzanの連載ではかなりキレていた気がするが、筋肉が落ちたのか修正を加えているのか、どっちでしょうか?
胸の谷間を強調したカットもある。
日曜日の朝、爽やかな日差のなかで目覚めたって感じの明るいグラビアが印象的。
「365日の紙飛行機」をきっかけに、山本彩は完全にブレイクしたようだ。
これから女性誌にも露出してどんどん人気者になってください。
中野郁海&下青木香鈴 生誕祭「会いたかった」公演の感想
11月12日に行われたteam8「会いたかった」公演をDMMで見ました。
まず驚いたのが中野郁海の成長ぶり。
最近、team8のPVやYouTubeにアップされている8メンバー出演回の『あんた、誰?』などを見返していただけに余計にビックリした。いくみん、とんでもなくきれいになっているではないか。もちろん前々からかわいい女の子だったけれど、丸っこい顔がすっきりして、大人の女性の顔立ちになっている。特に、鼻の造作がきれい。HKT48の田中優香と似たような鼻の形だ。鼻筋が通ったおかげで、ぐっと美人になっている。最初にいくみんが映った瞬間、恥ずかしながら「うわっ」と声に出してしばらくあの間、見とれてしまったくらいです。
参考までに、これが2014年「制服の羽根」のいくみん。
こちらが「嘆きのフィギュア」のいくみん。
幼さが消えて着実にお姉さんになっているのがわかる。
そうかと思うと、MCでは元気いっぱいに仕切りをしたり、横山由依から日頃の感謝を述べられて顔を真っ赤にして照れたりと、まだまだ子供っぽいところも残っている。少女が大人になりかけている、アイドルとしていまが一番魅力的な時期なのかも。ここ最近、運営の推しがいくみんから小栗優以に移っている気配がするが、この分だとまた盛り返しそうだ。
トップリードの新妻さんはこの変化を知っているのだろうか。にんにんのことだから知ってるとは思うけど、もしまだならビックリするぞ。ぜひとも『君、誰?』に呼んでほしい。リアル版恋愛総選挙をやってほしい。いくみんの電話を切って、泣かせてほしい。
中野郁海の急激な変貌ぶりに比べると、ブルーこと下青木香鈴はもともと大人っぽい顔立ちだったせいかあんまり変わってない。背もそんなに伸びてない。というか、もとから美人さんだったので相変わらず美人だ。特に、「だけど・・・」の制服姿のかりんちゃんは本当に美人。
小首をかしげたときの表情のかわいらしさといい
前を見つめる瞳の精悍さといい
かりんちゃん、スーキ!
MCコーナーでは、清水麻璃亜から「わたしがShowroomをやっていると、貯めていた星を500個くらい使ってステージに上がろうとしてくれる」という最高に微笑ましいエピソードが披露されたり、大西桃香から「香鈴がShowroomでお料理配信をやっているのを見ていたら、それに気づいた香鈴が、ケチャップでオムライスに大西の名前を書いてくれた」というラブラブエピソードが披露されたさいには、はにかんだような笑顔を浮かべていてかわいかった。こういう話を聞くと、こっちもニヤニヤしてしまう。
team8、仲が良くて大変よろしい。
「桜の花びらたち」では、いくみん&かりんの大合唱。まいどまいど、「だけど・・・」からの「桜の花びらたち」は催涙ガスのような破壊力だ。アンコールで披露された「ハイテンション」も、あんまり好きな曲じゃないはずなのに、team8のパフォーマンスだと元気があっていい感じだった。
お待ちかねの生誕祭では、一年を振り返って、中野郁海が「センターを外れたことでファンが離れちゃうんじゃないかと不安になった」とディープな心境を吐露し、下青木香鈴が「鹿児島県出身の柏木由紀さんや宮脇咲良さんをいつか越えたいという目標ができました」と宣言。どちらも涙をこらえながら話していて、つられてまたもや泣きそうになる。ご両親への感謝の言葉といい、ファンへの感謝の言葉といい、二人とも本当にいい娘たち!
これからも応援します。
いい生誕祭でした。
「青木詩織のANNGOLD」で、おしりんと焼津市の好感度爆上げ
『青木詩織のオールナイトニッポンGOLD』を聴きました。
「魚街静岡県焼津市スペシャル」にふさわしく、パーソナリティは焼津市の親善大使であるSKE48の青木詩織。合間に流れるCMも「SKE48青木詩織さんを生んだ静岡県焼津市は、ふるさと納税全国第二位の街」というインパクトのあるフレーズを使って、焼津市とおしりんを猛烈プッシュ。
この番組、いろんな意味でとてもおもしろかった。
まず、おしりんの声がいい。
いわゆるアイドルのラジオ番組にしては声のトーンが低い。キャピキャピした感じがない。20歳にしてはというべきか20歳だからというべきか、非常に落ち着いている。そのくせ原稿読みはたどたどしさがあって微笑ましい。焼津漁港でのロケ音声からは、漁港の活気ある姿はもちろん、おしりんの人柄も伝わってきてほっこりする。
ゲストの松村香織も良かった。
おしりんのぎこちないMCぶりに茶々を入れ、リスナーからのメールにツッコむことで番組を賑やかしながらも、焼津市のPRコーナーではきちんと脇に回って無難なコメントをするなど、ゲストというより頼りになるサブパーソナリティだった。
自分が親善大使を務める埼玉県和光市は容赦なくディスっていて、かおたん節も炸裂。
この二人を組み合わせたのは抜群のキャスティングでした。
なによりすばらしかったのがラジオドラマだ。
「魚街ダイアリー」と称したこのドラマ。焼津市を離れて上京することを選んだ香織と街に残ることを選んだ詩織二人の女子高生の物語で、ストーリーそのものが特別優れているわけじゃない。しかし、上京というセンチメンタルな設定に加えて、ボクっ娘のかおたんとおしりんの間にある友情以上の恋愛感情みたいなものもほのめかしていて、それに、おしりんのぎこちない演技とかおたんのこなれた演技が奇跡的にスイングしており、最後に「サヨナラが美しくて」が流れたときには、不覚にもウルウルしてしまった。おまけに、その直後には、おしりんがおばあちゃんの家に立ち寄って録音したジングルが流れるとあっては、これは否が応でも青木詩織を応援せざるを得ない。
おそらく、SKE48や青木詩織にまったく興味がなかったトラックドライバーやタクシー運転手も、おしりんのことを好きになっただろう。
いい意味で全国放送らしくないというか、すごく和やかな番組だった。
食堂のお母さんの、「わたし生まれはここじゃないんですが、本物の焼津人になりそうです」という言葉にはグッときました。
焼津市にいっぱいふるさと納税できるよう、がんばって働きます。
素敵な番組でした。
AKB48 46thシングル『ハイテンション』収録曲レビュー
AKB48の46枚目のシングル『ハイテンション』の収録曲が続々と公開されています。
本格的な感想は発売後にするとして、いまのところの印象を書いておくことにする。
- ハイテンション
- 抑えきれない衝動
- ハッピーエンド
- Better
- 星空を君に
- 思春期のアドレナリン
- 清純タイアド
- まとめ