AKBメンバーにオススメのプロレス本 「1985年のクラッシュ・ギャルズ」
いよいよ、48グループのメンバーが出演する新しいドラマが始まる。
その名も『豆腐プロレス』。テレビ朝日系列で2クールに渡って全国放送され、土曜日の24時30分からという恵まれた時間帯だ。アイドル×プロレスとは意外な組み合わに思えるが、どちらも肉体を武器にしたエンタテインメントであることを考えれば、キャバクラを舞台にした『キャバすか学園』よりもぴったりな題材かもしれない。
さて、AKBがいよいよプロレスとかかわりを持つということで、この機会にぜひとも運営およびメンバーに読んでほしい本がある。柳澤健『1985年のクラッシュ・ギャルズ』だ。ぼくはプロレス者というわけではないが、この本はスポーツもののノンフィクションとしておもしろく読んだ。それだけでなく、エンタテインメント業界のビジネス書としての側面も併せ持っている。観客を楽しませるとはどういうことか、優れたレスラーはいかにして客席の心をつかんでいるのか、興行団体の運営サイドはどうやってスターを育て上げればいいのか、といったことがらについての示唆に富む記述でいっぱいだ。
- AKB以上の残酷ショーを演出する全女
- 演者はいかにして観客の心をつかむのか?
- 卒業してからの人生は・・・
- クラッシュ・ギャルズをルールモデルとして
AKB48 SHOW!での「僕以外の誰か」 が息を呑むほどかっこよかった
12月24日に放送された『AKB48 SHOW!』を見ました。
冒頭のコント「楽屋にて」は、山本彩と山本彩加のコンビ。
ふたりの名前が似ていることから、あーやんがさや姉に改名を依頼し、最後はアゴいじりまで発展するというお馴染みの展開。あーやんのあどけない笑顔もかわいらしい。
ところが、スタジオライブになると雰囲気は一変。一瞬にして、楽曲の持つクールな世界観に引きずり込まれる。イントロが流れるや、床に仰向けになったメンバーと唯一立っている山本彩が天に向かって両手を掲げる。
続いて、さや姉に操られたかのようにメンバーが起きあがり、
周囲のメンバーが激しく体を動かす中、真打ち登場とばかりに山本彩加がゆっくりと起きあがる。
動画じゃないとわかりづらいかもしれないけど、言葉にすると「ぬぼー」って感じ。ゾンビとかキョンシーとかターミネーターみたいで、まったく意志を感じさせない起きあがり方。さや姉を筆頭にメンバーが激しく踊る中、「ぬぼー」と立ちあがる意志なきあーやんが、突如激しく両手を動かす。この静と動のコントラストのかっこよさは、ため息がもれるほどだ。
真っ赤なルージュが怪しく照り輝くさや姉のソロパートがあり、それを取り囲む、山本彩加、白間美瑠、矢倉楓子のトライアングルダンスがあり、その両脇の渋谷凪咲、藪下柊によるシンメダンスがありと、ひとりひとりの見せ場がきっちりと用意されている。YouTubeのMVではわからなかったが、2番では藤江れいなのソロダンスもあったりして、とにかく見所がいっぱい。
フィナーレはさや姉によるカズダンスばりの細かなステップのソロパートがあり、
ドーン!
とメンバーがノックアウトされ、立っているのはさや姉だけになる。
この流れは圧巻。ドキドキしっぱなしで、最後にメンバーが崩れ落ちてさや姉だけが残った瞬間、思わず拍手をしそうになった。
「僕以外の誰か」の振付は、欅坂46の曲を手掛けていることでも有名なTAKAHIROさん。この曲によって、NMB48は間違いなくダンスグループとしての地位を確固たるものにしただろう。
NGT48劇場一周年記念フライングLIVE ガチオタ多すぎて一般人の入る余地なし
NGT48劇場一周年記念フライングLIVE teamNⅢをDMMで見ました。
まず第一に、寒空にも負けず膝上丈のミニスカートで踊っていたメンバーは偉い。
さすがにMCのコーナーではベンチコートを着ていたが、見ているこっちが寒くなりそうだった。10代のメンバーはともかく、北原里英には心の底からご苦労様でしたといいたい。
そして、生歌が多めなのもすばらしかった。正確には被せもあったのかなぁという気はするが、完全な口パクじゃなかっただけでも十分。機材の関係とかいろいろあると思うが、ああいうイベントで口パクだとやっぱり冷めますから。
ライブのセットリストは『パジャマドライブ』公演を元にしたダイジェスト版といった感じ。「初日」で始まり、ユニット曲の「パジャマドライブ」、「てもでもの涙」「鏡の中のジャンヌダルク」を披露。続いて、「大声ダイヤモンド」、「君のことが好きだから」、「NGT48」をやって、アンコールとして「ラブラブNⅢ」、「Maxとき315号」で締めるという構成。
「大声ダイヤモンド」のような大ネタと「パジャマドライブ」のような公演曲をミックスした構成は、ご新規さんも劇場のファンも楽しめるようになっていて良かったと思う。ちゃんと劇場用の衣装も着ていて、野外で劇場公演を再現するぞという意気ごみが感じられた――のだが、果してその意味がどこまであったのかは疑問だ。
このライブには、こんな副題が付いている。「ありがとう1年、飛び出せ劇場! あなたに見てほしい!」。問題は、ここでいう「あなた」が誰を指しているかだ。もちろん、この「あなた」はNGTを応援してくれるファンを指している。彼らは天候の悪い中サイリウムを振り、声を張りあげて声援を送っていた。それは立派だと思う。メンバーも勇気づけられたことだろう。
しかし一方で、この「あなた」には、まだNGT48を知らない人も含まれている。劇場を飛び出したのは、NGT48を知らない人、知ってはいても興味を持っていない人に興味を持ってもらうという理由があったはず。そうじゃなかったら、わざわざ万代シティで無料の劇場公演をやる必要なんてないんだから。
で、それを念頭に置くと、DMMで見た限りでは現場にいたのは純度100%のガチオタであって、一般人の姿は皆無だった。もしかしたら、画面に映らない場所では普通の人たちも見ていたのかもしれない。でも、こんなことをいうのは在宅として気が引けるけど、本来なら、あの場の中心には普通のカップルとか家族連れがいるべきったんじゃないかな。万代シティで買い物をしたカップルや家族が通りすがりにNGTを見て、いつの間にかかぶりつきになっている……。それがあるべきライブの姿だったんじゃないかという気がする。
もちろん、根っからのファンがいなければライブは盛り上がらないし、アンコールも発動しない。それは困る。しかし、こういう場では、できる限り新規の人が最前列や真ん中で見られるようにファンの人たちが工夫すべきじゃないか。サイリウムを振り、ぴょんぴょん飛び跳ね、超絶カワイイとコールをする。これって、やっぱり傍から見ると異常な光景なんですよね。もうちょっと静観して見るというか、通りすがりの人も見やすい雰囲気にするのも、新規獲得のためには重要だと思います。
そうでなければ、わざわざショッピングモールで野外ライブをする意味なんかないですよ。
AKB48チーム8 岡部麟ちゃんへのラブレター
岡部麟ちゃん江。
麟ちゃん、りんりん、べりんちゃん。
いろんな呼び方があるけど、一番しっくりくるのは麟ちゃんです。
ぼくが麟ちゃんを知ったのは、フジテレビで放送されている『ミライモンスター』がきっかけでした。レポーターとして登場した麟ちゃんは、スタッフからの「特技はありますか?」という質問に、ちょっと恥ずかしそうにAKB48の前田敦子さんのモノマネを披露していましたね。
麟ちゃんのはにかんだような表情と、スタジオの澤部さんの「AKBの娘がAKBのモノマネする時代なのね」というぼやきツッコミは、いまでも鮮明に覚えています。
それから、少しずつ麟ちゃんのことが気になっていました。
『AKB48のあんた、誰?』での活躍は特に印象に残っています。絶妙な毒舌と釣り師ぶりはもちろん、人気コーナー「リアル版恋愛総選挙」での新妻さんとの軽快なやりとりには爆笑しました。
総選挙のアピール動画で自らいっているとおり、麟ちゃんは怒った顔が魅力的ですよね。
『AKBINGO!』で、バッドボーイズの佐田さんから何度も「イバラギ」といじられたときに見せたカチンときた顔、とてもかわいかったです。
こんなふうに書くとまるでバラエティメンバーみたいだけれど、実は麟ちゃんはいろんなことができるんだよね。まずはなんといってもイラスト。チーム8のイベントや全国ツアーでは、麟ちゃんのイラストが目玉のひとつになってますよね。イラストを作成している様子がFLASHで特集されるほどです。
忘れちゃいけないのが歌声。
普段しゃべっているときは甘えたような口調なのに、これがどうして、いざ歌ったときは大人っぽい声になるのでびっくりしました。『あんた、誰?』で和賀さんとデュエットした「クリスマスがいっぱい」は、とても良かったです。
『あん誰 Presents AKB48チーム8のあんた、ロケ!』の、茨城でのロケで披露したファッションセンスにも驚かされました。麟ちゃん、70年代っぽい原色のワンピースがとっても似合うんだね。ぜひとも、「Baby! Baby! Baby!」を歌う麟ちゃんを見てみたいです。
最近は『AKB48のオールナイトニッポン』にもよく出ていますね。
初出演した回では、共演者の小田えりなちゃんや佐藤栞ちゃんに負けないように、がんばって茨城の魅力をアピールしていましたね。大家志津香さん、太田奈緒ちゃんと共演した回では、突如あらわれた総監督の横山由依さんともすぐに打ち解けたおしゃべりをしていて感心しました。なかでも、太田奈緒ちゃん、小田えりなちゃん、清水麻璃亜ちゃんと出演した回でいっていた、「(team8のオーディションを受けた帰りに地元の街並みを見て)、わたしはここの代表になるんだって思った」というエピソードには胸を打たれました。
なるほど、茨城の魅力度ランキングが最下位なのを気にしていたのは、地元を背負う責任感ゆえだったんだね。
無事に成人式を迎え、いよいよ大人の仲間入りをした麟ちゃん。
大学生とアイドルの両立は大変だと思うけど、体を壊さない範囲で精一杯がんばってください。
NMB48村瀬紗英 よくわからんファッションサイトで特集される
NMB48のさえぴぃこと村瀬紗英がよくわからんファッションサイトで特集されていた。
よくわからんというのは、ぼくが男だからで女性にとっては有名なサイトなのかも。
でも、いまのいままでHeather diaryなんて聞いたことない。
最近巷をにぎわせた某キュレーションサイトとは違って、こちらはまっとうに運営されているようなので一安心。
サイトのレイアウトも色彩もザ・女の子という感じだが、実はアイドルってこういう女の子向けの格好をしているときが一番かわいい気がする。
少年マンガ誌の私服とかちょっとどうかと思うくらいダサかったりするのでね・・・。
『僕以外の誰か』のカップリング曲の「Let it snow」でのムラセンスといい、このファッションサイトといい、好きなこと得意なことがきちんと大人に評価されて仕事につながっているようだ。
吉田朱里もYouTubeで人気を集めているし、大阪はやっぱりたくましい。
紅白歌合戦 坂道シリーズ&AKB48の感想
NHKで放送された『第67回紅白歌合戦』を見ました。
ピコ太郎、ゴジラ、けん玉と、近年まれにみる忘年会状態。
田舎のお年寄りはどういう気持ちで見ていたのだろうか。X JAPANが「紅」でゴジラを撃退する展開なんて、ちゃんと理解できたのかな?
それはともかく、ところどころザッピングしながらも欅坂、乃木坂、AKBは集中して見守りました。
以下、グループごとの感想です。
欅坂46「サイレントマジョリティ」
中世ヨーロッパの騎士然とした衣装が抜群にかっこいい。
おそらくこの日のために用意したと思われるが、裾の広がり具合といい、胴部に施された刺繍の細かさといい、手間暇かけたのは明らか。
紅白で勝負をかけてきたって感じだ。
肝心のパフォーマンスは、以前から思っていたのだが、この曲のかっこよさはPVの演出にあったんだなという印象。もちろん悪くはないが、あの深夜の渋谷の工事現場と照明やカメラワークがあってこそ鮮烈な作品に仕上がったわけで、こうしてスタジオでパフォーマンス単体を見てもそれほどのインパクトはない。
平手友梨奈は堂々としたもので、やはり格の違う大物といった雰囲気。
乃木坂46「サヨナラの意味」
歌の前に橋本奈々未の引退についてのトークがあり、そこでキャプテンの桜井玲香がいった、「これからは別々の交わることのない世界で生きていくけれど――」という言葉にぎょっとなる。
いや、たしかに芸能界は引退するけど、それにしたって「別々の交わることのない世界」って強烈だね。「交わることのない世界」って、平行世界の住人や未来人がいうセリフだぞ。
まあ、悪気や他意がないのはわかってますが。
パフォーマンスにはアンダーメンバーも登場したのはよかった。ぼくの好きな鈴木絢音ちゃんも見つけられて満足。選抜メンバーのワインレッドの衣装を見るに、乃木坂もとうとう制服アイドルには戻れない段階に来ている。実際、選抜はほとんどが20以上なわけで、乃木坂に限らず長期アイドルは高齢化と世代交代が難しいのがよくわかる。
AKB48「RIVER」
横山由依総監督「AKB48!」の掛け声とともに「RIVER」のイントロが。
う~ん……正直いって、このパフォーマンスは失敗。
「RIVER」の一番の魅力は「AKB48!」の掛け声と無言のストンプにある。仲間を鼓舞するような掛け声と、アイドルらしからぬ自分の体を叩きつけるダンス。これが「RIVER」の「夢を叶えるため、恐れずに川を泳ぎ向こう岸へ辿りつけ!」という歌詞と呼応するからこそいいのであって、それなしで突然歌われても魅力が半減どころか9割がたマイナスだ。
最近のAKBはフォークソングやディスコ調の楽曲のように、あまり踊りを重視しないシングルをリリースしている。まして「RIVER」は2010年に発表とあって、いまではこの曲を知らない人、忘れている人も多いだろう。だからこそ、この場所でストンプをやりきればパフォーマンス集団としてのAKBが再評価される可能性もあったはずだ。
ただただ残念。
しかし、その後の順位発表はまさに神!
先日、「AKB名物残酷ショー NHK紅白選抜で復活!」という記事を書いた。
ここのところ本家の総選挙で見られなかった波乱含みの展開がNHKの紅白選抜で再現されたことについて書いたのだが、当日はそれ以上のストーリーが待っていると誰が予想できただろうか。
「フライングゲット」が流れる中、ステージの巨大スクリーンに次々とメンバーの名前が映し出される。16位峯岸みなみ、15位白間美瑠――この時点で声に出して驚いた。峯岸は1期生なので想定の範囲内だが、よもや、みるるんが16位以内に入るとは。おまけに、12位大家志津香、11位松井珠理奈、10位市川美織、6位吉田朱里って!
総選挙でもめったに起こらない神7超え=神崩しを見事にやってのけた。吉田朱里のYouTube公式チャンネルの登録数が10万人、獲得票数がおよそ1万票なので、実に登録したうち1/10の人が投票したことになる。愛されてるなぁ。
3位の島崎遥香まで進み、残すはふたりのみ。最後はちょっとだけ間をおいて、2位指原莉乃、1位山本彩。
「うぉぉぉ!」と大興奮。涙ぐむさや姉、後ろで渋谷凪咲が大喜び。
そのまま中央のマイクスタンドに立ち「君はメロディー」を披露。これから先、決して揃うことがないであろう選抜16人が並んで歌い、最後はさや姉のソロでフィナーレ。
順位発表のテンポが良すぎて、竜巻が過ぎ去ったようにあっという間に終わってしまった。本物の総選挙も徳光和夫さんに任せずこれくらいのスピード感でやったほうが興奮する気がする。
それにしても、今回の順位はAKBにとってかなり物議をかもしそうだ。
真っ先に問題になるのが、大家と市川に挟まれた松井珠理奈。しーちゃんは『クイズ ミラクル9!』と『ひるおび』のおかげ、みおりんは『めちゃ×2イケてるッ!』や『ロンドンハーツ』のおかげだろうか。やはり、ゴールデン番組での露出はでかい。
しかし、珠理奈も8年間SKE48のエースとして活躍し、数多くの冠番組に出演し、2016年にはTBSの連続ドラマの主役にもキャスティングされていたわけで。ただでさえSKE全体での紅白出場者が少ないうえに、総選挙では3位にもかかわらず、半ば知名度争いの紅白選抜で大家とフレッシュレモンの間というのは、エースとしてピンチなんじゃないか?
この順位についてはまたあらためて書きたいと思うが、いまAKBには指原莉乃と山本彩というふたりの王者がいることになる。さしずめ、ボクシングのWBCとWBA、プロレスのNWAとIWGPとベルトが分かれているようなもので、視聴者としては統一戦による完全決着を見てみたいというのが素朴な感想だ。
雰囲気的に、「これでさや姉卒業だな」という感じがビンビンに漂っている。ぼくもこれを手土産にソロ活動をするべきだとは思うが、その前に、なんとか今年も総選挙をやって真のチャンピオンを決めてほしい。
あ、岡田奈々と村山彩希はちゃんと見つけられました。
なこみくは、番組冒頭は超おいしいポジションにいたうえに、その後の展開を考えると、天童よしみさんの応援に回されて大勝利かも。
島崎遥香卒業公演~幻のAKB第二章~
12月26日に行われた「島崎遥香卒業公演」を見ました。
オンタイムではニコニコ生放送で視聴。それもあっという間に終わってしまったので、その後タイムシフトで見返した。
今回は掛け値なしにすばらしい公演だった。
DMMのHD配信でも見直したいし、舞台裏などを含めたBDが出たら絶対に買う。
今年見た公演のなかではダントツでベストだし、歴代の卒業公演でもトップクラスに感動的。島崎遥香のAKB人生、9期との絆、後輩へのバトンタッチ、幻の第二章と、いくつものメッセージが込められたとても意味深いものになっていた。
- セットリスト&感想
- 「永遠プレッシャー」
- 「さよならクロール」
- 「僕たちは戦わない」
- 「ハイテンション」
- 「友だちでいられるなら」
- 「君のc/w」
- 「初恋の鍵」
- 「ときめきアンティーク」
- 「ボーイハントの方法 教えます」
- 「トイプードルと君の物語」
- 「リスケ」
- 「真夏のSounds good!」
- 「大声ダイヤモンド」
- 「言い訳maybe」
- 「10年桜」
- 「RIVER」
- 「走れペンギン」
- VTR
- 「Better」
- 「君はきまぐれ」
- AKB第二章について