家から出て握手したら負けだと思ってる

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乃木坂46特集&「AKBINGO!」の変革に迫ったBRODY創刊号

白夜書房から発売されている、「BRODY」創刊号を購入しました。

www.brodymag.com

このタイミングでなぜ創刊したのか、そのまま「懸賞ナビ」の増刊号でいいのではないかといった疑問は消えないが、そんなこととは関係なく値段以上の内容でした。

グラビアページも読み物も、革命的グラビア&活字マガジンの名に恥じないボリューム。そして、今号から始まった欅坂46の平手友梨奈と長濱ねるによる連載「道のすゝめ」も、意外なほど読みごたえがあった。

以下、気になった記事を中心に感想を書きます。

グラビア

表紙&巻頭グラビアは乃木坂46の白石麻衣。

悪くはないのだが、個人的にはクール系のまいやんは好みではない。もうちょっと笑顔のカットがあるとよかった。乃木坂46特集と題しただけあって、「乃木坂46×夏休み」では、爽やかな衣装を身にまとったメンバーが夏らしい小道具とともに写されている。こっちは笑顔多めで満足。ただし、選抜メンバーだけなのは残念。できればアンダーも見たかったです。

今回、最もグッときたのは「smania」と冠した衛藤美彩のグラビアである。

すべて室内で撮影され、セットはソファのみというストイックな体制。ライダースジャケットを羽織ったカッコイイみさ先輩はもちろん、注目はグレーのVネックカットソーを着たカット。しゃがみこんで背中をもたれたポーズの、ざっくり空いている胸元と挑発的な表情に、後輩のひとりとしてドキドキが止まりません。誤解をおそれずいえば、衛藤美彩が醸し出す、近所のエッチなお姉さん感を完璧に引きだしている。"smania"とはイタリア語で"憧れ"とか"熱望"という意味らしい。ちょっとエッチな先輩への憧れがコンセプトなのだろう。ノーメイクでのグラビアといい今回といい、「BRODY」の衛藤美彩にハズレなし。

一方、AKB48の向井地美音は、山本彩顔負けのヘンタイ水着を着せられている。最初のカットで付けているビキニトップはなんど見てもブラジャーにしか見えない。

みーおんになんちゅーことさせてくれとんねん。

乃木坂46特集号とはいえ、ちょっとAKB48の扱いが少ないぞ。

活字

読み物としてのインパクトが一番デカイのは、生駒里奈へのインタビュー「断固たる決意とともに」。これ、タイトルはもちろんのこと見出しがすごい。なんてったって「私はもう反乱軍ではない」ですよ。

我が目を疑いました。

内容は、『FNSうたの夏まつり』での生駒センターによる「サイレントマジョリティ」への自己評価を皮切りに、「サイレントマジョリティ」の魅力や、デビュー当時の生駒と欅坂46平手友梨奈との違いを語っている。「平手友梨奈を天才と言いすぎるのは彼女のプレッシャーになる」とのことだけど、でも、どう考えても天才だからなあ……やっぱり崇めたくなっちゃうよね。

ぼくが最も楽しみにしていたのが、毛利忍プロデューサーと藤井良記ディレクターへのインタビュー記事「『AKBINGO!』9年目の革命」。実は「BRODY」を買おうかどうか迷っていたのだが、この二人が『AKBINGO!』のMC交代劇の真相を語ると聞いて、迷わず購入を決意した。

で、読んだ感想はというと……やや拍子抜け。

毛利Pいわく、バッドボーイズ卒業の理由はバッドとメンバーが仲良くなりすぎてマンネリ化したとのことだが、本当にそれだけなのかアヤシイ。 というのも、たとえば『乃木坂工事中』のMCを務めるバナナマンは完全にメンバーと仲良しになっているが、それでも番組はおもしろいからだ。つまり、MCとメンバーの関係性が親密になろうとも、番組のクオリティを維持することは不可能ではない。

以前も「バッドボーイズ卒業で『AKBINGO!』はおもしろくなるのか?」で書いたように、MC交代前の『AKBINGO!』がつまらなかったのは、MCとメンバーが仲良くなってマンネリ化したからではなく、アイドルのバラエティ番組を担当するにはバッドボーイズは実力が不足していたという単純な理由に過ぎないと思う。

このインタビュー記事ではその辺の事情を掘り下げるのかと思いきや、出てくるのは「メンバーと仲良くなって緊張感がなくなったから」というもの。『AKBINGO!』はガチだというわりには、このインタビュー記事自体は上辺をなぞったものでしかなかった。

ただし、それはそれとして、村本さんがメンバーのことを理解しようとがんばっている話や、MC交代を期に、番組で目立とうとメンバーが意気込んでいる話などはおもしろかったので、まあ、読む価値はありました。

連載

欅坂46の平手友梨奈と長濱ねるが、隔週でさまざまな「道」を体験する連載企画、「道のすゝめ」。今月号は平手友梨奈が空手道を体験し、長濱ねるが茶道を体験する。こういった体験ものの場合、えてして体験とは名ばかりのコスプレグラビアになりがちだが、なんと平手友梨奈は一時間も空手の修行をしたらしい。その甲斐もあってか、後ろ回し蹴りを撮ったカットは迫力あるものに仕上がっている。空手の指導をした塚本徳臣さんとの対談があるのも珍しい構成。普通、そこまでしない。格闘技雑誌のノリですね。

長濱ねるの連載についてはそこまでの深みはなく、単なる着物グラビアになってしまっているのがやや残念。茶道の師匠との対談が欲しかった。

まとめ

以上、ぼくが興味を持って見た記事について感想を書いた。

基本的にこれまでの「BRODY」と変わっていないので、やっぱりなぜこのタイミングで創刊したのかわからん。しかし、値段以上の価値は間違いなくあるし、なによりも「BRODY」には業界を盛りあげようという意志が感じられる。

休刊にならないよう、がんばってください。