高橋希良がAKBINGOに出演することなく卒業してしまった
4月11日に行われた「高橋希良卒業公演」をDMMで見ました。
これについては多くを語らない。
とにかく一曲目の「Dremin' GIRLS」から最後の「ここがロドスだ、ここで跳べ」まで、メンバーがいつも以上に輝いていた素晴らしい公演だった。
AH あぁいつの日かきっと
大きなステージで
スポットライト浴びて
歌い踊り主役になる
鏡の前で想像するのよ
大歓声の客席に向かって
手を振る未来の私を・・・
Dreamin' girls
夢いっぱいな歌詞が、あんなにも悲しく聞こえるとは……。
最後の「ここがロドスだ、ここで跳べ」にいたっては、メンバー全員ボロボロ泣いていて、きらちゃんの真っ白なドレスもとてもきれいで、なんでこんな娘がやめちゃうんだと本当に悲しくなった。いまどき「きらりん星」がなんたらといい、キャッチフレーズでは「きらりんビーム」を出し、最後のお手紙では握手会がなにより楽しかったと語る、アイドルをまっとうしようとするいい娘だったのに。
奇しくもこの日の『AKBINGO』は16期生がそろって初出演する回だった。
番組じたいはなかなかおもしろかったし16期のメンバーにはまったく罪はないけれど、でも一方で高橋希良が一度もこの番組に出演することなく卒業してしまったことを思えば素直に楽しめなかった。
16期を出すなというわけじゃない。ただ、その前にお義理でいいからドラフト2期生を全員出すべきでしょう。それが筋であり人の情ってもんだろう。「15期オーディションから4年」という中川パラダイスの言葉を、ひな壇の樋渡結依はどんな気持ちで聞いていたのか。その間には、ドラフト2期生がちゃんと存在するのだ。
久保怜音、高橋希良、千葉恵里、西川怜、樋渡結依、野村奈央、山邊歩夢が同じ公演の舞台に立つ最初で最後の機会が、まさか同期の卒業公演になるなんて、ドラフト会議のころには思いもしなかったよ。
公演を見終わった後しばらくの間、心にぽっかり穴が開いたようでした。
もうこういった悲劇は二度と繰り返さないでいただきたい。
【随時更新】「みんなが主役! SKE48 59人のソロコンサート ~未来のセンターは誰だ?~」を買った
2016年の11月19・20日の二日間にわたり、愛知県芸術劇場で開催された『みんなが主役! SKE48 59人のソロコンサート ~未来のセンターは誰だ?~ 』の模様を収めたBDを買いました。
このコンサートの特徴は、メンバー全員にひとり10分の持ち時間を与えて好きなことするという演出。まさに、タイトルのとおり、普段は後ろで踊っているメンバーも10分間は主役になれるという、メンバー自身も個々のメンバーのファンも箱推しもみんな幸せという夢のようなコンサートだ。
で、このBD。実は購入後しばらくの間、積読(積見というべきか?)状態だった。というのも、あまり知らないメンバーを10分も見続けるのは退屈なんじゃないかな~と思ってしまったのです。ただですね、ワタクシすばらしい解決方法を思いつきました。
東海林さだおのエッセイを読むように、一日数名のペースでちょっとずつ見ればいいのだ!
ひとりおよそ10分できっちり終わるということは、時間計算がしやすいということである。通勤通学の電車の中で一日の活力を得るために見るもよし、朝の眠気覚ましがわりに見るもよし、寝る前に晩酌をしながらゆったり見るもよし、お風呂のなかで半身浴するときの時計代わりにもぴったりです。まあ、あんまりおもしろくないステージも、10分と思えば我慢もできるってものさ。
こんな具合に少しずつ鑑賞中ですので、感想は随時この記事に書いていきます。
(全員分だと途方もない量になるので、気になったものをピックアップします)。
※ちなみに、いまから買おうという方がいたらAmazonなら8100円で買えるのでそちらがオススメです。DVDならもっと安いよ。
AKB48CAFE&SHOPで「万年B組ヒムケン先生」のケブくんに遭遇!
先日、秋葉原にあるAKB48CAFE&SHOPにいってきました。
グッズでも買うかな~くらいの軽い気持ちでいったのですが、なんとそこで野球少年ケブくんに遭遇!
ケブくんが誰か知らない方のために説明すると、TBSでつい最近まで放送されていた『万年B組ヒムケン先生』というバラエティ番組を初回から支えた人気素人で、水島新司先生の野球マンガ『あぶさん』に憧れてプロ野球選手を目指している夢追い人です。
そもそも、ケブくんが番組に取り上げられたのもCAFE&SHOPの前でエアー野球をやっていたからなので当然といえば当然なんだけど、まさか本当に秋葉原にいるとは思わなかった。
ケブくんは、お馴染みのお手製の野球帽をかぶって店内のモニターを見ていました。声をかけると気さくに応じてくれました。うれしすぎて思わず腕をつかんでしまってすみません。
で、いまになってひとつ後悔が……。
ケブくんといえば、乃木坂46のひめたんとメイドカフェのちむさんの間で揺れる恋する少年なわけだが、実はぼくは、ケブくんにはもっと好きな人がいるとにらんでいる。
ずばり、AKB48のさっほーこと岩立沙穂だ!
というのも、ケブくんがひめたん好きというのが明らかになった原因は、自宅ロケに行った際に乃木坂46が表紙の雑誌があったからなのだが、実は彼の部屋にはそれ以上に岩立沙穂のグッズがたくさん飾られているんですよ。
机の上にはさっほーの全身パネル。
壁にはさっほーのポスター。
100%さっほーヲタでしょ。
番組放送当時からこれが気になって気になって仕方なかったのに、本人に直接聞くチャンスを逃してしまうという痛恨のミス。
我ながらやってしまいました。
話は変わって、買ったグッズはこれ。
・チケットホルダー 岡田奈々ver.(1650円)
ほとんど使う機会はないと思うけど買ってしまった。
数週間前に行ったときはまだ黒髪ロングの商品ばかりが置いてあったのに、いつの間にか現行の髪型のものになっていました。
記念と応援の意味で購入。
ぼくは岡田奈々のグッズを買う時は村山彩希と谷口めぐのものも買うという謎の掟をかしているのですが、残念ながらゆいりーとおめぐのチケットホルダーはありませんでした。
続いてこちら。
・マグネットフック 岡田奈々・村山彩希・谷口めぐver.(500円)
こちらは無事三人分を購入。
フックの部分が曲がらないので大変使い勝手が悪いです。
しめて3150円。
3000円以上購入するとスピードくじが引けます。
C賞として、渡辺麻友のバッジをもらいました。
あと、こじまつりのポストカードももらえました。
次行ったときは、ぜひケブくんに「誰のことを一番愛してる」と聞いてみたいものだ。
AKB48ドラフト2期研究生 千葉恵里のキャプチャ画像を乗せるよ
最近、『ミネルヴァよ、風を起こせ』公演をよく見ています。
それに出演しているメンバーのひとりに千葉恵里という娘がいます。まだ14歳ながら、マッチ棒のように細い手足と高身長&小顔のスタイルの良さと、ネコのようにひょうひょうとした雰囲気でこれからどんどん人気の出そうなメンバーです。
千葉恵里の公式プロフィールはこちら。
第二回ドラフト会議の動画はこちら。
そんなえりいが公演中に見せる表情にすっかりやられてしまったので、公演のキャプチャ画像を貼って細々と応援することにしました。
画像は順不同ですが、すべて『ミネルヴァ』公演からのみです。
どうぞ!
1「大好きなちよりさんがしゃべってる」
2ジト目
3うれしくてニッコニコ
4「へー、そうなんだ」
5「呼んだ?」
6「アイドルだゾ」
小嶋陽菜プロデュース卒業メドレーがAKBの最終回みたいだった
3月31日に放送された『ミュージックステーション』SPを見ました。
小嶋陽菜最後のMステ出演ということでワクワクしながら見ていたけれど、期待値を軽々と超える出来。
まずですね、なんというか、この日の小嶋さんはいつにもましてかわいかった。
はっきりいって、最近なんだか疲れが目立つというか、「あれ、こんなだっけ?」みたいなときも少なくなかったんだけど、完璧にコンディションを整えているのがわかる。
「スカート、ひらり」の小嶋陽菜はタレント小嶋陽菜ではなく、AKB48チームAの小嶋陽菜だった。さらにいえば、この日の小嶋陽菜は小嶋さんではなくにゃんにゃんでありこじはるだった。
続く「ハート型ウイルス」は残念ながらセリフパートはなかったものの、こじはるのオシャレでセクシーな要素をいかんなく発揮。
この2曲は地上波ではほとんど披露したことがないので一般視聴者は置いてきぼりだっただろう。そんなことは百も承知で、AKB48Mステ初出演で披露した「スカート、ひらり」と自身の公演代表曲である「ハート型ウイルス」を選んだところに、こじはるの強い愛を感じた。
めちゃくちゃ贅沢をいえば「ぜったいにありえない!」のセリフや、「はるな、はるな、はるな、はるな!」のコールもあったらなぁと思わなくもない。
ただし、そんなちっぽけな不満を吹き飛ばすくらい、最後の「シュートサイン」は圧巻だった。
仲間たちの待つ場所にひとり歩みより、踊り、サビのはじまりとともに背後の幕がゆっくりと上がると、そこには大勢のメンバーが!
これこれこれ!
これこそがAKBだ。
村上春樹がどこかのエッセイでドフトエフスキ―の小説の、特にその長さについて語っていて、「ある段階で量が質に転嫁する」と書いていたけど、そのままAKBにも同じことがいえる。AKB48の魅力とは、とりもなおさず数の多さ。個々のメンバーとしては弱いけれど、それが10人集まり50人集まり100人集まりと数を増やしていった段階で、その人数の多さがそのまま魅力に変わるわけ。
数十人がいっせいに踊るってはっきりいってバカっぽいんだけど、でもどこかの閾値を越えると、一周してある種の爽快さすら感じるようになる。特に「シュートサイン」の振りは移動が少なく手足の動きが多いものだから、人数が多ければ多いだけ迫力が出るんですよね。
そして最後に最高のサプライズ。
こじはる手書きのクレジット・ロールね。
なんだか泣きそうになりました。
曲調といい演出といい、まるでAKB48という映画の最終回を見ているようだった
五分以上もAKBに時間を割いてくれて、普段テレビには出られないメンバーも呼んでくれて、Mステには感謝しかないです。
そしてなにより、小嶋陽菜さんのAKB愛に感謝。
いい最終回だった。
AKB48 47thシングル「シュートサイン」全曲レビュー
AKB48の47枚目のシングル『シュートサイン』を買いました。
いや、買ったのはだいぶ前なんですが、全曲聞いてMVを見たのはつい最近なので、いまさらながら感想を書きます。
全タイプ共通 シュートサイン
シングルの表題曲。
小嶋陽菜の卒業シングルであり、かつドラマ『豆腐プロレス』のテーマソングという難しい物件だけあって、MVには苦心の跡がうかがえる。
まず、この曲が初めて解禁されたのは『ミュージックステーション』だったのだが、そのときの印象は最悪だった。映画『サタデーナイトフィーバー』のジョン・トラボルタを彷彿とさせる天に拳を突き上げる振付といい、ポジションチェンジがほぼないところといい、過去最低クラスの出来だと思いました。
このへん、振付師のTAKAHIROさんについても言いたいことがあるんだけど、それは後に回す。
で、いざ曲だけ聴いてみるとこれがなかなかいい。
アントニオ猪木のテーマソングである『炎のファイター』を連想させるムーディーなメロディーは聴けば聴くほど味わい深いし、心なしかサビではテンポアップしているようにも思えて、それが「夢がいつかは終わるなら/砕け散ったって構わない」に代表される焦燥感に満ちた歌の世界観を音として巧みに表現している。
なにより、サビのコーラス部分の「真実は(ひとつ) 愛か?(それとも幻か?)/シュートサイン」の高音から低音に真っ逆さまに落ちるような響きはクセになる。
歌詞については、下手に恋愛を絡めず叶うかどうかわからない夢を追いかけるというテーマに絞ったほうが良かった気もするけど、センターが小嶋さんでそれだとキャラに合わないので、まあしょうがないかな。
ただし、MVは大いに不満。
メンバーよりも、神取忍さんや南海キャンディーズのしずちゃんといったゲストのほうがアップで映る時間が長いんじゃないかと思える。歌唱シーンはリングの上で撮影しているのだが、選抜メンバーが多すぎるあまりリングに乗りきらず後方のエプロンサイドで踊っているメンバーもいて、これじゃあせっかく表題曲の選抜に入った甲斐がない。
おまけに前述のようにフォーメーションを入れ替える場面がほぼないので、ここのメンバーの見せ場がなく、一列目のメンバーのファン以外はあまり楽しめない構成になっている。
曲がよく歌詞も許容範囲なだけに、MVが残念でした。
小嶋さんのスタントをした紫雷さんはじめとするゲスト陣はさすがの活躍です。宮脇咲良もなかなか堂々としたもんだった。
TypeA、B、C、劇場版共通 気づかれないように
小嶋陽菜のソロ曲。
申し訳ないけど、これといった感想がないです。
MVに高橋みなみと峯岸みなみが出演していて、真っ赤なルージュの色っぽい小嶋さんが楽しめるのが見所かなぁ……。
TypeA Vacancy
SKE48の曲。
これは最高! このシングルの中で一番好きな曲。
金管楽器の鳴りひびく明るくキラキラしたメロディと、ストレートに女の子の恋愛を扱った歌詞。これぞアイドルソングの王道でしょう。こういうメロディラインを聴けただけで満足なんだけど、さらにうれしいことにMVも凝っている。
真っ白な衣装を着たメンバーが好き放題に壁にペンキを塗っていくんだけれど、しだいにメンバー同士でお互いの衣装にも塗りはじめる。
この時点で、メンバーのイチャイチャという要素が加わり、ぼくの中では十分合格なんですが、さらに、実は衣装と壁にはあらかじめテープが貼られていて、それをはがすとタイル模様とVacancyの文字が浮き上がるという演出まである。
こんなに素敵な演出は見たことない!
あえて気になるとすれば、歌詞のストーリーが「彼氏と別れた女の子が、前から自分に気のあるそぶりを見せていた男に『いまだったら私フリーだよ』と誘う」っていう、なんだかな~というものだってことくらいだけど、それもこの曲調とアイドル感いっぱいのメンバーが歌うとコケティッシュでいいかなと許せてしまう。
サビの「どうぞどうぞどうぞ」が弾けるようでとってもカワイイです。
歌唱パートのダンスもきっちりそろっていて、さすがSKE。
「チキンLINE」、「金の愛、銀の愛」と暗い曲ばかりだったけど、アルバムからこっち明るく爽やかな曲があてがわれていてなによりです。
TypeB 真夜中の強がり
NMB48の曲。
のっけから反町隆史の名曲「Poison」を彷彿とさせるギターサウンドが鳴る。なんというか、「ナニワの女は顔で笑って心で泣いてるんやで!」っていう感じの歌。
すっごく懐かしい曲調だし、めちゃくちゃいい曲な気もするけれど、いまのところあまり引っかからない。
相変わらず、さや姉はかっこいいです。
TypeC 止まらない観覧車
HKT48の曲。
冒頭の床に寝てのフォーメーションダンスが象徴するように、非常に機械的で無機質な振付が特徴的なMV。
残念ながら、この曲もあまりこれといった感想はない。
トランペットかサックスかわからないけど、せっかく大人っぽい曲調なんだから、森保まどかや松岡菜摘のようなお姉さんメンバーをフロントに持ってきてグッとムードのあるMVにすればいいのにと思った。
TypeD、E共通 アクシデント中
いわゆる本店とteam8から19歳以下のメンバーを集めた曲。
岡田奈々、小嶋真子、向井地美音、福岡聖菜、村山彩希、川本紗矢というぼくの大好きなメンバーがいるのに加え、本店生え抜き期待の星である久保怜音が参加しているということで甘い評価をつけたいところだが……微妙すぎる曲だ。
明治・大正・昭和・平成の女学生や女子高生の衣装が楽しめるとあって、MVはそれなりのもの。特に最後のちょっと遊んでそうな女子高生衣装はたまらん。
ただ曲がね……これって、女子高生っていうよりOLの歌じゃないですか?
深読みすれば、「私はアイドルだから男なんかいらない、恋愛しないといっていた女の子が恋に落ちてしまいました」とも解釈できて、つまりアイドルのスキャンダルってアクシデント=出会いがしらの事故だから防げないってメッセージかなとも思うのだが、ただやっぱりこれは30歳くらいの女性が主人公の歌でしょう。
それをU19のメンバーに歌わせるっていうのはちょっとヒネりすぎですね。
素直に「Vacancy」みたいな曲を聴きたかった。
千葉恵里の前髪ぱっつんのかわいさでなんとか救われている。
TypeD みどりと森の運動公園
NGT48の曲。
タイトルがめちゃくちゃ覚えにくいっす。
メンバーがいくつかの団体に分かれて集結するというMVの冒頭の構成は完全に「MAXとき315号」を意識したもの。
曲は懐かしくて爽やかなフォークソングみたいで、新潟の澄み切った空と大地の気配を感じる――と書くと定型文みたいだけど、これはあながち冗談じゃなくて、MVでもはっきりわかるくらいに新潟の大気は澄んでいるのです。
これがとっても美しくて、NGT48というグループの特殊性というか土着性というか、都会にそまりきらないアイドルっていう雰囲気と見事にマッチしてます。
マフラーに手袋という究極萌え装備でのダンスパートがあり、かつ「Vacancy」と同じくイチャイチャパートもある。
↑これ、ゲレンデでたき火して風船みたいなのを飛ばすという訳がわからないシーンだし尋常じゃないくらい横なぶりの雪が降ってるんだけど、メンバーがすごく楽しそうで生き生きとしているので、見ているこちらも自然と楽しくなってくる。
「MAXとき315号」にはいなかった柏木由紀も参加していて、北原里英とともに若いメンバーに交じってはしゃいでおり、やっとひとつのグループになった感じ。
TypeE 誰のことを一番愛してる?
AKB48グループ、乃木坂46、欅坂46のメンバーを集めた坂道AKB名義の曲。
格付終了感ハンパねえなぁという感じ。これに参加したメンバーは、少なくともアイドルとしては一生平手友梨奈の風下に置かれることになる。その意味で、平手以外誰も得しないんじゃないかな。
曲は普通にいい曲。
ぱちんこAKBのチームサプライズ名義の「バラの儀式」みたいな不穏さを醸しだしている。
ただねえ、自分が作ったグループの人気メンバー集めて「あなたは私のすべて/独り占めするためには誰を殺せばいいの」って、それを秋元康が自分で作詞して歌わせるか?ってのは思いますね。
これぞ究極のマスターベーションだろっていう。
あと、紅白のときも思ったんだけど、TAKAHIROさんの振付はMVだとカッコイイんだけどステージだと「あれ?」って思う可能性があるので、そこはちょっと判断保留。
この曲の振付にしても、①腕をやたらめったら動かしたり、②憑依したように暴れたり、③小刻みにステップを刻んだりといったTAKAHIRO振付に共通して見える部分があって、それはMVでカットを割ったり斜めから撮影したりしたときはかっこいいんだけど、ステージ上で見るとものすっごいチマチマした動きに見える。
なんというか、TAKAHIROさんの振付は非常に規律的・規則的・軍隊的で、ある種の行進やマスゲームのような整然とした美しさはあるんだけど、そのかわりに伸びやかさとか華やかさといったものがないんじゃないかな~とか思ったり思わなかったりラジバンダリ。
で、それってグループアイドルの振付としてどうなんだろうかというのをずーっと考えてるんだけど、いまだに答えは出ない。結論が出たらまた別に書くかもしれません。
MVは文句なくかっこいいです。
まとめ
小嶋陽菜の卒業シングルなんだけど、残念ながら個人的に最も気に入ったのはSKEとNGTの曲でした。まあ、小嶋さんは「ハートエレキ」とかいい曲がいっぱいあるから、それで我慢してください。
いままでお疲れさまでした。
外山大輔プロデュース「ミネルヴァよ、風を起こせ」公演の感想
2月28日に初日を向かえた、外山大輔プロデュース『ミネルヴァよ、風を起こせ』公演をDMMで見ました。
16期研究生公演をのぞけば、これはAKB48にとっては久しぶりの新公演。当日は正座待機をしてその時を待ちました。同じような人が多かったのか、どうにもDMMの接続が悪くてところどころ止まってしまったのが残念。
まあ、その後オンデマンドでも見直すつもりだったので問題ないんですが。
さて、この公演は、いままでのファンによる著名人公演とは違い現役の音楽家であり48グループに楽曲を提供している作曲家によるプロデュースされたものである。つまり、プロが選んだメンバーがプロの選んだ曲を披露するということで、否が応でも見る側の期待値は上がっていたわけだが、うれしいことに、いや、うれしみずなことに、そのハードルをやすやすと越える出来だった。
端的にいって、『ミネルヴァ』公演めちゃくちゃ楽しい。
以下、楽曲ごとに具体的な感想を書きます。
重力シンパシー
茂木忍と舞木香純のアナウンスがあってしばらくした後に、いよいよ出囃子のOvertureが流れる――のだが、これがいつもと違う。強風とともに、ギターアレンジの加わったOvertureなのだ。
そして、背中を向けて舞台に立ったメンバーたちがスポットライトの明かりとともに振りかえり、「重力シンパシー」のイントロが流れる。
センターに立つのはチーム8の岡部麟。
このインパクトはすごかった。茂木と舞木という名前の似ている二人による影アナから推測すると、前田敦子に声が似てるからセンターは岡部麟って決めたのかなとも思えるが、なんにせよ、思わず振りかえった瞬間「おおっ」と声が出るほど驚いた。
「重力シンパシー」の楽曲の良さは言わずもがなで、こんな名曲が『SKEフェスティバル』公演までほとんどほったらかしになっていたのがつくづく不思議。チームサプライズはこれ以外にも名曲がいっぱいあるので、みんなどんどん使ってほしい。
ゼロサム太陽
この曲、初めて聴いたかもしれない。
いいですね。
どこかで陽が上るときは同時にどこかで陽が沈んでいるというのを、誰かが恋をした瞬間誰かが失恋しているということにたとえていて、とても切ない。この後にある「不器用太陽」と同じく、好きな女の子のために自分の気持ちを諦める歌です。
センターの清水麻璃亜も『あんた、ロケロケ』のようなバラエティでは見せないシリアスな表情をしていて、それがとても魅力的だった。
特に、この最後のキメ顔ね。
熱烈な清水麻璃亜ヲタがいたらしく、「まりあ~!」と大歓声が上がっていて、こういうのもとても好ましく思えた。
私たちのReason
イントロが流れた瞬間、声あげて喜びました。
この曲、『永遠プレッシャー』の劇場版カップリングというまったく目立たない場所に置かれたせいでリクエストアワーでもさっぱりだけど、超名曲でしょう。
アイドル好きでこれ好きじゃなのはありない、ってくらいのド直球のアイドルソングにしてラブソング。
特に大サビ。
なぜ好きになったの?
なぜ私だったの?
聞いてみたいけど胸が苦しいよ
この一番美味しいところを大西桃香が独り占め。
これは大西桃香好きになるだろ~
武藤十夢が大森美優にちょっかい出してイチャついたりしていて、非常にいいものを見た。まさに目の保養。
大好きな曲を聴けて、イチャイチャしてるのも見れて、モモンガの釣りアピールも見れて、これだけで『ミネルヴァ』公演見て良かった。
ラベンダーフィールド
チームAの『M.T.に捧ぐ』で何度も見ているけど、今日は初日ということもあってか、それともメンバーが違うからなのか、新鮮に感じた。みんな元気よく手足を動かしていて、汗をかいていて、よかったですね。
この福岡聖菜の横顔、美しかった。
コップの中の木漏れ日
SKE48のユニット、ラブクレッシェンドの楽曲。
さっきまで凛々しい表情を見せていたせいちゃんが、出だしでトラブルに見舞われる(おそらく、靴が履けなかったと思われる)。このへんのヘッポコ具合はステージ上で迷子になっていた研究生のころから変わってなくて、もはや微笑ましいレベルだ。
バレエのように手足を大きく使う振付もあり、シアターの女神村山彩希のコケティッシュな優雅さがいかんなく発揮されるぴったりの楽曲。
オフショアガール
とうとうこの時が来た!
AKB48の劇場公演に乃木坂46の楽曲が選ばれ、それが白石麻衣のソロ曲で、担当するのは市川愛美というサプライズ多すぎパート。
16期生をバックダンサーに市川愛美がソロで歌って踊るのだが、なんだかいつもよりかわいくて驚いた。自己紹介では「初日に選ばれたのは初めてなのでがんばる」と涙ぐんでいたし、このソロも爽やかでアイドルらしくてよかった。
これから気にしてみようと思いました。
夢でKiss me!
『M.T.に捧ぐ』公演の宮脇咲良のオリジナル曲を中西智代梨が披露。
どう考えても悪ふざけというか、HKT48つながりで選んだろと半笑いでいたら、生歌でがんばっていたし意外と悪くなかった。声がぶれる部分を観客の歓声が後押ししていてアットホームな雰囲気だったし、後半部分では親衛隊に扮したメンバーがステージにあらわれて盛りあげる演出もあり、むしろ本家よりも楽しかった。
口移しのチョコレート
余韻に浸るちよりを押しのけて茂木忍、大西桃香、舞木香純が登場。
これはねぇ、まあ正直エッチでしたね。
セクシー担当の茂木ちゃんはもちろん、かすみんもがんばっていたんですけど、断トツ大西桃香が目立っていた。
男子中高生がモンモンとして眠れなくなるくらいのレベルです。
なんといってもマイクの持ち方。
科を作るために手首を不自然すぎる角度に曲げて指先でそっと添えて握る感じ。
元からのクセもあるんだろうけど、上の「私たちのReason」のキャプチャ画像を見ればわかるとおり、ここまで極端ではない。つまり曲調に合わせてマイクの持ち方も工夫しているということで、これは見上げたプロ意識。
お見事。
おしべとめじべと夜の蝶々
岡部麟と清水麻璃亜のユニット。
「口移しのチョコレート」と同様のセクシー系楽曲なんだけど、こっちは全然エッチではなかった。これ、理由は簡単で、ぐんまりが一生懸命セクシーを演じようとしているのが伝わって微笑ましくなっちゃうんですよ。
りんちゃんはかなり堂に入ったふるまいなんだけど、ぐんまの隠しきれない朗らかさが常にあって、「お、がんばれよ!」と思える、これはこれでいいパフォーマンスだった。
記憶のジレンマ
『夢を死なせるわけにはいかない』公演は、半分これのために見ているといっても過言ですらないくらい好きな曲。
せいちゃんと後藤萌咲の表情がとてもいい。
不器用太陽
SKE48のシングル曲。
武藤十夢の歌い出しがすばらしい。本家の松井珠理奈に声が似ているってこともあるけど、ややハスキーで低い声が曲の雰囲気に合っている。
太陽をモチーフにしている点といい、曲のストーリーといい、「ゼロサム太陽」と近いものがあるんだけど、外山さんはこういう好きな子のために身を引く男の歌が好きなんだろうか。
夏の前
HKT48の『控えめI love you!』のカップリング。まだ木本花音がいたころのteamK4名義の曲だ。
曲自体も高校生の初々しい恋愛を扱っていてかわいいし、花の冠をかぶり白いワンピースを着たメンバーがとにかく素敵で、いまでもこの爽やかなMVをたまに見直す。
やっぱりぐんまヲタが多いようで十夢へのコールがまったく聞こえないし、最後も「まりあ~!」の大歓声だった。
ぐんま、すごい!
Make noise
こちらも同じくHKT48の楽曲。
この公演のセットリストはおおむねラブソングなんだけれど、この「Make noise」は珍しく恋愛がテーマでなく、おまけにゴリゴリのダンスナンバー。
谷口めぐのがんばりを感じる。
君のために僕は・・・
うーん……悪くはないんだけど、「Make noise」と同じハード系ダンスナンバーなので、続けて聴くとちょっと飽きるかも。
十年桜
定番曲でもう飽きるほど聴いているので、正直あまり感想はない。
強いていえば、茂木ちゃんがかわいかった。
大人列車
「十年桜」が終わった瞬間、間髪いれずにイントロが流れるこの構成はよかった。この曲はなんといってもメロディーラインが強烈にすばらしい。兒玉遥に優るとも劣らない川本紗矢の歌い出しでぐっと引き込まれて、本日何度目かの清水麻璃亜ヲタの「まりあ」コールに驚愕した。
混ざり合うもの
乃木坂46とコラボした楽曲。
あんまり真剣に聞いたことなかったけど、いい曲ですね。
テーマ的には、NMB48の「君と出会って僕は変わった」と同じでこういうの大好きです。
なにより、ゆうなぁめぐのそろい踏みを見られただけで合格。
風は吹いている
感動しました。
明らかに気合いが違う。もちろんいままでの曲で手を抜いていたというわけじゃないけど、「風は吹いている」は目に見えてメンバーの意気込みが桁外れ。
目力といい、ダンスのキレといい、神がかったものを感じた。
かっこいいAKB48を見られて大満足。
まとめ
はじめに書いたとおり、ぼくはこの公演をとても楽しみました。
もちろん、これには個人的な理由もある。
清水麻璃亜、岡部麟といったチーム8から大抜擢されたふたりは前から大好きだったし、岡田奈々、村山彩希、谷口めぐのゆうなぁめぐのトリオが勢ぞろいしたし、武藤十夢と大森美優や茂木忍と(初日は出ていなかったけれど)向井地美音といった仲良しコンビがそろっていて、こうしたツボを心得た人選という理由がひとつ。
セットリストについても、ほぼすべてが直接的に恋愛を主題とした楽曲で、人によっては遊び心がないと思うかもしれないが、むしろぼくはこのストレートな選び方に好感を持った。外山さんって、めちゃくちゃピュアな人なんですね。特に「私たちのReason」や「夏の前」を入れてくるあたり好みがいっしょ。
やっぱり、アイドルは恋の歌をうたわないとダメでしょう。
もちろん不満もある。
たとえば、やけに夏の歌が多いとか(「不器用太陽」、「夏の前」、「オフショアガール」)。チーム8メンバーがスポットライトを浴びているぶんだけ、込山榛香や川本紗矢や岡田奈々の出番がちょっと少ないとか。
当たり前だけれど、まだまだダンスがそろっていない部分があるとか。
これとかね。
しかし、これは些細なことだ。
重要なのは、メンバーが堂々と自身を持って楽しそうに、なにより真剣に歌って踊ること。その意味で、やはり今回の白眉は最後の「風は吹いている」だった。
外山さんが公演発表のShowroomで語っていたように、『ミネルヴァよ、風を起こせ』という公演名は、哲学者ヘーゲルの『法の哲学』という本の序文に書かれた言葉に由来する。手元にある中公新書の『法の哲学Ⅰ』にはこうある。「ミネルヴァのふくろうは、たそがれになってはじめて飛びはじめる」。
ミネルヴァというのは、ギリシア・ローマ神話における知恵や芸術の神。たぶん、外山さんはこの「たそがれ」という言葉に惹かれたのだろう。
何のたそがれかといえば、もちろんAKB48のたそがれだ。
ざっくばらんにいえば、48グループはたそがれに差し掛かっているのかもしれない。テレビのCMを席巻し、東京ドームでライブを開催したころと比べれば、人気の陰りは一目瞭然だ。
でもだからこそチャンスでもある。
勝手に外山さんの意思を推測して代弁すればこんな感じだ。
世間のおまえら。
いまAKBは終わりだとか思ってるかもしれないけど、全然そんなことないぞ。
むしろここからが始まりだ。
おまえらが気づいてないところで、新しい時代の風は吹いてんだよ。
その息吹を感じろ。
まずは初日は大成功。
あとは、この熱い思いを途切れさすことなくステージで踊るだけだ。